お買い得商品、セール品、中古品も随時開催中
hanayasha
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
神×10評価は無いのでしょうかww
凄すぎました。
凄いです。耽美とか純文学とかそういうのを遥か超えて
『名作』です。しかもすごいボリュームで、文庫価格。
アマゾンの発送が遅すぎて、ガマン出来ずに電子書籍を先に購入したのですが
絶対に文庫でゲットした方がお得です!!
『花鬼』と『花夜叉』が両方収納されての一冊なので絶対お得。
ですが元の挿絵付き原典版も欲しいいいいいい~
芸と、血筋で凌ぎ合う、能の世界の物語
主人こうシノブは一度廃絶した藤代流を復興させるため10歳の頃から
体を犠牲に耐え忍んで、類なる能の才能を磨いてきた
凄まじい美形、類稀なる存在。
体を陵辱されている腹いせに義弟アキラを組み敷いたり、体罰したりと
日常では女王様。
しかし、ある日を境に地位も、威厳も奪われてしまい
形勢逆転、
義弟に犯され、今まで体を売ることで藤代流を支えてきたことまで
義弟にバレてしまう。
しかし、それは超名門観月流が先代よりずっと姦計してきたこと。
実は、精神的にも肉体的にもシノブを追い詰めることで
さらに高みに、芸の道を極めさせる。長老達の計らいだったのである。
とういかおバカな私が説明してもちんぷんかんぷんなので
ぜひ読んで欲しいのですが。
とにかくエロシーンに次ぐエロシーンだというのに格調高い(!!)
何故なら、シノブを昇り詰めるための布石であるわけですから
エロが、必要なんですよね。
酷であればあるほど、シノブの美しさは濃く、浄化され
神に近くなってくというか・・・何を言ってるのか解らなくなって参りました!がとにかく
薫る格調高さと神秘。ああこれが耽美の女王たる由縁なのですね・・・
と読み終わってぼんやりしたのでありました。
テーマは重厚なのに読後は重い、というわけではなく
砂金のような、天女の羽衣のような、きっとシノブさんの舞そのもののような
読後感なのでした観て見たい~!!!
よーし今年はがんばって能を観にいくぞ!という浮かれたミーハー心も
芽生え、何だか頭が良くなった気もする。
山藍先生の世界に更に夢中になる一冊でした。
最近ファンになった新参者なので、まだまだ探索に心が弾みます~♪
でました!たぶん、今年一番の作品。
というか、ワタシの中でも衝撃作といえるのでは無かろうかφ(〃∇〃 )))
や~まだ胸にいろいろムンムンしてまして、続編である「花鬼」を必死でネットで探してしまうというね。
好き好きはもちろん分かれてしまう作品だとは思いますが衝撃的。。否、刺激的な作品でした。
お話の舞台は、能の名門である藤代流のおうち。
そこの息子であるシノブ。彼は10才の頃から、祖父の言いつけで能の世界の生贄にされていたんですね。長である4人の男たちに陵辱される日々。
それも家を守るため、能の世界を守るため。家を助けるため。自らが長となる日まで・・ところが、愛人の息子である腹違いの弟・アキラ。
彼に家督の座を奪われてしまう・・?!
