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悪役神官の俺への魔力供給は快感に満ちた接吻
akuyaku shinkann no ore ga kishidannchou ni torawareru made

小説内BLゲーム「溺愛騎士団と恋の討伐」という名前の脱力加減といい、王国名が「サイタマンダラ」。魔夜先生の系譜ですか?と期待高まる楽しげなオープニング。某レビューサイトを見ていたら表紙に対する物言いが何件かついていましたが、受けがマライヒっぽくてわたしは好きですw 群馬の位置に該当する帝国からのからっ風が吹き下ろす等、時々はさまれるサイタマンダラの世界観の描写が面白い。悪役である受けにとってのバッドエンドルートをつぶすべく、方方に手を回す受け。ノーマルエンドを目指す中で、嫌われていたはずの攻めとの距離がだんだん近づいていく様子が良き。騎士と言ったら一途に決まってるし、攻めは家系からして執着系でしつこいらしく、ラブシーンも情熱的で素敵です。コメディって書くのが難しいと聞くので、こうして楽しい作品を書いてくれる作家さんはありがたい。とても読みやすかったです。
今回は討伐騎士団団長と国教界の主教のお話です。
BLゲームの悪役に転生した受様が
破滅回避を目指して右往左往する顛末と
本編後日談を収録。
ここ数年王国では各地で魔物が徘徊し
民は瘴気に苦しめられています。
魔物は攻撃魔法や剣では復活するため
完全に倒すには瘴気の浄化が必要ですが
浄化能力者は伝承されるのみでした。
受様は国教会最高位の主教で
王都内でただ1人の治癒魔法能力者です。
受様は精霊に導かれた辺境の地で
平民の浄化能力をもつ青年を発見し
王都に連れ帰ります。
王太子を筆頭とするお歴々に
青年の魔力量が少ない状況を説明すると
"魔力供給"を申し出た王太子が
青年にキスをすると
浄化の力が目覚めますが
受様は内心で冷や汗だらだらです。
というのも受様は入室直前に
この世界が社畜プログラマーとして
前世で関わったBL系恋愛ゲームの世界で
自分が悪役転生したと知ったばかりだったのです。
浄化者は討伐隊に同行しますが
魔力供給されないと浄化できない為
ヒーラーである王太子と討伐隊の騎士4人が
攻略対象者です。
国内随一の剣の使い手で近衛騎士団副団長の
攻様も攻略対象者の1人です♪
攻様は討伐騎士団団長に任命されるのですが
神殿事業で荒稼ぎしていると噂される受様は
嫌われていたのです。
主教は浄化者の恋路を邪魔する役で
彼の相手が誰でも魔物と同化して倒されますが
誰とも結ばれないノーマルエンドでは
魔物討伐後も元の生活に戻るのです。
受様は浄化者が攻略対象者に関心を持たず
彼らからも好感度を上げられないように
恋路を阻むしか道はありません。
果たして受様の策略は成功するのか!?
WEB小説サイト「アルファポリス」掲載作を
改稿、加筆しての書籍化で悪役として転生した受様と
攻略対象者の攻様の異世界転生ファンタジーです♪
あらすじがツボで手にした1冊でしたが
「第12回アルファポリスBL大賞小説部門」の
大賞&読者賞W受賞が納得な面白さでした ヾ(≧▽≦)ノ
受様は攻様が討伐騎士団長に任命されると
浄化者が攻略者と近づかないように
あの手この手で対策を打ち立てていくのですが
受様の対策は良く練られている上に
言葉が巧みで説得力に富んでいる上に
社畜気質で自分が働くことも厭わないので
ほぼほぼ受様の思惑通りに進んで
実に小気味良いです♪
最初は受様の言動を胡乱に見ていた攻様も
受様の働きぶりを目にすることで
国教会の悪い噂の実態を知る事となり
少しづつ緩和していくばかりか
受様の面倒を他人に任せたくないとまで
思わせていく展開にニマニマ
攻様の執着に囲い込まれていく受様のぐるぐるに
ドキドキ増し増し♡
登場人物が多くゲームにない受様達以外の恋路も
良い感じに並走しているのも面白かったです。
BLゲームの悪役キャラに転生する系の作品は、これまでたくさん読んできましたが、数多に存在する同設定内容の作品にも埋没しない面白さでした!
見た目的にはキラキラ系のファンタジー作品だけど、中身的には主人公のイヴォンが死ルートを回避するために汗かいてるのが笑っちゃう。そんなところも推せる理由です^ ^
悪役返上して、攻略対象キャラの中の1人とラブになっていく手の内はちゃんと分かってるんですよ。でもそれが分かっていても、読み入ってしまうのがこの作品の素敵ポイント。思いがけない方向から恋愛が育っていくのが楽しくて、ページをめくる手が止まりませんでした♪
BLゲームの主人公・アオイの恋愛の芽を潰さないと自分が死ぬ。命が掛かってるから必死になってアオイの恋愛ルートを潰していくイヴォンの根回し術は、まー大変です。とにかくアオイが攻略対象者たちと結ばれなければいいわけなので、そのためなら自分の身を駒にしても厭わないイヴォンのなりふり構わないやり方がストーリーを面白くさせています。
結果、みんながイヴォンを好きになるルートが出来上がってる気がしなくもないですが(笑)、そんな予期せぬルート改変が更にストーリーを盛り上げてくれているのがGOODでした!
