ノスタルジック・ラヴ

ノスタルジック・ラヴ
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×20
  • 萌2
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

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レビュー数
1
得点
6
評価数
2
平均
3 / 5
神率
0%
著者
ふゆの仁子 

作家さんの新作発表
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イラスト
金ひかる 
媒体
小説
出版社
成美堂出版
レーベル
クリスタル文庫
発売日
価格
¥476(税抜)  
ISBN
9784415088129

あらすじ

幼馴染みの広に想いを打ち明け同じ大学を目指す約束をした義秀。
しかし思うように成績は伸びずその曖昧な態度に二人はすれ違っていく…。
互いの気持ちを確認できていなかったから不安だった。
相手の気持ちに自信が持てなくて悶々としていた。
でももう逃げないと決めた…。
3組の恋人達の未熟さと切なさ。

表題作ノスタルジック・ラヴ

吉本茂人・18歳・高校生、他
祖父江一哉・22歳・大学生、他

その他の収録作品

  • なつまつり
  • 秋の気配
  • 最後の初雪
  • サクラ、咲く

レビュー投稿数1

夏から春への、短編連作

(多分新潟の)山村の夏祭りから始まる、短編連作。
それぞれのお話は全く独立しているようで、登場人物が少しづつリンクしています。
「なつまつり」
祖父江一哉は大学4年、就職も決まって、6年ぶりに祖母のいる田舎の家へ遊びに来ます。
そこで待っていたのは、子供の頃、夏休みなどに祖母の家に来るたびに一緒に遊んでいた、4歳年下の吉本茂人で。
一哉は茂人の事を全く忘れていましたが、茂人はずっと一哉を待っていた。
一哉が、茂人との約束と、全てを思い出した時、、、、

「秋の気配」
長田広は高校3年、生まれ育った町には二つしか高校が無く、大学受験の事を考えて、市内の高校へ通うため、村を出てひとり暮らししています。
村を出てから一度も実家に帰らない広、
それは、幼なじみ四方義秀に会いたくないから。
それでも、祖母の体調が悪いからと、再三の母からの電話に、夏休み中に、家に帰ることにしたのですが
「なつまつり」の茂人と、広、義秀が同級生です。

「最後の初雪」
この作品だけは、山村が舞台ではありません。
「なつまつり」の一哉の大学の、同じゼミの4年生根岸太と研究室の助手・守山孝治。
前2作品が、恋の始まりの話だったのに、これは恋を終わらせるお話。

「サクラ、咲く」
「秋の気配」の二人が、大学受験で揺れる話。

どのお話も、「恋を知ることで子供は別の世界へ一歩成長するのだ」と言うお話で、なかなかしっとりと味わい深い青春小説です。
ちょっと古い目の本なので、セックス描写などは、男同士でいきなりこれは無理だろうって、言いたくなる点もなきにしもあらずですが、この本はセックスファンタジーが目的ではなく、青春小説なので、この位の表現で妥当といえます。
クリスタル文庫らしい作品です。
エロエロセックスファンタジーではなく、しっかりした青春小説を読みたい方にオススメです。

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