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nihiki no kem0no to ochiru yoru
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
このシリーズ、なぜか好きなんですよ~。
では、いきなりネタバレ行きます。
さあ、いよいよ3Pですよ!私は基本的に3P苦手なんですが、これは3Pとしては例外的に好きな作品の1つです。他の『3Pだけど好き』な作品もまったく同じなんですが、基本『相思相愛』好みの私が3Pを受け入れる条件は、まず『初めから3Pありき』じゃないことなんですね。
これも、1作目の時点では、作家さん自身も『3P』なんて頭になかったようです。第一、今作が出たのも前巻の2年後ですしね。いわば、あぶれた慎二の救済?
正直なところ、私は前巻ラストのまま『将一×秋穂』で、慎二を主人公に(他からお相手を持ってきて)スピンオフ、でも十分だったんですけど。もともと年下攻が苦手なせいもありまがす。
ただ、実際に読んでみれば、この3Pに対する嫌悪感はありませんでした。秋穂がなかなか思い切れないんですけど、片方ならまだしも、義理とはいえ兄弟両方となんだから悩んで当然だと思いますしね。あっさり割り切れる方が引きますよ。あとはやっぱり、将一と慎二の2人が思った以上に魅力的だったんですね。
これはこれで『ハッピーエンド』だと思えました。でも実は、まだ続きがあるんですよね・・・
1巻の『二匹のケモノと檻の中』から2年後に出たので、1巻の将一押し展開が苦手だったので手放していました。そこで終わりと思っていただけに、続編が出るとは思ってもいなかったです。
ついに、3Pがあるのか!と期待の元に購入しました。
エリート会社員・将一(義兄)俺様攻め+高校生・慎二(義弟)ヤンチャ攻め×平凡な大学生・秋穂(義兄弟)天然受け
兄弟の中でくっついて、慎二は恋人達のお邪魔虫キャラ扱いで、非常に切なかったです。
まだ未練がある慎二の前で平気でイチャイチャするとか見せつけてやれとか、将一は鬼かと思いました。
性格のいい秋穂は気にしてはいますが、余計にその思いやりが鬱陶しさを感じます。
3Pも受け入れる受けって大抵が優柔不断か流され系なのですが、秋穂の天然具合はどうもどっちつかずでイライラしました。
一応、3Pもあったりするのですが、将一のお情けっぽい感じな参加なので、真?な3P好きには受け入れがたかったです。
それよりも、思いあまって将一の留守に、慎二が無理矢理にという展開が萌えました。
話を楽しめなかったのは、受けの秋穂に攻め2人に思いこまれるだけの魅力や主体性を感じられなかったのが、一番の原因かもしれません。
エロ:★4 3P、慎二から無理矢理、将一とのH
総合:★3 慎二の巻き返しがあって嬉しかったですが、受けの魅力が不足している気がします。
3巻の『二匹のケモノと甘い蜜月』も刊行されているのですが、これ以上何を!?ということで、まだ入手出来てないです。
前作「二匹のケモノと檻の中」の続編です。
前回では、親の再婚で義兄弟となった義兄・将一と義弟・慎二に告白されて戸惑いながらも二人に対する愛を意識し始めた、そんなおずおずとした秋穂が楽しい一冊でした。
今回は、さらに二人の求愛は激しくなっていきます。
前回で、オトナの魅力と義兄であるという強引さで、秋穂を自分のものにした将一。
秋穂も自分の意思で将一の手を取ったのだと思い込んでいます。
でも、義弟の慎二がとても辛そうな顔をするのが、秋穂にはたまりません。
いつも笑顔の爽やかスポーツマンの義弟が、自分のせいで暗い表情をし続けていると思うだけで、自分も気持ちが暗くなってしまいます。
やってくる秋穂の誕生日にも、オトナの財力で外食に誘い、高級ホテルを予約する将一。
見せ付けるようにして秋穂に戯れる将一に、秋穂はなぜかいつもびくびくしてしまいます。
そしてそれを辛そうに見ている慎二。
家を飛び出して友人宅から帰ろうとしなかったり、アスリートなのにお酒を飲んだりして、ついに体調まで壊してしまいます。
でも、そんなことはごまかしなんだと、慎二自身にも解っていることでした。
そんな若い慎二は、とうとう我慢ができなくなって、暴走してしまいます。
ストーリーは緊迫しつつも思ってもみない方向へ。
二人の手を同時に取りたい秋穂。
でも、それはいけないことだ、できないことなのだと悩み続ける秋穂に萌えます。
救いはなんと将一からもたらされました。
なんだかんだ言っても、やっぱりお兄ちゃんはオトナだなあと変なところで感心してしまいました。
大人のいい魅力が出ている将一、若者特有の一途さがいい慎二、その間で揺れ動く秋穂の心がとてもよかったです。
最後はハッピーエンドで、これもよかったと思います。