妖精画家の祝祭 悪食番外編

yousei gaka no shukusai akujiki bangaihen

妖精画家の祝祭 悪食番外編
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神8
  • 萌×23
  • 萌0
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

206

レビュー数
4
得点
52
評価数
11
平均
4.7 / 5
神率
72.7%
著者
宮緒葵 

作家さんの新作発表
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イラスト
みずかねりょう 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
シリーズ
悪食
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784199011733

あらすじ

画家デビューの記念にお祝いをしよう──。画商で恋人の泉里(せんり)に誘われ、遊園地に出かけた水琴(みこと)。ところがそこで、迷子の子供の霊と遭遇して…!? 孤独に生きてきた水琴が、泉里からの無償の愛を知る「密会遊園地」。家出した水琴を保護した槇怜一(まきれいいち)の至福の日々や、大切な人たちと過ごす、ハロウィンのコスプレの一夜──二人の十年後を描く書き下ろし「餞」(はなむけ)など、彩り鮮やかな番外編15作を収録!!

表題作妖精画家の祝祭 悪食番外編

28歳→40歳,水琴の恋人の画廊オーナー
18歳→30歳,妖精画家と呼ばれる画家

その他の収録作品

  • パトロンの憂鬱
  • 邪道
  • 月蝕
  • 嫉妬
  • 桃源
  • 相克
  • 友達
  • 槇怜一の夢のような日々
  • 密会遊園地
  • コーディネートには理由がある
  • ハロウィンにも理由がある
  • 敗者の幸福
  • 迎え火
  • 観想
  • Note
  • あとがき

レビュー投稿数4

宮緒先生に感謝を!!

作者買い

とうとう本当に終わりなのだなぁとしみじみしております....
物語が中途半端な形で終わるよりは良いのですが、ずっとこの2人を見守っていたかった気持ちもあり、寂しい気持ちの方が今は強いです。

新刊が届き、まず口絵を見て、ご褒美すぎる2人のショットに目が釘付け!!
イケメンすぎる〜♡

今回は本当に最後なので頑張っていっぱい書こうと思いますm(_ _)m

-パトロンの憂鬱-
SS集はいつも最初が迷子になるのですが、先生のNOTEがあったのでだいたいどこら辺のお話なのかを迷わずに読み始めることが出来ました。
まだ2人の関係がしっかりしていなかったとわかるちょっと居ないだけで探してしまうという初々しさが垣間見れて、ここから深まって行ったんだなぁと感慨深かったです。

-邪道-
橋本くんが、脇すぎる脇キャラだったことに驚きました。

-月蝕-
ダヴィンチへの謝罪、クスっと笑いました。
この頃きっと圭月はほくそ笑んでいたかもですね!!
みずかねりょう先生の絵画のような挿絵にもうっとりです。

-嫉妬-
宮緒先生の作品で「小田垣」と出てきたら浮かぶのはオダマキ(笑)ごめんなさいm(._.)m
アトリビュートが重石って!!!
漬物石サイズじゃないですよね???
めちゃくちゃデカイ岩しか想像出来なかったです。。。
透哉が現れた時は、ゾクっとしました。

-相克-
泉里さん..
玲一さんと同じ意見です..
だいぶ信用出来るようになったんだなぁと思ってたのにガッカリですよwでもそれが良いd(≧▽≦*)

-コーディネートには理由がある-
この本最大の謎、ジルベールとは!?
検索しまくったけど私には分からなかった〜w
(作者様にお伺いしたら、花と木の詩のジルベールだそうですw)
そしてここから橋本くんの苦悩が始まる....

-ハロウィンにも理由がある-
文章で読んだ時は想像はしてもここまで明確ではなかったのですが、口絵、挿絵共にしっかりあったのでイメージが完璧な形で心に残りました。
泉里さん、玲一さん、カッコよすぎです...
思わずウルっと来ました。
そして水琴くん....
狼男に擬態出来なくて残念...
挿絵で見る限り完全に子猫ちゃんです...
例え、イメージどおりに破れたジーンズなどを履いたとしてもきっと狼男には....(みなまで言うまい)
橋本くん...みずかねりょうせんせいの絵が上手すぎてカッコイイじゃないですか!!
全然残念な感じじゃないですよ〜♡
「ハロウィン」にはピッタリです(笑)
(水琴の声:そうじゃないんです:泣)

-観想-
このSSを読んだ時、先に逝ってしまうと1人で寂しくないかな?と思いましたが、餞を読むことによって、元の世界の家族も見守っていたのかな〜と。
私は彼女なりに圭月を愛していたと解釈したので例えどんな人であろうと彼に寄り添えたら幸せなのではないかと思っています。
きっといつかまた会えるのではないでしょうか?

