悪役令息(偽)の孫ですが、精霊の王に溺愛されています

akuyaku reisoku no mago desuga, seirei no ou ni dekiai sareteimasu

悪役令息(偽)の孫ですが、精霊の王に溺愛されています
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神8
  • 萌×22
  • 萌1
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

207

レビュー数
4
得点
51
評価数
11
平均
4.6 / 5
神率
72.7%
著者
宮緒葵 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
伊東七つ生 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ピスタッシュ・ノヴェルス
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784403221477

あらすじ

実は異界の王子だった祖父の死と共に、身代わりとしてユスティア王国に召喚された昴。そこで出会った上級精霊アルヴァヤと、急速に惹かれ合うけれど……? 光と闇のファンタジーロマンス。

表題作悪役令息(偽)の孫ですが、精霊の王に溺愛されています

上級精霊
17歳,高校2年生,精霊眼を持つ

レビュー投稿数4

理を失った世界を救う事は出来るのか

今回は上級精霊と界渡りした高校生のお話です。

祖父の代わりに祖父の国に召喚された受様が
攻様との出会いで摂理を糺し日本に戻るまでの
顛末を収録。

受様の祖父は日本に帰化したヨーロッパの人で
昔は金髪と青空のような瞳の端正さな美丈夫で
かつての写真をみた受様は御伽話の王子様だと
本気で信じたほどした。

受様は若い頃の祖父にそっくりと
よく言われますが祖母も父も日本人な受様は
王子様感は低いと思います。

友人に言わせれば祖父ほどではないだけ
という事なのですが自覚はあまりありません。

受様が高校に入ってすぐ祖母が亡くなると
祖父も体調を崩しがちになり
ある日帰宅すると吐血して倒れ
病院で末期の胃癌と診断されます。

入院で少しは落ち着いたようでしたが
容体が急変したと呼ばれた受様が
祖父の痩せた手を取った瞬間
強い目杭に襲われ強い力に呼ばれて頽れます。

しかし祖父にぐっと手を握られると
声が途絶えて強い力が消えていきます。
死期を悟った祖父は本当は異世界人で
隠していた過去を語られるのです。

祖父の国は精霊が守る国で
祖父は承服の第二王子ですが

正妃腹の兄王子が玉座を奪われまいと
王家直系にのみみ伝わる召喚魔法を行使して
祖父を異界へと飛ばしたと言われます。

祖父はこの世界に来てからも
元の世界に引き戻す召喚魔法の気配を感じ
都度魔力で跳ね返していましたが

この世界には魔力がなく
受様を呼ぶ力を最後の力で振り切った事で
命が尽きてしまいます。

祖父が儚くなるのを待ちかねたように
再び強い力に呼ばれた受様はあらがえません。
果たして受様を待ち受ける世界とは!?

異世界の上級精霊である攻様と
祖父に代わって異世界召喚された受様の
異世界召喚ファンタジーになります♪

受様は兄王子の召喚魔法で呼ばれくすが
髪と目の色が祖父のように変わった受様を
弟王子と思い込まれたのを利用して
反撃に出たものの兄王子の契約精霊に捕らわれ
牢に入れられます。

すると今度は別の聖霊によって
彼の元に召喚されてしまうのです。

その召喚者こそが攻様で
攻様は受様を「待っていた」と言って震えて喜び
受様も出会った瞬間に"これは俺のものだ"と思い
攻様に情熱的に抱かれるのですよ ヾ(≧▽≦)ノ

攻様の契約者となった受様は
祖父の汚名をそ雪ぎ、真実を暴こうと
奔走するのですが

兄王子が祖父を異世界に追いやった事で
祖父と契約した精霊王が姿を消して節理が歪み
精霊が消え、妖霊が出現して世界は
乱れに乱れていました。

複雑に絡まり合った世界の中で
受様は目的のために爆走するのですが
そんな受様の今に攻様との過去が複雑に絡まって
予想がいな展開でハラハラ&ドキドキ!!

受様がかなり正義感が強くて格好良いタイプなので
宮緒先生にしては珍しいかなって思っていましたが
宮緒先生お得意のワンコな執着攻様が
受様を手に入れるまで楽しく読ませて頂きました♪

0

美しい世界にうっとり♡♡

作者買い

出会った瞬間、まるで魂が惹かれ合うかのように深く結びつき、その後も離れることができず、お互いを必要とし続ける――。

なぜそれほどまでに必要とし合うのか、なぜ離れ難いのか…。

次々と明かされる伏線によって想像力をかき立てられ、一気に読み終えてしまいました。


情景を描写する言葉の選び方がとても美しく、まるで風景が目の前に広がるかのようで、うっとりしながら拝読いたしました。

宮緒先生の作品としては珍しく、物語の途中までは「受け」の方が強く執着している印象を受けていたのですが、物語の終盤になって、攻め目線になってあれ?「攻め」もかなり執着しているのでは…?という展開となり、やはり期待を裏切らない素晴らしい内容でした♡♡

王道溺愛 異世界召喚 特殊スキルで俺TUEEEE が読みたい方にオススメです(⁎˃ᴗ˂⁎)

2

もうこの流れはお腹いっぱい

ピスタッシュ・ノベルスさん、緑地の紙に表紙が神々しくて。特に昴の表情に惹かれました。

届いた時に、え?薄っ。と思ってしまって。
読んでみたら駆け足気味でした。スラスラ読めてスピード感があります。

お話は本当に宮緒葵さんらしいお話でした。
色々設定は凝ってたんですが、あちこちにヒントが散りばめられてたんですが。

もう受けを快楽漬けにして閉じ込めるの、お腹いっぱいなんですよね。
攻めの論理的な根拠がない執着というか、どこに惚れ込んだの?な攻めが受けを絶対に手放さないとか。魂?
攻めに母性っぽさが少しでもあるともうダメです、ごめんなさいm(_ _)m
母性攻め、だんだん苦手になってきました。

攻めの正体や昴の中の少年の謎。二人のたどる道など色々解き明かされます。
結果ハッピーエンドでめでたしめでたし?
これから現世でどうやって生きてくのでしょうか?

