真夜中の匂い

真夜中の匂い
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神2
  • 萌×22
  • 萌3
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
3
得点
28
評価数
8
平均
3.6 / 5
神率
25%
著者
榊花月 

作家さんの新作発表
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イラスト
紺野けい子 
媒体
小説
出版社
成美堂出版
レーベル
クリスタル文庫
シリーズ
つめたい花
発売日
価格
¥476(税抜)  
ISBN
9784415088686

あらすじ

遊び歩いていた夜の街で物理講師の棚橋を見かけた未明。
意外な場所で意外な人物が少年を買おうとしていたのに興味がわき、珍らしく行った学校で棚橋にカマをかけるが、感情のない醒めた態度で無視され、ムキになって関心を惹こうとつきまとうが…。
寂しさを抱えた者同士、教師×生徒のペインフル・ラブ。

表題作真夜中の匂い

教師
生徒

レビュー投稿数3

愛に飢えた

以前読んだ「つめたい花」とリンクしたお話。まぁこっちのが本来先なんですけど(ノ∀`*)


未明は、金は有るが愛の無い家庭に育った。両親は共に愛人をもち、未明の世話は使用人がする。
愛を欲し、母を求めたこともあったが今は止めた。高校も留年しない程度しか行かず、夜の町に遊びの足を運ぶ。
唯一心ゆるすのは、友人の弘樹だけだった。
そんなある日、夜の街で見知った顔を見つける。未明の高校の臨時教師・棚橋である。そこで彼は、少年を買おうとしているようで……!?

というところからのスタートです。
その事をバラされたらどんな顔をするだろうと学校に行った未明。しかし棚橋から返ってきたのはそっけない受け答え。しれっと無視された未明は……というのが面白かった。
終始、無表情というか感情を見せない棚橋センセも如何なものかと思うんですが、実はわかりにくいサインも後半見え隠れいたします。
未明じゃないが、「こういう人なんだな」と思うと、少しは可愛く見えるんじゃないかとおもうのです。
棚橋センセのことだけでいうのであれば、この後の話をぜひ読ませていただきたい。今回見えなかった、未明にラブ(*´ω`*)なセンセが見たいのです。
や…最後の濡れ場で未明の名前呼ぶとこはちと甘かったですけどww

未明について。
こっちは予想より健気で可愛かった。親に愛むけられなくて寂しかったというのもあるんですが、棚橋に甘える…というか、縋る姿はそのポッカリ空いたところを埋めたくて~な雰囲気感じました。
「ホモかよ…」なんて言ってた子が、男のセンセを好きになり、体開いてしまうという流れ(まぁ半ば強引なシーンも多かったですが)は個人的には萌ww
通称オンちゃん(保健医:つめたい花の攻)との絡みシーンも好きです。ナチュラルで。普段の未明も気取ってなくてカワユイのですね。
それを見て「誰にでも尻尾ふりやがって」と嫉妬めく棚橋センセも見もの(1人逆上してやりすぎ感もなきにしもあらずですが

加えて
予想よりエロ度たかめなのに驚いた。
エロはそんなに期待なかったんですが、バリエーション含め良かったです。

久々にサイドストーリーである、オンちゃんと弘樹の話も読みたくなりました。

2

真夜中って感じより

思いの外かわいい、先生LOVE、な感じで。

始まりこそ、「お金はあっても愛はない」家庭に育った主人公・未明が、刹那的な夜遊びをしている時に、たまたま夜の町で、少年を買おうとしていた先生を見つけて興味を持って、、、
という事から始まって、
お相手の先生・棚橋は、感情回路成長不全のサディストで、
夜の町での未明の遊び相手、ヒロキもDV育ちの感情回路閉鎖系。
先生とは、初めてエチから陵辱・強制○○、
オマケにチンピラ達には輪姦されかけるし、と
いろいろ、散々な目にあったり、ヘビーな設定や、エピソードはたっぷり

なのに、未明くんは、
「この人はこんな人」
「こんな家でもお金があるだけまし」
と、結構ポジティブ。
棚橋の顔見たさに、いままでほとんどさぼっていた学校にせっせと通ってみたり、
それでも、保健室でさぼって、保健医・恩田に心を開いて甘えていたり、と
思いの外、かわいい、学園ラブな印象。

ま、それでも、エロ濃度はかなりの物かも。
調教、陵辱系のエチから、ベタ甘・朝までドロドロコースまで、盛りだくさん。

ストーリー展開が、一筋縄ではいかない感じが、なかなかおもしろかったです。

2

執着受け

教師×DKもの。

なんとなくハマるような、ハマらないようなお話でした。作者様にしては珍しく凛々しさ少なめなDK受けで、意外にエロメインだったからかもしれません…。

主人公の未明は金はあっても愛がない家庭に育った孤独な高校3年生。学校をサボりがちで夜は繁華街に繰り出して淋しさを紛らわせています。学校では保健医の恩田、夜は遊び仲間のヒロキが近しい人物で、本音を吐き出せる貴重な相手でした。

いつものように未明が夜遊びしていた時に、二丁目界隈(おそらく)で臨時講師の棚橋を見かけます。それから急激に棚橋が未明の心に侵入してくることに…。

棚橋に興味を持ちはじめた未明が、自分に構って欲しくて執念深く棚橋を追いかけ回すんですよね。で、未明を全く相手にしない棚橋のやり方がかなり手酷い。その辺りは作者様にしてはかなりハードめで、棚橋のSっぷりと未明の健気さはいい組み合わせだと思うんですけど、どうもエロスを感じない。

受け攻めの攻防じみた緊張関係には萌えるんですが、エロ表現が笑(笑ってごまかす)

無様でも意地を張って、好きな気持ちをぶつけてもへこたれない受けにあんまりキュンとできなくて残念。ただ、一生懸命棚橋に奉仕していた未明に、棚橋が落ちる瞬間が描かれるシーンにはゾクっときました。

スピンを意識してか、ついでみたいにヒロキが恩田に好意を抱くのも本作に限ってはちょっと興醒めしてしまって…。好きなんですよね、作者様のスピンオフ。脇キャラの恩田が魅力的なのは間違いないので、どんなお話になるのか興味深いです。

作者様は学校の音楽室に思い入れがあるのか、棚橋がそこでマーラーを聴いているシーンは、あ、作者だな〜って思って嬉しかったかな。

ヒロキが主人公のスピンオフ、『つめたい花』が後に出ています。

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