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shiniyuku natsu no aegi nimo nite
古き良きJUNE小説です。
ベルベット・ロマンの耽美小説シリーズは、文学と哀愁が漂っていて好きでした。
なんちゃってじゃない本物の極道漢の魂と純愛が、この本にはあります。
無理矢理というか痛めのH有なので、苦手な方はご注意。
極道・竜二 硬派攻め×直人の恋人で元教師・悠一 芯が強い受け
恋人の八尋直人は極道の父親を嫌っているが、暴力事件を起こしては最終的には頼る羽目に。
度重なる事件の所為で少年院に3年入ることになり、その間の恋人の世話を組の男の竜二に頼む。
直人がいないのが寂しくて身体を重ねるが、一緒に来るかと乞われても直人を見捨てられずに、手を取れなかった。
そして、7年後……。
恋に落ちたのは10年前で、恋だと気付いたのは、たった4日だった。
愛とも恋とも名前をつけられなかった思いを、悠一はずっと抱えていた。
直人がいないから寂しくて抱かれたと、自分にも男にもそういう理由をつけて誤魔化していたのに。
それが、恋だと気付いてしまった。気付いた時には、身動きが出来ない状態で。
恋人だった時もあったがいまでは依存となり、直人のことも悠一はいまさら捨てられない。
嫌がっていた親父の跡を継ぐと誓った時に、直人の子供時代は終わったのだと思う。
その時に、残っていたのは依存ではなく、愛で。
愛で縛りたかったのに、悠一からは同じ愛は返ってこなくて、それでもいいと昔の絆で縛りつける。
竜二は親父への恩義と坊への義理で動けないし、動かない。
自分が直人を歪めてしまったという気持ちから、悠一は関係から抜け出すことが出来ない。
あの時に言えなかった一緒に行きたいと言う思いを悠一が告げて、ようやく止まっていた時が動きだす。
三者三様の気持ちが複雑に絡み合うのが、とても切なかったです。
どちらも揺れるにたるいい男でした。
菅野さんの卓越した文章力は、昔からと言う事を深く納得させる本でした。
エロ:★3 直人の恋人なので関係があり、竜二とも関係を持つ描写有
総合:★5 耽美文学の一種です。ラストが素晴らしいです。
ベルベット・ロマンシリーズ。 冒頭から引き込まれる。ちょっと読みにくさを覚えたが、萌えは炸裂(笑)。
ヤクザのぼんと同い年の高校生。ジュブナイルから成長して大人になっていく間に起こった、いわばNTRもの。直人に抱いていた気持ちは同情だったと、竜二との恋を知った悠一は気付く。ラストは意外にもハピエンで少々肩すかし…。
耽美だったらメリバがよかったなぁ。BLへの移行時期ということで仕方なく呑む。刺青に萌える。