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makai no kaodake ouji ha ponkotsu mahoutsukai no kokoro ga hoshii

WEB投稿された作品の商業書籍化も楽しみなのですが、書下ろし小説は最後、読了するまでエンドが分からず、ワクワク・ドキドキできるので大好きです。
今作も大好きな作家様の書下ろし小説でしたので、楽しみにしておりました。
最後の最後まで沢山の伏線回収があり、本当に面白かったです!!
伏線が盛り沢山過ぎて、レビューに纏めきれる自信が全くありませんので、どうか読者の皆様、是非ともこの素敵な作品を読んでみてください。
そしたら、私の気持ちが分かっていただけるかな?(笑)
魔界で魔王を父に持つ受けのルシアンは、そのスライム並みの最弱魔力と、母似の美貌のせいで周りから「顔だけ王子」と呼ばれ、誰からも頼られる事なく、箱入り息子として溺愛されて守られるだけの存在に…
城からも出してもらえず、自分の人生に悲観しながらも幸せになる為に努力を惜しまないルシアンに言い寄る従兄弟の「辺境の英雄」ギュスターヴ。ルシアンの「顔」が好きと宣言するギュスターヴから逃げたい、魔力を手に入れる為にとった行動から、人間界に召喚されたルシアン。
その召喚先が「ポンコツ魔法使い」のカイルの魔道具店。
このカイナとルシアンとの契約を結ぶ為の条件「カイナの強い『想い』を「お金が欲しい」とするのですが…
今まで魔王城から外に出してもらった事のないルシアンが、人間界で味わう初めて体験。その驚く喜びいっぱいの姿が本当に可愛い。そして、何事にも一生懸命で健気。常に前向きの明るさも共感がもて、いつの間にかルシアンにガッツリと感情移入してしまい、途中のカイナを想う切ない展開には本当に涙してしまいました。
カイナの「ポンコツ」も有り余る魔力を上手く操作出来ないだけ。
一方ルシアンは少ない魔力を駆使し、魔力操作の為の知識だけは頑張って勉強してきたので豊富。
そんな二人が「ポンコツ同士」としてタッグを組んで、閑古鳥が鳴いていた魔導店の改革に取り組んむのですが…
カイナにも不遇な事情があり、それでも諦めず真面目に頑張るカイナにどんどん惹かれていくルシアン。
カイナの想いがわからず、悶々とするルシアン。
そんな思いを打開すべく、想いを伝えようと思った矢先に登場する、カイナの初恋の相手ルナ。
近付いたかと思った二人の距離が離れてしまい、とっても切ない展開に涙。
そして、あのギュスターヴの再登場で更に気持ちが揺れ動くルシアンがまたまた不憫で切ない。
人間界と魔界の距離。「強い『想い』」とそれに伴い消えてしまうかもしれない記憶。
見えてこないカイナのルシアンへの想いと、後半にきての怒涛の展開。
どうなるのか?とハラハラ・ドキドキの連続でした。
そして、ルシアン大好きな魔王父とご家族の皆さんも凄かった(笑)
ルシアンの天敵に思えたギュスターヴにも、ギュスターヴなりの思いがあり、カイナの天敵のロンにもまた、見せていなかった思いがあり、皆それぞれが色々な思いを抱えながら頑張っていると思えました。
最後に明かされていくカイナsideのお話がルシアン愛に溢れていて、本当によかったです。
あとは、イラストを描いてくださった、峰星ふる先生の
見事な神絵。
私は特に二枚目の挿絵が大好きです。
あのお話の流れからのあの神挿絵がどんぴしゃり過ぎて
感動でした♡
本当に素敵なお話をありがとうございました。
カイナ様・ルシアン様、どうか、生涯お二人でお幸せに過ごして下さいね。