悪役神官の俺への魔力供給は快感に満ちた接吻

悪役神官の俺が騎士団長に囚われるまで

akuyaku shinkann no ore ga kishidannchou ni torawareru made

悪役神官の俺が騎士団長に囚われるまで
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神11
  • 萌×21
  • 萌0
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

163

レビュー数
3
得点
59
評価数
12
平均
4.9 / 5
神率
91.7%
著者
二三 

作家さんの新作発表
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イラスト
緋いろ 
媒体
小説
出版社
アルファポリス
レーベル
アンダルシュノベルズ
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784434366116

あらすじ

第12回BL大賞小説部門大賞・読者賞受賞作!! 国教会の主教であるイヴォンはある日突然、ここが前世で製作に携わったBLゲームの世界だと気づく。その内容は浄化の力を持つ主人公が騎士団と共に国を旅し、魔物討伐をしながら攻略対象者と愛を深めていくというもの。自分は悪役神官であり、主人公が誰とも結ばれない場合のみ、破滅の道を逃れられる。そのためイヴォンは魔物討伐の旅に同行し、主人公の恋路の邪魔をしようと画策する。けれど以前から嫌われている討伐騎士団団長のオウギュストも攻略対象者であり、イヴォンは気が進まないものの、彼とも頻回に関わっていくうちに……!? 寡黙で真面目な騎士団長と初心な悪役神官が織りなす、極上のラブロマンス開幕!!

レビュー投稿数3

色んな"最高"がギュッと濃縮した絶品作

BLゲームの悪役キャラに転生する系の作品は、これまでたくさん読んできましたが、数多に存在する同設定内容の作品にも埋没しない面白さでした!
見た目的にはキラキラ系のファンタジー作品だけど、中身的には主人公のイヴォンが死ルートを回避するために汗かいてるのが笑っちゃう。そんなところも推せる理由です^ ^

悪役返上して、攻略対象キャラの中の1人とラブになっていく手の内はちゃんと分かってるんですよ。でもそれが分かっていても、読み入ってしまうのがこの作品の素敵ポイント。思いがけない方向から恋愛が育っていくのが楽しくて、ページをめくる手が止まりませんでした♪

BLゲームの主人公・アオイの恋愛の芽を潰さないと自分が死ぬ。命が掛かってるから必死になってアオイの恋愛ルートを潰していくイヴォンの根回し術は、まー大変です。とにかくアオイが攻略対象者たちと結ばれなければいいわけなので、そのためなら自分の身を駒にしても厭わないイヴォンのなりふり構わないやり方がストーリーを面白くさせています。
結果、みんながイヴォンを好きになるルートが出来上がってる気がしなくもないですが(笑)、そんな予期せぬルート改変が更にストーリーを盛り上げてくれているのがGOODでした!

監督指揮官のようにキャラクター1人1人の動きに気を配るイヴォンの采配は、元のゲームエンドを知ってるからこそなんですが、そんなイヴォンでも行動が読めなかったのが、騎士団長のオウギュスト。イヴォンを嫌っている彼が、イヴォンにオチていく別ルートはこの作品の本線であり大きな見どころとなっています。

イヴォンを嫌いな堅物の騎士団長が、どうやって好きルートに転じるのか。
ゼロどころかマイナススタートの好感度が、どうやって100に…いや、120にまで押し上げられていくのか気になりませんか?^ ^
常日頃からちゃんと周りのことをよく見ているオウギュストだからこそ、イヴォンの本質を見抜けたのかなと思います。悪役はあくまでもイヴォンのガワの部分。一緒に討伐の旅をしていくうちに、イヴォンが清廉潔白なことを自分の目で見て確かめていったオウギュストの誠実さが恋愛の萌芽に繋がったのは言うまでもありません。

して、この堅物男の面白いところは、ムッツリさんだということですね。(←ココ重要 笑)
表向きはクールな態度を決め込んでいても、中身はイヴォンへの執着心がみっしり。魔力供給(ディープキス)の権利を誰にも明け渡さない独占欲と下心にヒャッホウでした(//∇//)!
良い意味でも悪い意味でもイヴォンを意識していた男の気持ちが、むくむくと膨れ上がっていく瞬間瞬間をお楽しみ下さいね。
普段は公明正大なオウギュストも、恋心の前ではイヴォンを独り占めしたい1人の男。俺が俺がと主張する大人気ない騎士団長の姿にご注目頂きたいなと思います♪


BLゲームのバッドエンド死ルートを見事に回避しながら、愛する人と幸せになっていく大円団にほくほく大満足でした!
甘みもイチャイチャも申し分なし。色んな"最高"がギュッと濃縮したストーリーの良さをたっぷりと堪能して下さい。

0

壮大だな〜

転生に目覚めた悪役神官がゲームを操るお話かと思いきや?
凝ってましたね〜。

瘴気を祓うことができる青年アオイの登場で前世を思い出した主教のイヴォン。
アオイが恋に落ちてしまったら自分が助からない!攻略候補やアオイをどう動かすか?
頭脳派ですねえ。

討伐隊団長のオウギュストに親の仇のように憎まれ警戒され毎回同じ部屋や天幕で泊まり。

完璧な主教を演じるイヴォンに、またたまに見せる素に翻弄されるオウギュスト。
イヴォンの命で動く攻略対象や神殿騎士たち。
それぞれが討伐の旅で予想外な想いを育て…。

ゲームの破滅エンドを回避するだけではとどまらず。その後もとっても読み応えがありました。

旅とともに終わったと思ったオウギュストの執着。争う二大勢力。秘密を抱えたイヴォン。

オウギュストが真っ直ぐ実直面倒見良しなだけの団長かと思ったら!あんなにイヴォンに溺れてたのに、やはり団長なだけあってきっちり仕事して。

良いですねえ、何もかも初めてな相手に自分のすべてを管理下に置かれるの。

悪役主教の噂がすごすぎですが、押し付けられた厄介事や国のすみずみまで目を届かせ、今世でも社畜なイヴォン。ようやく全てをオウギュストに握られ。

色々明らかになるのが全部イヴォンの頭の中だけで。本当にイヴォン一人で背負って大変でしたね。

オウギュストから憎まれからの溺愛、堅物を策士にさせるほどのイヴォンの魅力。良かったです。

0

嫌われからの溺愛って、最高!

製作に関わっていたBLゲームの悪役に転生しちゃった美貌の悪役教主様が、主人公の恋愛フラグを折りまくり、死亡を回避すべくゲームのノーマルルートを目指すお話……すっっっっごく面白かったです!!
教主様の恋のお相手となる団長はめちゃくちゃ格好良くって!ちょこちょこ挟まれる団長視点では、彼が教主様に惹かれていく様子が描かれています。にやにや止まらない。
彼は教主様を嫌っているのです。ですが!

嫌われからの溺愛って、いいですよね…。(噛み締め)

堪能いたしました!!!!!

教主様のひととなりが素敵です。誤解されていても、それを利用するしたたかさあり。それゆえ団長から嫌われていたのですが。
教主様と団長、ちらっと描かれるふたりの過去の回想場面が好きです。教主様視点では切ないですが、団長視点では……。あなたそんなことを思ってらっしゃって…?とにやにやしました!
両視点の醍醐味!ありがとうございます!

教主様が騎士団長にどのように囚われるのか…。ぜひぜひご自身の目でお確かめ下さい。めちゃくちゃ萌えました!
面白かったです!

2

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