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作家さんの新作発表
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連作短編が三つ入ってます。
青薔薇と呼ばれる男娼を買った男たちが、それぞれに抱える問題を、青薔薇との関わりのなかで癒していくお話。
視点を変えながら進むストーリーの中で、その男娼の抱えるトラウマも明かされていくという構成です。
鞭使って血まみれになるSMシーンも出てくるので、苦手なかたは気をつけて下さい。
青がピュアすぎて、高級男娼らしくなかったのが不満かな。
もうちょい計算ずくで客を手玉に取ってるところが見たかったような。
面白かったんです。
面白かったんですが、『こんな凄腕の男娼が、実は…』みたいな意外性をもっと感じたかったというか。
つまり贅沢な不満ですw
で、『Sleeping Rose』へと続いてゆきます。
百瀬青は『ブルーローズ』と呼ばれる最高級の男娼。
彼を買った男たちの元へ一週間という期限付きで青は派遣される。
実業家の高瀬、SM嗜好を持つ心優しい医者の三井、自殺願望の大学教授、小鳥遊。
「愛を売る」という青年は彼らに何を残すのか。そして彼自身は……
青という一人の男娼の青年を、彼と関わった男たちの視点から書いたBLではめずらしい作品。
相手にあわせてごく自然に(みえる)自分を変えて「愛を売る」という器用なのか不器用なのかわからない青が切ないです。
さみしい男たちの心の中にするりと入り込んでみせる青自体が本当は一番寂しいのかもしれません。
作中に青の視点が登場しないため、青の内面が深く描かれることはないけれど、逆にそれが彼の不思議な存在感を際だたせているような気がする。
意見は分かれるかもしれませんが、私はこういう作品好きです