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このお話は水壬さんがもう随分昔に書いた小説です。
そのため、年下攻めの俊広がいろいろやんちゃな言動をします。
しかも盛りだくさん。
当時より私は、生意気な年下が相手の話は敬遠傾向だったのですが、水壬さんの作品だったため読みましたがやはり、…うーんでした。
おまけに挿絵がその彼と合っていて、見事に彼を体現させていました。
もう、腹が立つくらいに生意気。
頭でっかちな体だけ育った子供なのですね。
受けの麻取の達生の気持ち・背景など慮ることなどなく、この与えられた情況しか読むことができません。
当初、15歳で俊広は達生を押し倒しますが逃げられてしまいます。
15歳ですから、達生がどんな思いでいたかなんて分からなくてもしょうがないと思います。
そして三年後、達生はミッション遂行のため俊広たちのもとに帰郷します。
その時の達生ときたら、悲壮です。
俊広の将来のこと、親友の俊広の兄のこと、押し隠した自分の気持ち、いろんなことを背負っているのです。
そして、それらはけして言ってはならないことなのです。
達生さん!切ないです。
それなのに、俊広はあの生意気な顔でズカズカと踏み込んでくるのですよ。
19歳だったらちょっとはおかしいな、とかわからないかな。
分からないにしてもかける言葉・態度あるでしょう。
と熱くなってしまいますが、最後はいろいろうまいこと解決して収まるところに収まって終わりになりますが、挿絵があまりにもよく生意気な年下攻めを表していると思いよけいに沸点が高くなってしまいました。