ちぐはぐな僕の一等星

chiguhagu na boku no ittousei

ちぐはぐな僕の一等星
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神3
  • 萌×21
  • 萌0
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
1
得点
20
評価数
5
平均
4.2 / 5
神率
60%
著者
矢向亜紀 

作家さんの新作発表
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媒体
小説
出版社
KADOKAWA
レーベル
角川文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784041159255

あらすじ

僕は「お前」じゃない。けど一等星が見つけてくれたのは、僕だった。

190cmを超える長身、低めの声、それに似あわないほどの童顔。高校1年生の葛城和斗の特徴だ。
外見と声のちぐはぐさから、子役時代の事務所で居場所を失くしてしまった和斗は、事務所を移籍してバーチャルライバー「オズワルド」としてデビューを果たす。
金髪で鼻筋が通っていて端正な顔立ちのオズワルドの外見は和斗の声にぴったりで、同期デビューのダンスが上手なバンズ、とんでもない美声を持つヴェールとの3人組ユニット〈一等星旅団〉として徐々に人気を獲得していく。
しかし、バーチャルライバー「オズワルド」として生きながらも、和斗は未だにちぐはぐな自分自身への葛藤を抱えていた。
そんなある日、クラスメイトの二条史恩にオズワルドの動画を見られたうえに、「……この人、葛城くんだろ?」と気づかれてしまう。
御曹司でバレエダンサーとしても活躍するキラキラと輝く一等星のような二条との出会いが、和斗の人生を大きく動かしていきーー。

魔法のiらんど第3回恋愛創作コンテストBL・ブロマンス部門賞受賞作!

レビュー投稿数1

若く青い主人公の成長譚?

バーチャルライバーのお話で、学校生活とライバー生活の二場面で進む。一人称の心理描写は自分のアバターに話しかける形。いつになったら面白くなるんだろう、と思っていたら終わってしまった。普段本を読まない中高生向けっぽい。

主人公は元子役の高校生、和斗。190cm超えの長身+童顔+低音ボイスで子役としてやっていけなくなり、初恋相手の所属事務所社長の言葉に傷付き、挫折した過去を持つ。ライバーに転身し、別人格とする「オズワルド」を操りながら、ちぐはぐな自分に悩む日々。

BLの相手役は二条。イケメンで御曹司でバレエダンサーなクラスメイト。小説調とも違う堅い口調が、あまりに作り物のようで気になった。和斗視点で見る二条は、和斗の目に魅力的に映っているらしいというだけで、和斗を通してこちらが二条の魅力を感じることはなかった。

内容は、何か書きたいことはありそうだが散漫な印象。話の軸がぼやけてる気がして、作品の面白さがどこにあるのか分からない。あえて言うなら、主人公の成長譚になるのかな。悩み方からは、思春期とか青春とか若さ・青さが見える。

雰囲気が独特で、商業小説ともWeb小説とも違う、中学生がノートに書いたもののよう。使用単語の種類が少なく、限られた単語しか使えない縛りでもあったのかと思う。「ちぐはぐ」「一等星」と何度も出てくるたびに、書き手が一人で盛り上がる様子を遠くから見ている気分になった。

好きだったのは、告白シーンで音質を気にしてたとこ。
どうでも良い感想は、バーチャルライバーの中の人をタブー視する界隈の文化は、いろんな意味で大事なんだな、と実感した。
この本に対しては、ケータイ小説用レーベル(あるかは知らない)から出せばまた違った印象になるかもしれないと思った。そういうものとして読む必要がありそうなので。

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