捨てたはずの恋が過去から追いかけてきました

suteta hazu no koi ga kako kara oikakete kimashita

捨てたはずの恋が過去から追いかけてきました
  • 電子単行本
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×20
  • 萌0
  • 中立0
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
1
得点
0
評価数
1
平均
1 / 5
神率
0%
著者
春雨 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
もちた 
媒体
小説
出版社
パルプライド
レーベル
ヴィオラ文庫
電子発売日
ISBN

あらすじ

――その夜、春蘭は恋を拾った。

見習い神官の春蘭は、武運長久を祈る祝の席で遊び人と噂の軍人・禅右と出会い、互いが特別な存在「白花」と「金瞳」と気づくと、お互いの本能がそうさせたのか熱い一夜を共にする。
初対面だったはずなのに、惹かれ合う二人だったが、禅右は軍人として辺境の砦に向かわなければならなかった。
身分違いの恋は引き裂かれ、「必ず迎えにくる」その言葉だけを信じて春蘭はその一夜でできた一人息子を育てた。
しかし――春蘭の元に禅右がやってくることはなく……

ただ待つだけの恋は、もう終わりにします。

すれ違い、傷つきながらも捨てきれない恋心。
複雑に絡み合う柵を乗り越え、二人は真実の愛を掴み取ることができるのか?
運命に翻弄される中華風ラブストーリー。

(※ページ数は、680字もしくは画像1枚を1ページとして数えています)

レビュー投稿数1

攻めが情けなくて萌え感ゼロ

中華風オメガバースで、アルファが「金瞳」、オメガが「白花」と呼ばれる世界でのお話です。

簡単に触りの部分を言っちゃうと、身分違いの2人がある日突然運命的に身体を重ねてしまい、その後迎えにくると言い残したまま相手が迎えに来ず、残された白花の春蘭は1人で妊娠、そして出産、子育てをしながらシンパパとして健気に頑張る……というのが、このお話の導入部分です。
お相手の禅右には、あなたの子を産みますと手紙を出して伝達済み。だけどこの禅右という男は迎えには来ない、なぜならヤツは本当は隣の国の皇子だから。迎えに来ないというより、来れないといった方がいいのかな。即位するのに、平民の春蘭と結婚できない諸々の事情があって、皇后も迎え入れてますし、皇后ともバッチリ閨事もしています。

んーーー…書いてて、私むしゃくしゃしてます。
禅右がとにかく情けない…!!攻めとしてのカッコよさがまるでなく、春蘭の健気さと優しさに甘えまくって、ホンッッッットに腹立つ。
事情があって迎えに行けない…これはまぁ、100歩譲って理解できるとして、跡継ぎ教育のために春蘭が大切に育ててきた一人息子をいきなり連れていく、そして大好きな母親から離して息子の精神を病ませる、自身も政務に疲労困憊で息子をフォローできない。……最悪すぎでしょう。
で、息子の一大事を聞いて春蘭が了国へ行くと、偶然が重なって息子の教師に採用。だけど、大っぴらに母とは名乗れず、あくまでも側用人として徹する。その延長で禅右と再会したら、禅右の叔父に春蘭はスパイだとひどい拷問にかけられる。更に最悪すぎて言葉になりません。

どこが運命だよと言いたい。
禅右と結ばれてからどんどん不幸になっていってるじゃん。
妊娠してキャリアを諦め、親権を父親に譲って、言われのない疑義をかけられ拷問ってさ、途中から読むのが嫌になってきました。
春蘭はたくさんのことを諦めてきたのに、禅右は諦めてない。皇帝になるのも、息子の親権も、自分の思うように進めています。例外は1つだけ、春蘭と息子と3人で暮らしたい願いだけは叶えられていませんが、それを叶える為に大切な春蘭をどれだけ傷付けてきてるっちゅーねん。ついでにいうと、皇后にもね。
禅右の皇后はめちゃ良い人で、禅右と春蘭の子どもも可愛がってるし、春蘭とも仲良しです。即位のためにカタチだけの皇后として迎えられ、愛のない夫婦生活を送ることを余儀なくされて、家族の輪から離れてる一人ぼっちな皇后も可哀想なんですよ。
まぁ、皇后にも良い仲のお相手がコッソリいるので、少しは救いはありますが、そもそもでいうと禅右の皆を不幸に導く悪手の数々に辟易とします。

身分差がどうとか言う前に孕ませんなだし、ほったらかしにすんな。
実はこっそり見守ってましたよー感出したところで、良い旦那、良いお父さんのイメージは待てません。まずは春蘭が妊娠を伝えたときに春蘭に返事を書けっつーの。
結局、春蘭の物分かりの良さに救われてこの男は今の地位にいることが出来ているんです。皇后の聡明さにも助けられてますし、情けない…

最後はハピエンですが、私にはその感動があまり感じられませんでした。
大切な人を諦めの境地に置くような嘘つき男に攻めとしての萌え感はゼロ。これまで見たアルファ(ここでは金瞳ですが)のスパダリ像にはハマらない禅右の行動に共感する余地は1つもありませんでした。
最初に孕んだとき以外の甘イチャシーンもないし、どこに楽しみをおけばいいのやらでした。

ただ。皇后のハピエンは良かった!
主役2人そっちのけで、こっちのロマンスをずっと応援していたのでホッとしました。皇后は女性なのでBLじゃありませんがね(笑)

2

レビューランキング

小説



人気シリーズ

  • 買う