ずっと、初恋

ずっと、初恋
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神1
  • 萌×21
  • 萌3
  • 中立0
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
2
得点
18
評価数
6
平均
3.2 / 5
神率
16.7%
著者
名倉和希 

作家さんの新作発表
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イラスト
赤坂RAM 
媒体
小説
出版社
成美堂出版
レーベル
クリスタル文庫
発売日
価格
¥476(税抜)  
ISBN
9784415088662

あらすじ

父の入院の報せで帰省した真樹が目にしたのは、実家の酒屋でバイトする元同級生にして初恋の相手・水谷の姿。中2以来の7年越しの片思いは諦めたつもりだったのに、偶然の再会が変わらない水谷への想いを改めて真樹に気づかせた。初恋は実らないと言うけれど―!?切なさ溢れるキラリ・ピュアラブ。

表題作ずっと、初恋

21歳、酒屋バイト
21歳、大学3年生

その他の収録作品

  • もっと、ずっと
  • ここにも、初恋

レビュー投稿数2

ご近所公認バカップル

攻・水谷光司(21) 酒屋バイト
受・森口真樹(21) 大学3年生

中学・高校の同級生で、再会モノ。

背が高く無口で無愛想で大人びており、空手道場に通う強面な光司。
中学生には見えなかった光司を好きになったのは、林間学校の山越えトレッキングで脚を痛めた時に、光司に手当てを受けたときでした。
自分の感情がマズイと感じていた真樹は2学期から女の子と付き合うのですが、光司に対する気持ちは冷めることは無くて。

大学進学と同時に逃げ出した真樹ですが、父の入院によって実家に帰ってくることに。
久しぶりに帰ってくると、実家の酒屋で働く光司が。
しかも住み込みで。

久しぶりに初恋相手を見て、気持ちが死んでいなかったことを知ります。
立派なゲイになった真樹が寝るのは、いつも光司によく似たタイプ。
しかし実物を見て、付き合ってきた相手は本物とは似ても似つかないのだと思い知ります。

酒屋を手伝いながらしばらく実家に居ることになった真樹の元へ、セフレが訪ねてきます。
店先で痴話ゲンカに発展してしまい、光司に自分がゲイであることがバレてしまいます。

光司が自分の部屋を使っていたため、同じ部屋にいたらヤバイので居間ソファで寝ていた真樹。
酒を飲んで寝る日が続きます。
酔って寝ていると、いつも夢の中で光司が自分にキスをする。
幸せな夢をみていると思っていますが…それ、現実なんですよね。

光司も中学の時から真樹を好きだったんです。
家庭の事情で町を去るのか嫌で、大学を辞めて残ったのは、真樹との縁を繋いでおきたいと思っていたから。

光司、実はムッツリです(笑)。

「もっと、ずっと」は出来上がった2人が、互いに大家の娘や元万引き少年に嫉妬してぐるぐるしています。
真樹、モテモテ。

「ここにも、初恋」 は、元万引き少年優(中学生)の視点です。
優は真樹が好きです。が、光司とデキてることを知ってるので諦めてるところも。
北海道の実家に行っている光司が「帰ってこなかったらどうしよう」と酔っ払ってぐだを巻く真樹は、優を光司と間違えてキスして押し倒します。
そこに光司が帰ってきて真樹を止めますが…そのまま始めちゃうんですよ、この2人。
そこに優いるのに…。

どうしよーっと真っ赤になって困りながらも、酒屋の戸締りを忘れない優少年。
偉いよ。

バカップルのラブラブを楽しめますよ~。

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中2からの初恋を引きずって・・の可愛い話。

主人公の真樹は、中2から21才の7年間も光司への秘めた初恋を引きずっていたんですね。
それが、父の入院で実家に戻ったら、その光司本人が実家の酒屋でバイトしているって、目の前に居るって・・!
ていう所からの初恋成就のお話♪

中2で恋に気付いた時から、真樹の人生は光司一色なんです!一辺倒!
光司に良く見られたいから勉強を頑張るとか、男(光司限定なんだけど)に恋するなんて変だから女の子と付き合ってみようとか。
大学になって1人暮らしにしたのも、光司への想いが叶わないからと遠ざかりたかったからだし。
自分がゲイだと自覚した後に付き合う男達も光司似だったり。

ここまで初恋を引きずってきて、住み込みでモノホンがいつも傍にいるって、そりゃあ毎日心臓酷使していただろって^^(ムフフ)
居た堪れず慣れない酒に逃げる真樹だった→ヘタレ全開。
でも、それが幸いして真樹に光司の声や接触が、毎夜毎夜あるんですよ♪
ここら辺の色っぽい画面がなかなかそそらせてくれます♪
真樹、無自覚フェロモンだったっつー!

≪ここにも、初恋≫
万引きで一悶着あった前編から、光司の元で柔道を始めて10ヶ月後の優(すぐる)視点。
優の初恋は、キレイで優しい真樹。
光司が実家の事情で留守の間、酒店のバイトを任され、真樹と2人きり!
万引きしていた頃のひ弱だった自分は、最近、大好きな真樹の背を追い抜いた。
・・・真樹さんっ、光司先生がいなくて寂しいからって、僕にぃ~あっ!っていうその時に、光司が帰って来て・・・!
真樹、光司不在の寂しさから飲酒・・優を光司と間違えちゃった(恥)!
「初恋は叶わない」と言うけどさ。
諦めとほんの少し望みが持てる優の巻でした。

その後、光司が実家にカムアウトしたって言うし、真樹の父母もこのあからさまにラブラブな息子達をどう思っているんでしょ?
鉄板な2人にも、これから色々ありそうです♪

切なさも明るさも丁度良い、名倉先生らしい作品。気楽に読めました。

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