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出会ってからの一週間をえがいた「「ロマンティックな七日間」の続編で、こちらは同棲を初めてすっかり恋人として確立した真樹雄と裕也のその後の一週間をえがいています。
前より更に増して地味なお話でした。でも読んで良かったと思います。
その辺に住んでそうな二人、と作者様もおっしゃってます。
特別有名でもなく、借金もある、派手な暮らしはしていない男同士で同棲中の恋人。ドラマティックと思える出来事なんてそうそう起こりません。
普通の毎日をどれだけ恋愛感情を持ったまま暮らしていけるか、はBLのメインテーマではないとこの本では解説されています。
確かにドラマチックな出会いや事件や山場がもりこまれていたほうが読み手としてもモチベーションが上がるし、そんなお話のほうが需要はあると思うのですが、しかしこの地味なテーマをよくここまで完璧に演出したなあと思います。
今回は攻めである真樹雄の一人称で、前の裕也の一人称より人情みがあり、言い回しが軽快で楽しめました。
最後は読み終わるのが惜しい気持ちで終わりました。
読んでいて楽しい、と思わせる文章は稀で本当に楽しかったです。
真樹雄は人情があってしっかり者のイメージだったけど、一人称で読むとかなり自分勝手で子供っぽい意固地さがあり、夢もある。
裕也は前の年相応の若者のイメージから、はかなくて可愛い感じで、真樹雄からみたらこんな感じなのね、と新鮮でした。
そんな二人が日々を送り、休日は遠出し、平日は仕事をし、家事をし、週末だけはちょっとリッチにきめて一週間を終えます。
そこで特別大きな展開が起こるかというと前回同様そうではない。
この一週間は来週も同じような一週間であり、半年後も、来年も、きっと同じ一週間です。それが素晴らしいんだと書きたかったんだなあと思う。
だとしたら、単なる恋人の日常をえがいたのでなく、書きたかったものを書ききってうまく伝えられているなあと感じました。
この素敵でありふれた一週間は、他の誰かでなく、この人だから毎日が素敵に演出されているのだと思える、ゲイカップルとしてこれ以上ないんじゃないかと思う幸せな作品でした。
前作「ロマンティックな七日間」の続きになります。
しいらさんの作品の中でも特別甘い作品だと思います。
このありふれたカップルのはずなのに好きですねぇなんでだろ・・・。
独り立ちしたカメラマンまきおと脚本家志望の裕也
前作では裕也目線でお話は進みましたが今回はまきお目線です。
ロマンティック~のまきおは「顔良し!スタイル良し!性格オトナ!」そしてカメラマンなんてカッコイイ職業。
スーツを着こなす真樹雄に一目ぼれをしたネガティブ裕也のロマンティックな七日間~一ヶ月のお話でしたが。
今回の真樹雄はどこか子供っぽい一面や好きな男に認められたい一目置かれたいと必死な感じがでており裕也は前作よりオトナになりどことなく真樹雄の前だけでは可愛い恋人になる小悪魔になっております。
裕也の母親がでてきたり、勝手にカミングアウトしたりと裕也を振り回す真樹雄
お互いに夢をおいかけ邪魔にならないように役にたてるようにと成長する二人
真樹雄の趣味につきあい夜桜の撮影につきあってみると桜の前で脱げ!と暴走するわけですね。これがまたエロティックでした・・・・。
前作は裕也目線で話が進んで行きましたが、今度は真樹男目線で話が進んでいきます。
独占欲を小出しにしつつ、外堀を埋めにかかっている真樹男がとてもかわいいです^^
自分の仕事仲間へのカミングアウトにとどまらず、偶然とはいえ裕也の母にまで2人の関係をポロっと。
圧巻なのは、山の中で咲いている桜の古木を撮影しに行くシーンです。
芸術家としてのインスピレーションがドカッと降ってきた為に、裕也を裸にして桜の下に佇ませるのですが、そこのやり取りが”自分のセンスを拠り所にして仕事をしている男”って感じで、カッコよかったです^^
写真は素晴らしい仕上がりぐあいで、引退した師匠が悔しがるほどの出来。
どんな写真なのか、見てみた~い!><
撮影後の桜に見守られながらのエチも、思いやりにあふれていてgoodでしたb
これからも2人が慈しみ合って暮らしていけるであろうことを漂わせながらのエンディングに、”そうありますように…”と思ってしまうようなお話でした。
2巻で、攻め視点です。
恋した男の愚かさが、なにもかくにも可愛らしいです!
すっかり受けにメロメロな攻めの様子に、ニヤニヤしてしまいます。
関係が落ち着いたまったりした大人の恋人同士が好きな方に、オススメです。
カメラマン・中内真樹雄(29)大らか攻め×脚本家志望で映画館勤務・安西裕也(24)健気繊細受け
電撃的な一目惚れから始まって、同棲生活を初めて2カ月。
幸せで熱々な新婚さん状態で暮らしていたが、偶然に裕也の母からの電話を取ってカミングアウトしてしまう。
先走って勝手なことをすると裕也に怒られて、行く場所もなく出て行って。
1巻では余裕ありげな攻めだっただけに、受けへの独占欲やギャップに萌えて萌えてしょうがないです。
裕也が逃げられないように外堀を埋めていくとか、この可愛さがたまりません!それでいて、包容力があって男らしいので、カッコ良さも備えています。
桜の撮影時のエピソードは、とにかく色々と必見です。
裸になれとか、言葉責めしながら羞恥責めしたり、裕也に惚れ過ぎている中西のテンションが可笑しくてたまりません。
今回は、読み捨てられる雑誌のカメラマンとしてのジレンマと戦う中西の姿もあって、カップル間の絆の深め合いだけではなく、人間ドラマとしても読み応えがありました。
互いがいることで高め合えるこのカップルの関係は、理想的です。
バカな事をしたり、ラブラブなHをしたり、一緒に料理を作ったりと、日常がリアルに滲んでくる。その普通って事が、とても良いです。
エロ:★3 青姦、声を殺しながらH
総合:★5 2巻まで読んでよかったと大満足で、2巻も読んでこそ完結する話です。
地に足がついたような、不思議なおとぎ話のようなBL。
剛さんは、あたりはずれというより、合う合わないが大きい先生ですが、これは大好きな一冊。
海外の翻訳ロマンス小説を読んでいるように楽しめました。