と、ちょっと説明は難しいので割愛・・。
もともと、異母兄弟であるアキラをシノブが冷淡に犯すシーンから入ります。なので、どちらかといえば、兄であるシノブよりも、弟であるアキラが陵辱される話なのだと思っていたのだが大間違い。兄であるシノブは、弟を酷く陵辱するのと同時に、能の世界の長である4人の男たちに10才の幼子の時代から身体を開かされ、調教され、弄ばれてきたのであります。それは今も変わらず。実はアキラを手篭めに下のは、男である自分を誇示したいがため。そのことをアキラが知ってから、またどんどん話は展開していきます。めくるめく方向へ。なによりも凄いのは、一冊に詰め込まれた陵辱の数!これ、エロスを抜いたらホント何ページあるんじゃろ・・ってなもんなんですが、それだけのエロスのなかに、これだけの深み・・というか、感慨を与えるってすごいとおもう。いっちゃあれですが、昔の作品って、こういうズシンとくる作品おおかったな~と思ってみたり。
爺さんに犯され、従兄弟にも犯され、従兄弟の父にも犯され。
挙句、弟にも犯され。脂ぎったオヤジに身を売らされ、巨大な張型を飲まされたり、ジェルプレイあり、媚薬有り、幼い時代の回想あり。
バラエティにとんだプレイと、シノブへの周囲の想い。
痛い部分も多々ありますが、読んで損は無い価値はあると思います。
なんかな。ほんと兄ちゃんがとことん可愛そうなのだ・゚・(*ノД`*)・゚・。
どんな形であれ、兄ちゃんには幸せになってほしい。愛とか感じて欲しい。
身体だけじゃもったいない。ほのかに兄に想いを寄せ始めた弟。その弟へのほかの人間へむけない兄の想い。ジワジワきてます。なんかな。うん。なんか
伝統芸能を守って行く男の孤独な心を書かれた話です。
10歳でじじいに犯され この後も数々の男達に身体をすき放題にされています。
この屈辱に耐えているのは「能」を継承する為だけなのです。
ストレスがたまった時は 弟を犯す。
兄と弟。
この異母兄弟の弟こそが 男の希望の光になっていきます。
憎いけど一番近くの存在で気持ちを判ってくれる弟。
最後にちょっぴり心を通わせる場面がほっとします。
エロエロですよ。
濃厚プレイがお好みの方は気に入るはずです。
能の裏世界を堪能できます。
能楽(猿楽)の地位を一気に押し上げたのはいうまでもなく世阿弥でありますが、
それは世阿弥がわずか12歳のとき、将軍・足利義満に見初められたからというのが一因。
ところが、義満から義教の代にかわり、世阿弥の長男といわれる観世元雅に将軍の寵愛が
うつることはありませんでした。
義教は元雅より4つ年下の従兄弟である音阿弥をひいきにしたと言われます。
BLでは珍しい能楽を題材にとった本作品を読んでいると、
明煌(攻め)と篠芙(受け)の関係がどうもこの元雅/音阿弥とかぶってくる。
音阿弥は世阿弥をもしのぐといわれたほどの才能があったそうですが、
結局、観世一座の跡目は音阿弥ではなく長子の元雅が継ぎました。
音阿弥の心中はいかがなものだったか。
歴史上、音阿弥は義教の寵愛をえて、世阿弥・元雅はかなり露骨な形で疎まれるようになります。結局、元雅は客死、世阿弥は佐渡へ島流しにされてしまうのですが、こうも没落した理由はいまだに謎です。
もし、音阿弥が篠芙のようであったら…
本作を読んでまず最初にそれにいきつくって、自分は明らかに能楽ファンとしては
不心得者すぎるんですが、山藍先生の作品の大きなテーマともいえる「業(ごう)」
と幽玄は、秘すれば花の能楽に似合いすぎている。
作中の「二人静」は「羽衣」や「葵上」といったメジャーな演目では
ありませんが、シテが二人で舞うという変則的かつ大変優雅なものです。
藤代流を再興させるため、祖父と父に人柱として観月流に差し出される篠芙。
凌辱がメイン。だからといって読まないのはもったいない。
能の事は分からなくても大丈夫かと思います。
