時間稼ぎの花嫁が幸せになるまで~あやかし婚姻譚~

Jikan-kasegi no hanayome ga shiawase ni naru made ~ayakashi konintan~

時間稼ぎの花嫁が幸せになるまで~あやかし婚姻譚~
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神4
  • 萌×22
  • 萌2
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

205

レビュー数
1
得点
34
評価数
8
平均
4.3 / 5
神率
50%
著者
高岡ミズミ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
渋江ヨフネ 
媒体
小説
出版社
笠倉出版社
レーベル
クロスノベルス
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784773065114

あらすじ

治癒の名家・三条家の令嬢が生んだ不義の子。それが浅葱だった。
異能も持たず口も利けない浅葱は母の死後に養父母となった当主夫妻から出来損ないと虐げられ育つ。
そんな彼に唯一優しかった義妹が妖と和平名目で婚姻させられることに。
怯える義妹を逃がすため輿入れの日、浅葱は花嫁衣裳を纏い身代わりになった。
すぐ見破られると思っていたけれど、花婿の妖・黒尾はそのまま浅葱を妖の里へと連れ帰る。
こうなったら少しでも義妹の逃亡時間を稼ぐため偽の妻を演じ続ける!
そう決意した浅葱だが冷酷に見えて手話をこっそり覚えてくれる存外優しい黒尾に惹かれはじめ……!?

表題作時間稼ぎの花嫁が幸せになるまで~あやかし婚姻譚~

妖、幽域の次期頭領
21歳、治癒の名家・三条家の養子で長男

その他の収録作品

  • 祝言
  • あとがき
  • 本日も泰平なり

レビュー投稿数1

不器用妖攻めに萌え悶え。和風ベースの異種間(妖×人)婚姻譚

高岡ミズミ先生、初読みでした。
そしてこちら、高岡先生初のクロスノベルスとのことです。
おめでとうございます...! ☺︎

情景描写を読んでいると、本当に目の前にその景色が広がっているよう...
1ページ目の雪景色の中のお話から、グッと惹きつけられました。

以下、内容に関するネタバレありのレビューとなります。


”再会”もの大好きなのでその要素だけでも
たぎるものがあるんですが、それにプラスして
”不器用優しい攻め”の魅力にくうぅ〜...!!と萌え悶え。

そっけなく接するようでいて、
口のきけない浅葱(あさぎ・受け)のために
こっそり手話を勉強してたり、一人で寂しい思いをさせないよう、
お守り役(?)の鴉(カラス)を遣わしたり。
(この鴉と受けとの交流にもほのぼの(*´˘`*))

さらにさらに、黒尾(くろお・攻め)にとって
実は浅葱が初恋、という事実。

幼い頃出会った際に”徴(しるし)”なるものを
浅葱の首元に残したりして、
ちっちゃな頃からの無自覚な独占欲丸出しです。萌えるー...!✨

こちらのお話は妖(天狗)×人、
受けが義妹の代わりに花嫁となり…という「身代わり」ものです。
再会要素もありの、和風ファンタジー。

治癒の名家・三条家の令嬢が生んだ不義の子である
浅葱。
治癒能力を持たず、口もきけず、義理の父母(当主夫妻)からは
虐げられて育ちます。

そんなある時、人間世界と妖の世界との数百年前からの契約により、
義妹が妖の次期頭領のもとへ嫁ぎに行くことに。

当日、怯える義妹を逃がそうとしたところを
当主の妻に見つかり厳しく叱責された浅葱。
するとそこに現れた黒尾が浅葱を花嫁だと勘違い、
そのまま手を取られ、妖の世界へと連れ帰られてしまいー

と始まる人外婚姻譚です。

浅葱の中では「義妹と間違えて連れ去られちゃった〜!」
となっているけれど、
読者には”いや間違いなんかじゃないよね”と察せられる&
それが明かされるパートでもう、ニヤニヤ止まりません。

初恋だもんね〜、と妖仲間から揶揄われて
かあっ//となってる寡黙な黒尾にもニヤニヤニヤ。(。-∀-)❤︎

先述したように、こっそり手話を勉強してたり
浅葱と一緒に食事を取りたい!と思ってることが
表情・態度で伝わってきちゃったり
(で、浅葱の言葉を誤解してむっすり不機嫌&落ち込んでたり)、
いきなり知らない世界に連れてこられた浅葱を心配して
鴉を見守り隊として遣わせたり。

”溺愛・包容力強め年上スパダリ”大好きな自分ですが、
こんな不器用攻め、可愛くて仕方ないよーー...!

そんな黒尾の意外な優しさに触れるにつけ、
緊張していた心が少しずつ解されていく浅葱の気持ち、よく分かります。

やっと、幼い頃に会ったことがある!と浅葱が思い出した時の
「やっぱり忘れてたか」的なちょっと拗ねた黒尾の態度も、
かーーーわーーーいーーーい!!!(*´∀`*)

”拗ねる不器用溺愛攻め”という、新たな癖の扉が
開いてしまった気がしますです。。

そんな二人の、心の通い合う過程にもたまらなく萌えるのですが、
その他物語の展開やキャラクターにも個人的萌え要素満載。

黒尾の大叔父・次郎。
この大叔父と、浅葱の”ある特徴”が、
そんな繋がり・関係を持っていたとは驚き..!

そして人間界での浅葱の親友・大嗣がまた良い意味で
熱くて、人間的に素晴らしいキャラなんですよね…
妖の世界へ攫われてしまった浅葱をなんとか助け出し、
連れ戻そうと知恵を働かせ自らの体も使って動いてくれる。

この大嗣、浅葱の義妹と想いを通わせているため
BがLするわけではなく、ただただ”熱い友情”から浅葱を救おうとするー
そんなところがたまらなく心にヒットする、萌えどころの一つでした◎

黒尾のお屋敷の使用人たち(みんな妖)も
それぞれ、キャラが立ってて愛おしいんです。
ろくろっ首とか一つ目とか、口うるさい狸キャラとか。

連れてこられた”人間の奥様”に対し最初はみんな
よそよそしいんですが、頑張る浅葱に絆され、
やがて絆が生まれていく...

そんな過程にほっこり&じーんとしました。

特に小緑〜...!!!
やーー大きなネタバレになるので詳しくは控えますが、
終盤グッときちゃったよーーー!!!

池の中に潜み、目だけ浮かび上がらせる
人見知りの妖も可愛かったです(*´艸`)

水の中からじーーーっと浅葱と見つめ合う描写が好き。
自分が綺麗に整えているお庭を浅葱だけが褒めてくれて、
嬉しかったんだね・:*+

恋愛以外のシリアスパート、
浅葱が何者かに襲われ、繋がれ監禁されて...というミステリー、
その意外な(←自分にとっては)犯人と顛末も
読み応えたっぷりでした。

これ、”勧善懲悪”ではあるんだけれど
償いの余地がある終わり方なのが、また良いなあ…と沁みまして。

浅葱の持つ能力や人としての優しさ、
そういうところに黒尾も屋敷の使用人(妖)たちも
惚れ込んだんですよね(*´◒`*)

人間界との約定の見直し、そして”身代わり”ではなく
正式な花嫁としての盛大な結婚式。

素敵な大団円に、心が幸福感に満たされました✧*。

一つちょっと気になるのは、妖・黒尾との寿命の差…
出会いは二人とも幼少期だったし、黒尾は人間と同じように
歳を取り、命尽きるのかな?(そうであれー...!)

不器用な優しさを見せる攻め、その独占欲に
思いきりきゅーーんとなり、新たな癖の扉を開いてくれた
和風異種間婚姻ファンタジーでした୨୧

8

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