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mantensei
朝、目を覚ますと飛んでいる記憶・・・
セックスのなごり・・・
なかば脅迫で、ふたりはつきあうことになるのです。
それでも、すごくやさしい映司
どんどんほだされていく喬
喬は、ゆっくりと映司を好きになっていくんです。
ふたりの関係に、きちんと幸せを感じた瞬間。
信じたものが、ガラガラと崩れていく恐怖・・・
涙が止まりませんでした。
ひた隠している“秘密”
映司が喬をほしいと思った“理由”
一瞬にして、あれもそれもこれも伏線だったことに
気付き絶望しました。
なんかおかしかったよね・・・そうだった・・・うわあああああーっ!
これは、相当な精神的打撃でした。
涙がぼろっぼろこぼれて大変でした。
ただただ、怖いっ。もうこの一言に尽きます。
バレるかバレないかは別として
この手の裏切りをしている人間は意外と多いですよ!?
初読みの作家さん
残りページも少なく
ここからどう立て直すの???
許せる?
乗り越えられる?
心臓がきゅーっと締め付けられるような苦しさがありました。
ラストへの仕掛けは、私には胸を打つものだったので
許せました。よかった。すばらしいっ!
私、この作品好きですっ。
すげぇ泣いた(´;д;`)ウッ・・
今から10年以上も前の作品。
時代とか関係なく好きなものは好きだなぁ、と思うお話でした。
受け様は、図書館司書の喬。
攻め様は、喬の心の支えともいえる大好きな小説の作者の君原。
初めて会った時から、君原から強く関心を持たれ、親しくなっていく喬。
酔ったはずみで君原に抱かれ、その後は脅されるような形でお付き合いをすることに。
そんな始まりなだけに、最初は遠慮がちで緊張ぎみな喬なのだけど、君原の優しさや気遣いに少しずつ惹かれていく。
喬の抱えた痛みを、自分のことのように怒って頼ってほしいと抱き締める君原と、力を抜いて君原に身を委ねることができた喬。
堤防でのシーンは、静かで暖かくてとても好きです。
順調な2人だったのだけど、ある日喬は、よく知りもしない自分を、どうして君原が初めから執着したのか、告げられなかったその理由を知ってしまう。
その理由を知られたと知って、慌てて喬の元を訪れる君原ですよ。
ふふふっ(*^^*)
私の好きな攻めザマァな展開にΨ( ̄∇ ̄)Ψ
喬の、胸にぽっかり穴が空いたような空虚感やら、君原の焦燥感やら、切なくて(つд;*)
でも、そんなのが好きなんです( ☆∀☆)
喬が、君原の喬への気持ちがこもった小説を読んで、会いに行く。
あふれる気持ちを押さえられない衝動でいいわ〜。
きっかけが何であれ、好きだという今の気持ちは本当だ、と一緒に生きていく2人。
なんだかほっこりと優しい気持ちにさせてもらいました。
イラストは立石涼先生。
寒々しい表紙ですけど、メロドラマっぽくていいですね。
あとがきにはラブラブっぷりが微笑ましい夏のイラストが付いていました。
美麗な表紙に惹かれて、これが神江さんとの初出会いでした。
BLを読み慣れた読者には展開が読めてしまうので、少し物足りない感じがあるかもしれません。
それでも、淡々と落ち着いたタッチで穏やかに進む話に、のめりこまずにはいられませんでした。
喬と君塚はお互いに過去と傷を抱えているので、気持ちが一緒になるまでのペースもとてもゆっくりです。
傷ついた二人が結ばれるには、このペースしかなかったのではないかな。
この作品のキーワードとなる絵だけではなく、情景が目に浮かぶような文章に惹かれました。
抒情がある物語がある骨太な話で、説得力と読み応えがあります。
あとで読み返しては、穏やかで優しい気持ちになりたい話です。
初めての作家さんでした、表紙のイラストの雰囲気がすごく好きでイラストに釣られて購入。
ストーリー展開にところどころ「ん?」と引っかかるところはあるものの、最初は脅されるようにして強引な形で始まった二人の関係が付き合いを重ねていくうちにどちらにとっても大切なものへと変わっていく過程が丁寧に書かれていてそれが、とても良かったです。
これが3冊目と言うまだまだ新人さんのようなので、これからに期待したい作家さんですね。他の本も買って読んでみたいと思いました。
まだ三冊きりしか出てないのが残念です、神江真凪さん。
ストーリー以前に文体が好きで(もちろんストーリーも好きですが)、読んでて心地よいです。
図書館司書と小説家の恋のお話です。
二人は酔った勢いで身体を重ねます。
小説家は司書に情熱的な愛情を示し、司書もその愛にほだされていきます。
二人にはそれぞれ悲しい過去があり、物語が進むにつれ明らかになります。それが関係を軋ませていく。
全体的に暗い雰囲気の小説でした。海と空の色や匂いや冷たい空気が伝わってくるような、そんなお話。
ぶっちゃけ神江さんの今出してる本三冊の中では、ストーリー的には一番面白くなかったんですが、文体が好きなので、萌えで。