最後には甘い雰囲気になる普通のBLと違ってちょっと男性向けっぽいかも。
1回目読んだ時は凌辱が多くて長く感じたけど
2回目は割とスッキリ読めました。
何度も読めるパワーのある作品だと思います。
最後あたりで二人が見つめ合うだけでほんのわずか進展する兆し。
脇役もなかなかの粒ぞろい
宗家の孫である元裕紀。
後継者として特別扱いで育てられ、我が儘。
篠芙のライバルで、才能のある篠芙を憎んでいたが…。
真木
いつもスーツ。10歳で観月に移り住んでからたんたんと身の回りの世話をこなす。
手は一切出さない。篠芙を贄とする一員ながらも、篠芙の事は大事に思っているらしい。策士。
こっちとも見たかったかな。でもこれはそういう話ではない。
弄ばれながらも狂おしく美しい篠芙と、それに恋い焦がれて最終的に犬みたいになっちゃう明煌。
芸のため家のため人ではない何かへと変えられる篠芙。
山藍さんの文章が綺麗です。
かなりエグい。だけど面白かったです。
ホラー小説読んでるときみたいに
怖いけどやめられない、ゾクゾクしながら読み続ける、
みたいなおもしろさがありました。
ただ複数モノや、凌辱系が苦手な方には完全に地雷です。
山藍さんの小説はBLという枠を超えた
世界観があって面白いです。
哀れで苛酷で美しい「古典芸能と耽美の組み合わせ」「最高傑作」と書評にあるので、読みました。
読後の恐怖をメモ。
不条理の痛みと苦しみを体験したことがない人なら、平気で読めるのかもしれない。もがいても光が見えない生き地獄、篠芙が気の毒。こういう不幸な筋書きは、上向き景気の頃に受けたもの。不景気な今は、流行らない。
主人公;篠芙が、宗派の贄となって味わう苦しみの報いが、家と芸にしか無い筋書きが辛すぎる。
何度か自殺を考える篠芙。一族の爺の凌辱は、資質を備えた篠芙を精神的に追い詰めることで、幽玄の美、能の美の極み「狂」を磨き上げるためだと言う狂人。
・・これは作者の妄想で面白くするための創作 だとしても、古典芸能への誤解を生むようなインモラル。
---
篠芙は、中世的な美を備え、舞の技術も長けた神気を帯びる人。
流派の存続の道具=贄として生きる篠芙は「鈴虫と同じ」と呟く。用が為せなくなれば、捨てられて消える存在。
兄;篠芙と弟;明煌で舞う「二人静」で技量比べの結果、弟明煌が家を継ぎ、兄篠芙は意に沿わない宗家を継ぐことに。
そして、芸に美の幽玄=「狂」を増す為に、老人達はあらゆる方法で篠芙を苦しめる。苦しむほど、幽玄の美が極まると思っている老人達。
篠芙は女性と致せない。誰も愛せない。弟だけは違うと思っていたが、爺にそれも潰される。
篠芙の子=後継者を産ませるために爺達は、他家へ嫁いだ一族の女に人工授精を行う。
篠芙の形式上の妻=兄嫁から、明煌の子を産ませろと托卵計画を迫られ同意する。
・・といった、インモラルな狂気に満ちた一族の話。
---
書評に、この作品の読後「能楽に興味を持った」という記載があったので、心配になってしまった。この作品の方法で、芸の腕は上がらない。これは、フィクションです。
世阿弥の「風姿花伝」がこの物語のネタ元で、数か所引用と曲解が書かれていました。
・・・・まあ、小説だからなんでもアリだけど、どこかの宗教の血のイニシエーションみたいな曲解は、私には受け付けられない。続編に「花鬼」があるそうですが、明るい展開が期待できそうもない。似た題名の「花夜叉殺し」~赤江瀑短編と関連があるらしい。
・・・でも、今世受けしない不幸な結末の作品は精神を病むだけで心の糧にはなり得ない。
耽美とは?を知りたくて、古書を集めて読み増したが、「アレキサンドライト」は良かった。主人公に明るい未来の兆しの設定で完結しているので。 この作品は、凌辱だけが続く世界感の中に入り込めなかった。受けた衝撃が大きかったのでダラダラ長文になってしまいました。