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関東連合勇虎会の跡取り候補・砥上芹は七つ年上の砂野まさきに、その極道な外見に似合わぬ純愛をしている。
そんな中、芹の恋人だった男が事故死してしまう。
そんなまさきを慰めようにも、芹の母親代わりをしてきたまさきは彼を相変わらずコドモ扱いで、淡々としたものだった。芹の何度繰り返したかわからない告白も、実を結ばず、それどころか、まさきは芹と一緒に暮らしていた家を出てしまう。
それでも15年間思い続けた相手を芹が諦めるわけもなく、押して押して押しまくった結果、ついに芹と結ばれることに成功する。
ところが、その朝、芹はまさきが自分に内緒で何やら調べ物をしていることに気がついて……
この話は、「凶暴」シリーズの番外編ということだったので、誰の話なのかドキドキしながら見てみたら、秋一郎の甥っ子・芹の純愛ストーリーでした。
ガタイのいい芹が身体と顔に似合わず、まさきを追っかけて必死!! 芹はまさきに対して、何回もアプローチを繰り返してるんだけど、まさきはそれを拒否し続けてる……というのが、ストーリーの核でした。
バイク乗りまわしてたり、芹を押し倒そうとしてみたり、芹の行動はとても15歳のそれとは思えないんだけど……まさきとしては、生まれた時から見てきて、実際に世話をしてきたわけだから、自分が手塩にかけた子が……と思うと、複雑な思いもあるようで。
「いなくなる」って思った時にようやく素直になれた……という。
まさきにとって一番大切なものはもうずっと、芹だったはずなんだけど、それが「恋」なのか「肉親に対する愛情」なのか、そのあたりのラインをどうやって引くかは多分、人それぞれで微妙な問題。
でも、「失いたくない」「抱かれてもいい」と思えるなら、それで立派な「愛」だろう、と思います。
結局、ようやく素直になったまさきと芹は心も体も結ばれるわけですが、やっぱりずっと育ててきただけあって、芹の行動パターンなんて、とっくの昔に読まれてて、まさきの方がきっと一枚も二枚も上手で、芹が望むようなラブラブイチャイチャな関係は望めなくて、芹はこれからも苦労しそうです。年上の恋人を持つのはとっても大変!
まさきはちょっとツンデレなのかな……? でも、思慮深いし、穏やかだし、良妻賢母でいい女房役になってくれそうな気はします。
ちょっと暴走気味な旦那の手綱は、妻がしっかりと握っておくべきだよね!