-餞-
琴音の家族はどうなったんだろう?と思っていたので、ここで回収は嬉しかったです。
そして、2人の名前、円、環
鳥肌が立ちました。
まさに円環。

本当にどこから始まったのでしょうか??

終わってみれば壮大で、先生も??予想だにしなかった結末に、こんなご褒美な番外編集と。
本当にありがとうございました♡
また、次回作も楽しみに待ってます(*^^*)

長文、、失礼いたしましたm(_ _)m

1

書き下ろしに涙。。圧巻の番外編集

あああ…最後の描き下ろし、「餞」での円の母親のお話、
胸を刺される切なさに涙してしまいました( ; ; )

宮緒先生の「悪食」シリーズも、この番外編集をもって
本当に「完」ということですね。。寂しさが募ります;

「愛犬」シリーズも今年完結してしまいうるうるしていますが、
読み返すことによっていつでも、何度でも、
先生の世界観に浸ることができますもんね。

この8月、『悪食』から『黎明』そしてこちらの番外編集まで
あらためてじっくり読み返したいー

そう決心させるほど、圧巻の番外編集でした

まず、表紙をめくって出てきた…口絵!!
ハロウィン仮装バージョンの泉里&怜一さーーーーーーん!!
ヴァンパイアvs牧師、概念も正反対の二人の仮装、
みずかね先生の挿絵が最高オブ最高に麗しすぎて、凝視。

コミコミさん特典のイラストカード、アクリルコースターも
一緒に並べて写真をばしばし撮りまくってしまいました。。
(願わくは...アクスタ欲しい、、)
推し活で心潤います。

こちらの一冊は、シリーズ連載中のフェアや特典、
アンソロジーなどが一冊にまとめられたもの。

「嫉妬」を読んであれ?読んだことあるなーと思ったのですが、
リアタイではなく後追い読者のため知らなかった番外編もあり、
読み応えたっぷりでした。

お話はたくさん入っているので、主に感激した点を2点だけ。

まず…!

書き下ろしで、二人が40歳×30歳になってるーーーーー!!!!

初登場時は28歳×18歳だったんですよね。あれから12年の時が…
もう、それだけで感無量です。

そしてシリーズ完結巻『黎明』にて明かされた、
水琴の高祖母・琴音の正体。

もう、書き下ろし最後の琴音の母と弟・環のお話に
泣けて泣けて仕方ありませんでした…

ちょっと目を離した隙に、突然姿を消した娘。
そのことで思い悩む両親に、マスコミや世間からのバッシングが
追い討ちをかけて...

両親の離婚、そして母親がホスピスに入るまでの
病に冒されてしまったことも、全ての元凶が行方不明事件から
始まったこと、なんですよね。。

でもここでハッとさせられるのが、宮緒先生が言及されているように
この円の失踪がなければ、水琴に繋がる”円環”は生まれかったー

ということ。

円の失踪は、時空を超えた壮大な運命の繋がりの中の
欠かせないピースなんですよね。。

最期の最期、迎えにきた円と一緒に旅立つことができた
お母さん。
そのことが本当に救いです( ; ; )
一人遺された弟・環くんには、最愛の人を見つけ、
力強く生き抜いていってほしい。そう願わずにはいられません。

涙、涙の書き下ろしでした。

そしてもう一点!

番外編、コミカルで笑っちゃうお話、ほのぼの話も
色々詰め込まれていたんですが、
水琴が橋本くんと一緒にウニクロに言って服を見繕う話、
もーーー声を出して笑っちゃいました!

