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自分の目の前で死んで行った、風景画家の義父が唯一残した人物がを取り戻すために、欲深な画商を追っていた裕は危ないところを精悍なスーツ姿の男・本郷に助けられる。
捕まって変な薬を飲まされていた裕は、熱くなる身体を抑えきれなくて、本郷にしてもらう。
翌日、慌てた裕が忘れた定期をわざわざ届けに来てくれた本郷は、自身の職業を「探偵」だと名乗った。
そして、裕がどうしてそんな危ない目に遭ってしまったのか、ずばり当ててみせ、「仕事を引き受けよう」と持ちかけられる。
他に頼る宛もなかった裕は迷った末に、その申し出を受け入れる事にする。
ところが、本郷が求めた成功報酬はお金ではなくて、裕。
当初は驚いた裕だったが、甘やかされて構われて、傷つけられた辛い過去を背負った自分の心を徐々に溶かされ、本郷に会う度に惹かれていく。
というような話でした。
個人的にはすっごくよかったです!
じんわり裕が癒されていくような感じとか、すっごくすっごくよかったです。
裕の背負った過去はとんでもなく重いものだったけれど、本郷が決して焦らない大人の包み方をしてくれてて、裕にしっかり寄り添っててそれがすっごくよかった。
じんわりした小説を読みたい方にはオススメです。
義父を亡くし、奪われた絵画を取り戻すために頑張る高校生のお話です。
今回の主人公は、過去に酷い目に合ってて、サスペンス風でシリアスな展開になってます。
この主人公の裕が、結構可哀想な境遇で、胸が痛くなります。そして、義父の遺作の人物画を取り戻そうと、一生懸命で健気な姿も切なくなります。
そんな時に危ない目に逢って、危機一髪だったのを助けてくれたのが、探偵の本郷です。
最初は、過去の経験から、本郷に警戒していた裕。でも、会うたびに本郷の人柄と優しさに触れて、裕の頑なな心が癒されて…。
この、裕の癒されてく過程が、心が温かくなるようで良かったです。
本郷が、年の離れた裕を溺愛する甘々展開も大好きだし。
今まで苦労した分、これからは幸せになるんだろうな~と思える結末に、大満足です。
攻・本郷秀行(32) 興信所の所長
受・茅嶋裕(16) 天涯孤独の高校生
風景画家の義父が遺した唯一の人物画を不正に所有する画商・樋口を追っていた裕は、無理矢理媚薬を飲まされる。
何とか逃げ出したところを本郷に拾われる。
興信所業の本郷は目的があって裕と同じ画商を調べていたんです。
で、逃げてきた裕を保護したんですが…おっさん、中学生にも見える裕にノックアウト。
義父が唯一取引していた樋口はショタの変態で、裕に「黙って従わなければ父親の絵は売れなくなる」と脅され、11歳の頃から性的な関係を強要されていました。
それを知った義父が樋口と争いとなり、裕が茫然自失状態のうちに出火。
義父に助けられて逃げることが出来ましたが義父は焼死しています。
火事場のドサクサに義父の絵を盗み出した樋口を追う裕。
義父が唯一描いた人物画を取り戻したいと本郷に助けを求めます。
本郷は仕事の成功報酬として「最後までやらせろ」と。
裕が健気でカワイイです。
そして本郷が半分の年齢の高校生にめろめろなのが楽しい。
身体を要求したのは、裕のトラウマを癒すためだった感じです。
樋口から受けていた行為と、それによって義父が死んでしまったトラウマから、歪んでしまっている裕のセックス感を治してあげようとしたんじゃないかと。
もちろん自分の欲望に忠実なズルイ大人の方便でもあるとは思いますが。
自分の周囲に追っ手が迫ったと気づいた樋口が、裕を拉致。
義父が焼死した軽井沢の別荘地に裕を連れ込み、一緒に死のう、とガソリンをまいて火を放ちます。
間一髪で本郷に救い出され、樋口の犯罪も明らかになります。
養父の描いた人物画を贋作と摩り替えた本郷。
人物画を見て、養父が実の父であったことを裕は知ります。
本郷は謎の人ですね。
裕の現在の保護者である細川画伯と因縁もあるようですし、本業の興信所以外にも色々やっていそうな感じ。
そして裕を抱いて鼻の下のばしてます。
厳格な現保護者のガードは硬いと思いますが、頑張ってくださ~い。