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kiss wo suru nomo sareru nomo
旧版と新装版両方所持しているのですが、館野とお子先生贔屓なのでこちらにレビューします。
血の繋がらない叔父の亨と甥の優。亨は事情があって、優が生まれる前から優の両親と同居していた。当時まだ中学生だった亨に、実の親以上に懐いていった優。共に成長していった二人は、優が思春期を迎えた頃、秘密を共有するようになります。
優と亨は一回りほど離れていて、子供が親にするみたいな「ほっぺにチュー」が習慣だった二人。優が高校生になり、女の子とのキスが上手くできない悩みを察した亨は、ほんの遊び心と年長者としての優越感から、キスの仕方を教えてやろうか?と…。
亨と優、両方の視点で進められているのですが、どちらかというと亨の方に重点が置かれているのかな。幼い優を愛おしいと思っていた気持ち。キスに欲情が芽生える戸惑い。叔父と甥なのだから関係に歯止めをかけるべきなのに、成長して自分のもとを離れていってしまう優への思いは膨らむばかり。
他方の優は、亨が自分の側にいることが当たり前だったうちはまだまだ子供で、叔父である彼の立場を思いやることができません。亨から拒絶され、一方的に彼を遠ざけ家を離れていた間、優も色々と経験していきますが、亨とは一体どうなっちゃうの?と終始ハラハラでした。
麻生先生で近親・リバが読めるとは!(歓喜)人物の心の変化をさりげなく描写するのがお上手で、女性が介入するなど、リアルな世界観でストーリーを構築される作風が好きです。二人ともゲイじゃないけれど、そういう関係になってしまう流れを、設定で説得力を持たせているところが自然で。
わりとリアリティのあるお話、リバがお好きなら楽しめるお話なのではないかと思いますが、女性が絡むのが苦手でしたらオススメしません。
関係ないけど、館野とお子先生の新作も読みたいな…。