ハロウィンパーティーの時の”仮装”として
成り立っちゃう水琴のファッションセンス、うーーーん残念ꉂ(๑˃▽˂๑)
絵の才能とファッションセンスって、なぜかリンクしないんですねえ。

みずかね先生のイラストでバッチリそんな困惑する
橋本くんの姿を見ることができ、笑わせてもらった一編でした◎

その他、遊園地の亡くなった母子再会のお話、
怜一が水琴との同居生活を夢見るお話、どれも
胸がキュッとなる切なさを含むもので、印象的だったなあ。。

作り込まれた設定と世界観に、ただただ感嘆のため息が漏れてしまう
最高のシリーズ。

この夏、「読み返し」という楽しみがまた一つ増えました(*´˘`*)

1

シリーズ総まとめ

本作は「悪食」の番外編を収録した短編集になります。

シリーズ番外編の短編集ってことでしたが
キャラ文庫はあまり書店特典等がない印象でして
どんな感じなの? と思っていたら

収録作は発刊時の個別特典ではなく
バースディフェアの小冊子、ペーパー等の再録と
書き下ろし2本でけっこうな話数が収録されていました。

本編では読めないようなコミカルなSSが多いですが
シリーズ初刊発売時からの読者だと
ほぼ既読かなと思われます。

ちなみに私は電子と書き下ろし以外は既読でしたが
全サペーパーは届いた時と気が向いたら読み返す程度なので
シリーズの総まとめとして読めるのは嬉しいです。

気になる方はご注意くださいませ ( ̄∇ ̄)/

いつもは巻頭の「パトロンの憂鬱」をご紹介しますが
こちらは入手時にレビューしているので
受様の友人のお話「邪道」を紹介します。

受様の友人の父は火地ことで言えば暴君で
口応えすれば容赦なく頬を張られ
異なる価値観を抱く事すら許されず

諾々と父に従うばかりの母は
息子が殴られても見て見ぬふりで助けられた事がなく
身を守るため命令に従ういい子でするしかありません。

恐怖の対象だった父に愛情などなく
現代日本画の大家とされる父の指導を受けられる事は
誰もに幸運だと羨まれ

父の描き出す幽玄の世界が
努力の領域ではたどり着けないとわかってしまうからこそ
反発しながらも父の敷いたレールの上を歩いてきました。

そんな生き方を変えたのは
姉が旅行先で出会った少年の描いたスケッチ画で・・・

という受様の親友が父の呪縛から抜け出すきっかけが
描かれたお話でした。

各話に解説(note)が付いているのですが
受様の親友は最初は単なる脇キャラだったのに
担当と読者の人気で3巻ではメインにまでなって
シリーズ一番の幸運キャラかも!? との事です。

他の収録作(初出)は下記の通りです。

「妖精画家の祝祭」書き下ろし
・観想
・贄

「悪食」コミコミスタジオ特典ペーパー
・パトロンの憂鬱

「悪食」電子限定番外編
・邪道

キャラ文庫アンソロジー
・嫉妬

小説Chara
・密会遊園地

全員サービス小冊子
・ハロウィンにも理由がある

バースディフェア小冊子
・月蝕
・相克
・槇怜一の夢のような日々
・敗者の幸福

プレミアム♡ペーパーセレクション
・桃源
・友達
・コーディトには理由がある
・迎え火

2

じんわりやほっこりなエピソードたち

短編集です。
最後の2話は番外編集のための書き下ろしで、5巻黎明の琴音さんと繋がっています。

色んなエピソードがあり楽しめました。
泉里、攻め冥利に尽きるなあ!
もちろん水琴の異能を含め愛して守ってってのもありますが、田舎からまるで身請けのように引き取り生活や色事など全てを囲い…。

と思っていたら水琴の服のセンスがすごい!なお話が出てきて、え〜意外!な楽しさもあり。

そして最後の2話がやはり悪食らしさがつまってました。
確かに全ての繋がりの中心に琴音さんがいて、あなたの存在生き様が究極の推し活かもしれない。

そして最終話で琴音の家族が出てきて(泣)
琴音さん、我が人生に一片の悔いなしですか?幸せでしたか?
圭月も寅次郎も先にいなくなり、でも子供や孫やお嫁さんと家族の裾野が広がりましたね。そして現代の水琴へと…。

これで悪食が完結、本当に完結を受け入れられそうです。

1

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