監督指揮官のようにキャラクター1人1人の動きに気を配るイヴォンの采配は、元のゲームエンドを知ってるからこそなんですが、そんなイヴォンでも行動が読めなかったのが、騎士団長のオウギュスト。イヴォンを嫌っている彼が、イヴォンにオチていく別ルートはこの作品の本線であり大きな見どころとなっています。
イヴォンを嫌いな堅物の騎士団長が、どうやって好きルートに転じるのか。
ゼロどころかマイナススタートの好感度が、どうやって100に…いや、120にまで押し上げられていくのか気になりませんか?^ ^
常日頃からちゃんと周りのことをよく見ているオウギュストだからこそ、イヴォンの本質を見抜けたのかなと思います。悪役はあくまでもイヴォンのガワの部分。一緒に討伐の旅をしていくうちに、イヴォンが清廉潔白なことを自分の目で見て確かめていったオウギュストの誠実さが恋愛の萌芽に繋がったのは言うまでもありません。
して、この堅物男の面白いところは、ムッツリさんだということですね。(←ココ重要 笑)
表向きはクールな態度を決め込んでいても、中身はイヴォンへの執着心がみっしり。魔力供給(ディープキス)の権利を誰にも明け渡さない独占欲と下心にヒャッホウでした(//∇//)!
良い意味でも悪い意味でもイヴォンを意識していた男の気持ちが、むくむくと膨れ上がっていく瞬間瞬間をお楽しみ下さいね。
普段は公明正大なオウギュストも、恋心の前ではイヴォンを独り占めしたい1人の男。俺が俺がと主張する大人気ない騎士団長の姿にご注目頂きたいなと思います♪
BLゲームのバッドエンド死ルートを見事に回避しながら、愛する人と幸せになっていく大円団にほくほく大満足でした!
甘みもイチャイチャも申し分なし。色んな"最高"がギュッと濃縮したストーリーの良さをたっぷりと堪能して下さい。
転生に目覚めた悪役神官がゲームを操るお話かと思いきや?
凝ってましたね〜。
瘴気を祓うことができる青年アオイの登場で前世を思い出した主教のイヴォン。
アオイが恋に落ちてしまったら自分が助からない!攻略候補やアオイをどう動かすか?
頭脳派ですねえ。
討伐隊団長のオウギュストに親の仇のように憎まれ警戒され毎回同じ部屋や天幕で泊まり。
完璧な主教を演じるイヴォンに、またたまに見せる素に翻弄されるオウギュスト。
イヴォンの命で動く攻略対象や神殿騎士たち。
それぞれが討伐の旅で予想外な想いを育て…。
ゲームの破滅エンドを回避するだけではとどまらず。その後もとっても読み応えがありました。
旅とともに終わったと思ったオウギュストの執着。争う二大勢力。秘密を抱えたイヴォン。
オウギュストが真っ直ぐ実直面倒見良しなだけの団長かと思ったら!あんなにイヴォンに溺れてたのに、やはり団長なだけあってきっちり仕事して。
良いですねえ、何もかも初めてな相手に自分のすべてを管理下に置かれるの。
悪役主教の噂がすごすぎですが、押し付けられた厄介事や国のすみずみまで目を届かせ、今世でも社畜なイヴォン。ようやく全てをオウギュストに握られ。
色々明らかになるのが全部イヴォンの頭の中だけで。本当にイヴォン一人で背負って大変でしたね。
オウギュストから憎まれからの溺愛、堅物を策士にさせるほどのイヴォンの魅力。良かったです。
製作に関わっていたBLゲームの悪役に転生しちゃった美貌の悪役教主様が、主人公の恋愛フラグを折りまくり、死亡を回避すべくゲームのノーマルルートを目指すお話……すっっっっごく面白かったです!!
教主様の恋のお相手となる団長はめちゃくちゃ格好良くって!ちょこちょこ挟まれる団長視点では、彼が教主様に惹かれていく様子が描かれています。にやにや止まらない。
彼は教主様を嫌っているのです。ですが!
嫌われからの溺愛って、いいですよね…。(噛み締め)
堪能いたしました!!!!!
教主様のひととなりが素敵です。誤解されていても、それを利用するしたたかさあり。それゆえ団長から嫌われていたのですが。
教主様と団長、ちらっと描かれるふたりの過去の回想場面が好きです。教主様視点では切ないですが、団長視点では……。あなたそんなことを思ってらっしゃって…?とにやにやしました!
両視点の醍醐味!ありがとうございます!
教主様が騎士団長にどのように囚われるのか…。ぜひぜひご自身の目でお確かめ下さい。めちゃくちゃ萌えました!
面白かったです!