『青空の下で抱きしめたい』みたいな、もうちょっと明るいタッチの神江さんが読みたいなァ。
そう派手な出来事が起こるわけでもなく、しっとりとした雰囲気の中お話が進んでいきます。受けちゃんが控え目な性格だから、どっちかって言うと、地味なお話かもしれません。でも、それだけにじわじわと心に染み入るというか。
喬の好きな作品の作家が君塚だったというネタバレを、比較的早くにして、カップルとしても案外早くまとまっちゃって、この先どうなるんだろ~? って実は思ってました。
でも、本当の試練はここからだったんですねぇ。
どうして君塚は、あんなに強引に付き合いを始めたがったのか。
喬が本当に君塚を好きになって、そばにいたいと思うようになってから、その理由がわかるんです。が、ホント、あちこちに伏線が散りばめられていましたねぇ。
君塚や、君塚の親友兼出版社の君塚担当の神崎が、下の名前で呼ばれたがったのか。君塚の唯一の本の表紙を担当したのが、神崎の親友の篠塚で、今はもう亡くなっているとか。
なぜ今は何も書いていないのか……等々。
初めて君塚の家に泊まった夜に、君塚が喬に言ってなかったことがばれちゃうんですねぇ。ウソは何一つ言っていなかったけれど、言ってないことがあったんです。
何でも知っている神崎にすべてを教えてもらい、好きなのに、好きだからこそ、別れを選ぶ喬。
会えない間に君塚がしたことは、喬のことを想い小説を書くことでした。といっても、神崎曰く「喬へのラブレターで、本には出来ない」でしたが。
君塚の書いた小説を、神崎が喬へ届け、喬はその愛溢れるラブレターを読み、君塚の家へ自転車を走らせるのでした。
ラストは、海を散歩するふたりの姿が描かれています。仲良く手を繋ぐふたりの姿が微笑ましくて、この先も何があっても大丈夫だなぁ~と思いました。
良い作品だからというのもありますが、一回大きな山というか谷というか・・・があるので、そこを読んだとたん今までのシーンを思い出し、引っかかってたあの言動あのシーンを読み返して、こういうことだったのかと思わせる仕掛けが。
とにかく感動できるし、泣ける作品で胸が熱くなります。
文体も綺麗で安定感があり、情緒ある作品なので読み終えても余韻が残ります。この人の他の作品も読みたくなる本でした。
ちょっと切ない話でした。
君塚のこういう裏切り方はあとに残りますね。
悲しいことに君塚が過去を乗り越えた頃に喬が真相に気づいてしまう。
気付かない方が幸せだったんじゃないでしょうか。
過去は変えられないですし、喬は少なからずこれからもそれを意識してしまうと思います。
でも君塚にとって自分の描く小説は神埼いわくラブレターのようなもの。
君塚が書いた小説から自分への思いをひしひしと感じるくらい喬はちゃんと愛されています。
そこに偽りはありません。
それに過去に書いた小説を喬が読んで惹かれたということは、君塚のそういうところも含めて受け入れられるのではないでしょうか。
そういえば、私は作者様が前半に貼った伏せんから先の展開はほとんど読みとれていませんでした。
だからこそショックが大きかったのですが、今思うと気づかない方がより楽しめると思います。
BLでは君塚のような理由で人を愛することがけっこう多いと思うのですが、この作品が他の作品よりも切なく感じるのは作者様の力量だと思います。
冬から春にかけての話、とのことだったので積み山から引っこ抜いた本です。
うん、ぎりぎり今の季節にぴったりでした~
受けが本当に良い子で不憫(´;ω;`)ブワッ!
口癖が「すみません」って何だか悲しいね。
第三者となって改めて感じました。
やっぱり「ありがとう」が気持ちよいね。
最近私、とある人から「謝りすぎw」「そんな気にせんでええのにー」やらを連発されているので反省しました、はい。
だからかなんか受けには本当に幸せになってほしいなーって読み進めてただけに…!!
攻めが近づいてきた理由がアレだけど…それでもお互い出会えて良かったと思います。
…分かった時は、そんな予感してたけどお前何もこんな時期にーーー!!!だとか色々思いましたが。
巻末のイチャイチャバカップルぶりを近いうちに発揮して神崎さんを是非ともうんざりさせましょうwww
神崎さんは良い人です~Σd(´∀`*)
序盤から張られている伏線から容易にどういう展開が待ち受けているかは
想像ができるのですが、それでも静謐な文章で綴られる切ない展開に惹き込まれました。
喬(受)に激しい執着を示し半ば脅迫のような形ではじまった君塚(攻)との関係ですが、
喬が君塚に思いを寄せるようになるまでの過程がページ数もエピソードもふんだんに
使って丁寧に描かれていたのが好感が持てました。
その分後半の山場と思われる展開からが少し駆け足だったような気がするので、
もうちょっとすれ違いの焦れっとした感じを味わいたかった気もします。
真冬の夜の冷たくて寂しい海のシーンから始まり、春の暖かな日差しの中での海の
シーンでのラスト。このシーンが喬と君塚2人の心を象徴していると思いました。