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kishou omega no kodoku to koi to
評価は迷いに迷った末の、「中立」寄りの萌えです。。
(不憫健気受けへの共感で「萌」、ストーリーだけなら「中立」です)
※受けが親にネグレクトされ、学校で壮絶ないじめに遭うシーンがあります。
(ガラス入りの給食を無理やり食べさせられたり、、)
苦手な方、ご注意ください。
母親によるネグレクトと義父からの暴力、
そして同級生たちからの犯罪レベルのいじめを受けていた不憫受け。
地獄のような環境からある日助け出されるも、
それはひとえに彼が「旧家の跡取りとなるαを産める、希少な男Ω」であったため。
恋した護衛役の攻めは単なる”お目付役”で、
保護された時から受けは旧家の跡取りと結婚し
子供を産む運命が義務付けられていたー
という現代オメガバース物語です。
健気に頑張るいじらしい不憫受け君に、ほろろ...と涙しながら
途中までかなり感情移入して読めていたのですが。
(最後にはきっと大きな幸せが待っているんだ!と信じつつ)
ちょっとどうーーーーしても、結末と途中の展開に納得がいかず...!
肝心の”締め”の部分が、個人的に「??」で満ちていました、、
というのも。
レビュータイトルにもしてしまったのですが、
攻め受け二人の恋の障害、落としどころが解決しない...というか曖昧なまま、
”想いを確かめ合って、さあハッピー!”という感じで終わっているのです。
読後のモヤモヤ感が半端ない。。
(※以下、結末のネタバレを含みますので未読の方、ご注意ください)
一条家の跡取り・貴路は、どうしても遥斗にαの子どもを
産んでもらう必要があり、世継ぎを作るために遥斗を保護してきたのですよね?
(そこに番となる者への愛はなく、実質世話を焼いていたのは
攻め・雄士だったとしても)
で、一族の直系であり自分の部下で手先である雄士が
彼を裏切って遥斗と関係を持ってしまった、と。
しかし貴路としては自分の跡取りαさえ生まれれば
愛だの恋だのはどうでも良いので、3つの選択肢を攻め受け両者に示します。
で、お話の中でこの3つが提示された瞬間
「え、どれも全部当然嫌だけど!?」と思い、
一体どうやって決着をつけるんだ...?とドキドキハラハラしながら
読み進めたら...
決着、つきませんでした。
で、遥斗が雄士とのセックスにうっとり酔いしれた後、
朦朧とした意識(本編中では”夢を見た”という表現)の中で突然始まる3P......
(貴路+雄士×遥斗)
∑(゚Д゚)ファッ!!? ←リアルにこんな声が出ました;
3回ほど、該当部分を読み返してみたのですが、、
結局、これは夢だったのか?現実だったのか?
これ、自分の想像力と読解力の問題かなとは思うのですが、
私にははっきり読み取れず。。
もし、これが現実だったのだとして。
え、、雄士、遥斗に気のある素振りを見せていた同級生には
嫉妬心を露わにするくせに、貴路と遥斗を分け合うなんてことが出来るの!?
雄士のキャラ、ブレてない。。?
厳格な旧家のルールに縛られて育った雄士なので、
後継者を生み出すためなら仕方ない...と身を切る思いで事に及んだ...
と考えるにしては、3Pを楽しんでいる体なんですよね。。
と考えると、”実は遥斗の夢だった”というオチ?
いや、でもそこに3P夢シーンを入れる意味は何なのか、必要性があるのか?
と、そのシーンで完全に頭の中が「???」状態になりました;
読み手の想像にお任せ、というシーンなのか、
私自身が全く読み取れていないだけなのか、定かではありません。。
そしてそこから二人が仲良く料理を作っているシーンへと移り、
あまあまエッチに突入。
「辛い中でも生きてて良かった」と遥斗は幸せを噛み締め…
というハッピーエンディング(?)になってゆくのですが、
私の中では”エンド”していない。。もやっ。。
・跡取り問題、結局どうするん?
・謎の3P夢(現実?)
(※3Pが夢じゃなく現実だとして、いつかどちらの子とも分からない
子どもを(調べれば分かるのでしょうが)貴路のもとへ養子に出す、
ということなら嫌すぎる( ; ; )全然ハッピーになれない...)
の部分でかなり躓いてしまったお話でした;
先生のあとがきに何かヒントがっ...!?と縋るような思いで
拝読しましたが、特に言及されておらず。
モヤついた気持ちが最後まで消えず...
「萌」評価なのに萌えた感想ではなく申し訳ないです;
不憫受けの救済、というのはすごく好きなテーマだし、
健気な遥斗も好きなキャラだっただけに、、
ストーリーへのモヤつきに、後半〜終盤にかけて
テンションが下がってしまった…というのが正直な感想です;
(遥斗の誘拐事件の解決もあっさり過ぎたような)
あっ、あと一つ気になったのが、、
一章の中、文章の中で、受け視点・攻め視点・第三者視点?が
割とコロコロ変わっていくのです。
(いわゆる”神視点”なのかな...?
小説の作法・技巧をはっきり理解しておらず、、すみません;)
誰の気持ちや行動か、というのが
決して分かりにくいわけではないのですが、
ちょっと独特で印象に残ったところでした。