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同じ会社の後輩×先輩のお話です。オフィスと飲み屋とゲイバーと出張先が舞台です。
出会いから酒が入っている状態で、事あるごとにのみに行くシーンが出てきます。
自分は酔っていないと思っても、他人から見たら「酔っているから…」と思わせてしまう態度をとってしまえば、「酒の勢いをかりて告白」なんてできるわけもありません。それこそ最初が「酔っている振りをして誘い受けちゃった」からなおさら。
わざと伏線が張ってあるようなお話の作りになっていますが、それはそれで「神の目」で見ている気分。グルグルしている二人にヤキモキしながらも、最後は丸く収まるんだろうと安心して読んでいられます。基本、いい人ばかり登場するので読み心地がいいです。
しかし、もうまとまるかもうまとまるかと思いながら最後の最後まで引っ張られますからお覚悟を。
一つ気になるのが、野久保くんをゲイバーに連れてきたお友達のその後。お話には全く関係ないんですが、なんだか気になる。
たいへん性格のいい、お行儀もいい、気配り満点の年下です。“黒い”部分も全然ない。
受が関西弁です。
酔った勢いで一夜を共にし、二度と会わないと思っていたら相手が会社の同部署に現れる。さあ、どうしよう?!
というテンプレです。
野久保の性格がいいので、一夜の出来事をネタに脅され関係を持たされる…なんてことは起きません。
むしろ、ヤバイことになったと「なかったことにしてくれ」という美友に「わかりました」と爽やかに答え、言った美友がちょっとカックンしてしまう。
もともと見た目が好みで声をかけ、一夜の関係でも伺われる好青年ぶりも好みと野久保が気になっていた美友なのですが、いざ同僚として仕事をしてみれば、その性格の良さ、穏やかさ、気配り、優秀さ、そしてもちろん見た目もますます好み。
美友はどんどん惹かれていくのに、相手は美友が頼んだとおりあの夜のことはおくびにも出しません。
それを見ても野久保が自分に本気になってくれることはないのは明らか…という悩みがお話の中心です。
こういう場合、相手の態度にはちゃんとしたワケがあって、実は相手も・・・というのが定石ですが、その定石を全く外しません。
お行儀のいい年下君は大好きです。
最近のいおかさんに多い、「男らしい(過ぎる)受」というタイプではなく、恋に悩む可愛らしい年上受でした。
毒はないし、片想いそのものを味わうお話で、BLはまだ読み始めでこういう話も初めて・・・というかたにいいように思います。