あらすじ
オメガ同士の切ない恋や、スパダリアルファの土下座プロポーズ、無精子症に悩むアナウンサーアルファ……などちょっと変わった、でもハッピーエンドのオメガバース短編集!(全3話)
①春を待つ人(オメガ×オメガ)……番に捨てられ一人でカフェを営むオメガの隼人(29)を、諒(26)は兄のように慕い、二人で過ごす時間が好きだった。アルファである婚約者との縁談が進むうちに違和感を覚え、隼人に助けを求める。そこで自覚したのは、隼人への恋心だった。男のオメガ同士という、究極の同性愛を描いたセンシティブラブ。
②僕に種付けさせてください!……優性遺伝子保護法に基づき、オメガとの結婚を迫られたアルファの冬也は、親友で同僚の玲一(オメガ)に土下座をして「種付けさせて」とプロポーズする。その真意とは――。
③花の香りは奇跡の兆し……キー局アナウンサーで、誰もがうらやむ優秀なアルファの肇には、誰にも言えない悩みがあった。無精子症かつ勃起不全! しかし、ある日出会った下請けスタッフの夏樹にだけ下半身が反応する。夏樹は自分をベータだと言い、肇の求愛を拒むが――。