お買い得商品、セール品、中古品も随時開催中
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
収録されている作品は、中編で2年次の夏休み、10月、そしてとても短い短編で「あるはずのない」3年次4月のお話が収録されています。
全くの偶然のようですが、中編は両方とも「人間の存在を超えたもの」が登場します。
この二つのお話に関しては、表題作の方が感情移入出来て良かったです。
まだ1度しか読んでないので余計だと思うんですが、「季節外れのカイダン」は途中分かり辛い展開があって、お話を理解するのに労力を要したせいもあり(苦笑)、ちょっと??でした。
最大の??な箇所は、ラスト近くで主要な登場人物が時計台に集まってくる場面なんですが…あれはほんとに落ちてるんですよね??
で、落ちた本人はケガしてないんですかね??^^;でも高さは5階分あるんですよね??これって、2人とも死ぬレベルなんじゃ?と思うんですが…それともなにかのマジックがあったのかしら?(笑)
短編の「凶作」がなぜ「あるはずのない」お話なのかと言うと、まだタクミとギイが他のお話の脇役で登場した頃に書かれた作品で、まだ二人の設定が充分に固まっていなかった時にお遊びとして書かれたものらしいです。
読んでみればわかるのですが、2人は3年次にも善意溢れる担任のおかげで、同じクラス・寮室になったという設定になっています(笑)。
お話自体は2人が他愛もないことでじゃれあってるお話なんですが、2人が生み出された当初はこんなだったのね、と興味深くはありました。
2人が脇役だったお話ってどのお話なんだろ?とこちらもちょっと気になりました。
「FAREWELL」は2年生夏休みバージョン・その2。
夏の風物詩ということで怪談物になるのかな?
但し、怖がらせてガッツリ肝を冷やすものではなく、ちょっぴりアンビリーバボーな風味でそこに遺された過去の恋人達の想いを浄化する感じ。
「季節はずれのカイダン」は10月の話。
軽~く学院内のミステリーとかカイダン話の味付けはあるものの、メインは担任の先生の過去のコイバナ。
周りの同級生だけではなく、先生までほもかいな…(いや、総ホモ化に拍車がかかってもきちんとついて来ている読者ならここにいますが…)
とはいいつつも、禁断な雰囲気っていうものがないのが逆にいいのかなとも思える。
この話は1984当時の読みきりだったJune掲載作を、現シリーズの設定に合わせて改定されていて、託生・ギイ・赤池くんとの会話もテンポがよくてこちらのほうが読みやすくなっている。
(…というか、下手すれば当時まだ生まれていなかったというレビュアーさんも多い気が…)
前作CANON(カノン)に胸を掴まれていた所為か、この手の話なの?というのが率直な意見でした。面白いか、面白くないのか、と問われると面白い部類ではあるのですが(わたしが謎解きや幽霊ネタが好みなのもある)イマイチ入り込めない作品でした。ファンタジー等は本当にようくようく作り込まれていないと読み手を引き込むのは難しいと思います。何だかページを捲るのも作業になっていた気がします。わたしが求めていた“タクミくんシリーズ”ではなかった、というのが率直な意見です。……うーん、これは本当に同人誌だけの発表でよかったよう、な……。と言いたくなる残念さ。
なんかもう、ラブラブオーラの毒気にあてられて悶え死にしそうです。
タクミくんシリーズ四作目、ギイとタクミはひたすらラブラブしてます。駆け引きもすれ違いも何もない、ど真ん中のラブラブ。見てはいけないものを見てる気分。
これで話が成り立つんだから、ある意味スゴイ。
今回はオカルトです。収録されてる二つの話ともに幽霊がらみ。
解決されるので、読み終えたら怖くないんだけど、途中やたら怖かったです。
先生と生徒の禁断の恋は、「そこかよっ」のツッコミの連続でした。どうも悩むポイントがずれてる気がしてならない。タクミくん世界では、そこでokなんだろうな、ウン。