いじめて、そして愛して!

いじめて、そして愛して!
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×22
  • 萌0
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
2
得点
8
評価数
2
平均
4 / 5
神率
0%
著者
賀田まいと 

作家さんの新作発表
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イラスト
桑原祐子 
媒体
小説
出版社
ビブロス
レーベル
ビーボーイノベルズ
発売日
価格
¥850(税抜)  
ISBN
9784882718192

あらすじ

ご主人様を亡くして悲嘆にくれるぼく・友里の前に現れた狼のような男・リュウ。彼はご主人様への復讐の為、ぼくをいたぶろうとするのだけど…実はぼく、いじめられると感じちゃうの!お願いリュウ、ぼくのこともっといじめて、そして愛して!!書き下ろしの続編も収録して、まいとのSMチック・ラブコメ、遂に登場。

表題作いじめて、そして愛して!

青年実業家
高校生

レビュー投稿数2

ぶっ飛びラブコメ

 孤児だった自分を養子にし、大切に育ててくれたご主人様を突然の病で亡くし、悲嘆にくれる友里の前に現れた狼のような男・リュウ。
 リュウは友里のご主人様への復讐のため、友里を拉致し、犯そうとしてしまうが、実は友里、引き取ってもらったご主人様に完璧に引き取られた天性のMであった。
 夜毎SMを楽しんでいた友里にとって、ご主人様がいなくなり、突然一人ぼっちとなった友里は、ご主人様がなくなってしまった悲しみよりも、行き場のない性欲をもてあまし、涙に暮れていた。
 そんな中、友里の理想とも言えるS性を隠し持ったリュウを見つけたから、あら大変。
 友里は何としてでもリュウを手に入れ、ご主人様への才能を開花させるべく画策を始める――

 というような話でした。
 まぁ、ラブコメですね。

 友里ちゃんは性欲をもてあまし、最高級のリュウを模倣して作ったダッチハズバンドで遊ぶけれどもちろん満足できず。
 何とかリュウを手に入れたもののリュウは、自身の過去の経験から挿入行為を気持ちのよいものと思っておらず、友里には普通の行為しかしてくれない。
 しかもその後、友里を自身の過去と関係ある犯罪に巻き込んでしまってからは、挿入すらもしてくれなくなって友里は超・欲求不満になって――
 と全然、友里のリュウとSMがしたい! という願いは達成されず。
 ついに煮詰まった友里は、リュウの後ろに指を入れて本当は挿入は気持ちのいいものなんだ! と身をもって体験させる――というところで終わっています。

 結局友里が報われたのか報われなかったのか、そこまでは書かれてなくて、それだけはちょっと残念。
 基本的には友里ちゃんの妄想で作られているこの本でした。

 でも、それがあんまりにもぶっ飛んでるから、十分に内容については満足できましたよ。
 ただ、SMが読みたい! と思って買うとかなりの拍子抜けになると思うので、その辺りだけはご注意ください。

2

かなりぶっとんだ作品でした。

可愛い表紙だけどこれがSMものなのか~と、好きな自分は期待して読んだのですが、確かにSMシーンのオンパレードだけど、なぜだか全然えろくない…。
萌×2にしたのは、ストーリーが良かったとか、カップリングに萌えたとかではないのですが、すみません、このぶっとんだストーリーがあまりによく出来てると感動して感心したからです。

ノリが、完全にシュールなコメディーだからなのですが、SMや色っぽいえろを期待して読むとかなり違います。
そしてシュールさがかなり飛び抜けていますので、合わない人は全然合わないかもという作風ですのでご注意を。

身寄りのいない友里は3歳で孤児院から引き取られ、ご主人様のもとで身体を開発されます。
3歳で木馬に裸で乗るのが気持ちいいとか、6歳でお尻にオモチャを入れて遊んでみたりとか、みようによってはかなり引く内容かもしれません。
主人公はかなりのMで淫乱キャラなので、痛々しいという感じは微塵もありません。

しかしその主人がなくなり、一人になって、なんとか性生活を満足させようと友里はあの手この手で奮闘します。
この子の変態ぶりがかなりぶっ飛んでいます。
社会的モラルのようなものは全くなく、主人がセックス中に死んだときも主人の心配よりイケないまま放って置かれた自分の快楽の心配をしています^^;
この不思議っぷりを許せてこのノリについていければ楽しめると思います。

主人亡き後、自分の欲望を持て余し、M体質を隠して友里はサド気のあるリュウに近づきます。
短いお話なのでさらりと読めますが、オチがかなり好きでした。
思わず、こんなオチなのか!と笑ってしまいました。

でも、ノリが特殊なコメディであるのにSMについてはすごく内面的な意味で突き詰めて書かれていたと思います。
う~ん、やはりSMって奥が深い…。前編だけなら神をつけたいなあと思ったのですが、後半はどうにも苦手な展開が続きました。
後半はかなりグロい表現がありますので苦手な方はご注意。

後半には本物の殺人鬼が出てきます。こんな殺人者が現代社会で野放しにされてるのも、友里があっさり人を殺しているのもかなりつっこみどころではあるのですが、深く考えて読んじゃいけないと前編からわかっていたはずなのに…グロいのが苦手でどうしてもダメでした。
前編が好みだっただけにどうにも残念でした。

いい意味でも悪い意味でもかなり変わったお話であるのは間違いないので、たまに変わったものが読みたくなった時にはオススメだと思います。

2

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