あとがきがないのが残念でした。

3

時を超えた、素晴らしき執着愛。異世界トリップ×精霊ファンタジー

いやーーーー、素晴らしき美人攻めの執着!!
さすが宮緒先生!と感嘆のため息の出る、ねっっっとりじっくり執愛物語でした。

タイトルの「精霊の王に溺愛されてます」は”溺愛”よりも
「執着されてます」がぴったりな気がする(。-∀-)

そしてタイトルと表紙の色合いはふんわり柔らか、ポップな感じですが
内容は割とシリアス寄りです。陰謀や激しい戦闘シーンもあり。

もしかしたら、ちょっと好みは分かれるかもしれないけれど、
自分はとても好き。ねっとり愛、たまらーん...!

強気な受け君が、割とするするする...と序盤から快楽に流され
体を重ねるのにはちょっと驚きましたが(意外なチョロさ)、
時を経ても色褪せぬ並々ならぬ攻めの執着っぷり、
エッチ描写の多さ濃厚さ、激しく臨場感ある戦闘シーン…

と手に汗握り息を呑む場面多々、の読み応えたっぷりの物語でした。


主人公は高校生の昴(受)。
事故で亡くなった両親の代わりに自分を育ててくれた
大好きな祖父が亡くなる直前、思わぬ事実を告げられます。

そして彼の死と共に強制的に異世界へと召喚、
そこで出会った上級精霊・アルヴァヤ(攻)に出会った瞬間
特別な気持ちや絆を感じ、二人は急速に惹かれ合ってー

と始まる、上級精霊×勝ち気高校生、異世界トリップファンタジーです。

二人の特別な”繋がり”を想起させるピースがお話の中にちらちらと光り、
痺れるラストへと繋がっていくー

最後の章を読んだ時、攻めのとんでもない執着心を余すところなく
見せつけられて震えました((((;゚Д゚)))))))
これぞカタルシス...

昴の夢の中で執拗に「そんな奴信用していいの?」と
呼びかけてくる男の子、時折アルヴァヤの口から漏れ出る言葉の数々、
そして王国建国の歴史。

それら全ての要素がピタッと枠内にはまり
一つの絵が描かれるラスト、圧巻でした...
腹黒攻めの執愛、たっまらないな...!

キャラクター設定、攻めは宮緒先生作品の中でもよく見る
美人長髪執着キャラなのですが、受け・昴の男気(/漢気)溢れる性格が
個人的にグッ!と思ったところでした◎

健気受けも大好きだけど、「ぶっ飛ばしてやる!」
「この腐れブタあぁ!」などとストレートに言っちゃうような勝ち気受け、
スカッと爽快で大好きです(*´艸`)

”精霊眼”と呼ばれる特別な目(集中すると全ての動きがスローに見える)、
拳一発で悪人を改心させる能力など、
くう〜羨ましい!使ってみたい!と思わせる能力を持つ昴。

異世界トリップ前、危ない奴に絡まれた店員さんを救う現代シーンだけでも
鼻息荒く興奮しました (*゚∀゚*)

濡れ衣を着せられた祖父の汚名を晴らすため、
祖父の異母兄・エセルバートとその契約精霊・半人半鳥のシーカに挑む
頭脳戦と肉弾戦。

また王国を悩ます妖霊退治の過程で判明する、驚くべき事実。

激しい戦闘シーンと、次々とピースが繋がってゆき深みを増す物語は、
サスペンス好きにはたまらないものがありました。

特に、シーカの狂おしいまでの愛と執着心、その生き様死に様は
敵ながらあっぱれ!と言いたくなるほど。インパクト大で忘れられない( ; ; )

そしてなんといっても圧巻なのは、クライマックスの
祖父・カイルと精霊王・イェラノスとの邂逅シーンです。

信じられないほどの長い時を経て再会できた二人が
光に包まれ消えゆく様子、文字で追っているだけでも
イメージが映像として浮かび、映画のワンシーンのように感じられました。

で、感動、ほっ...としてからの、異世界からの”現実世界”へのトリップ、
二人の”今よりずっとずっと前”の関係の種明かし...
(ここが攻め視点なのが最高です)

電子で266ページ、まさに”息つく間もない怒涛の展開、
圧巻のスケールのファンタジーでした。。

前世と攻めの想いの強差に否応なく引きずられ、
絡め取られる執愛のお話。
勝ち気サッパリ受け・昴の性格が、物語の悲壮感や攻めの粘着性(?笑)を
程よく中和してくれているところが良きです(*´艸`)

エッチシーンは、攻めの銀髪で尿道いじいじ(!)、
あっちこっち絡め取られいじくられ...とやりたい放題されてます。
昴も気持ち良さそうです。笑

ページ数、そのボリュームへの期待を裏切らない、
読み応えある時を超えた執愛の物語でした・:*+

3

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