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シリアスで切ない内容に可愛いニャンコの仕草や行動、コミカルな雰囲気もありながら
相手を思う気持ちが強い願いに繋がる内容はファンタジー系の擬人化もどき。
何故擬人化もどきかと言えば実は事故で数か月も昏睡状態にいた雅裕が事故の現場で
捨てられていた猫に憑依している事が前半ラストで解る展開。
そして憑依されたニャンコちゃんは、やけに人間臭い繰り言を思い浮かべているけど
何故その場所にいるのか、捨てられているのかまるで解っていない。
そのニャンコちゃんを拾うのがこん睡状態の雅裕の友人の冬樹。
その猫の赤毛を見て、面白いと言いながらニャンコにマサヒロと名前を付けて飼う。
どうしてマサヒロと名づけたのかが次第に解るようになると冬樹の苦しく切ない
気持ちが沁みてくる気がします。
そして何も知らない能天気なニャンコは冬樹が好きで何かしてあげたいけれど
猫の姿では何も出来ないと、土地神様に人間にしてもらう。
その姿は意識不明の冬樹の友人である雅裕と同じ姿なのです。
結果的には1か月の期限が冬樹といれるタイムリミットで、人間の時の記憶が無いまま
ニャンコとして好きな気持ちのまま抱かれる事になり、相愛だと喜んだのもつかの間
ニャンコは自分が本当の雅裕だと冬樹が思っていて、ニャンコが人間になったとは
思いもしていなく、冬樹の好きがマサヒロではなく、雅裕の事だと知り、
傍にいる事が苦しくなり、土地神様にそれでも冬樹の為に本物の雅裕を昏睡から
起してくれるように自分の残りの寿命をかけて願う。
そしてニャンコが可哀想と思ったら実は憑依だと解って、ホットしたけど・・・
でもそれじゃ、ニャンコちゃんは??なんて思っていたら、後編でそのこの行くへが
解り良かったと胸をなで下ろした作品です。
土地神様が実は能力のある人間って設定も面白かったですね。