転生妃の大誤算

tenseihi no daigosan

転生妃の大誤算
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神7
  • 萌×25
  • 萌0
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

58

レビュー数
2
得点
55
評価数
12
平均
4.6 / 5
神率
58.3%
著者
 

作家さんの新作発表
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媒体
小説
出版社
KADOKAWA
レーベル
Ruby collection
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784041162651

あらすじ

大国の皇帝陛下(犬)×王位争いから脱落して妃となった王子

気づくと異世界のとある国の王子・オルガに転生していた俺は、どうにかして過酷な王位争いから降りるべく、大国の皇帝が新たな側室を探しているらしいという知らせを聞いてある決意をした――「命をとられるくらいだったらその皇帝に尻を差し出そう」と。思惑通り輿入れを果たしたオルガは、かの決意とは裏腹に後宮入り後も皇帝に呼ばれることなく、無事に平穏な日常を手に入れることに成功した。ある日、日課の剣の鍛錬を終え、暇を持て余していたときに迷い込んだ庭で一匹の犬に出逢う。その犬に心を許したことで、つい前世についてや孤独な胸のうちを打ち明けていたが、なんとそれは皇帝の仮初の姿だった……! そこから興味を持たれてしまった俺は、皇帝から目を付けられるようになり!?

表題作転生妃の大誤算

レビュー投稿数2

No Title

「転生もの」が好きなので、タイトルにひかれてよみましたが、期待以上に、たのしくよむことができました。

大国の皇帝陛下と、王位争いから脱落して妃となった王子とのお話です。

冒頭から、テンポよく話がすすんでいくこともあって、さくっとよむことのできる作品だとおもいます。

「魔法」がつかえるなど、ファンタジー色のつよい作品で、コメディ要素もあるので、笑えるシーンもあって、おもしろいとおもいました。

よみやすい作品だとおもいます。

1

平穏な人生ではいられない、"こんなはずじゃなかった"転生ラブ

ただ平穏でいたい、安寧に暮らしたい。
争いごと、血みどろの戦いとは無縁の世界で生きたい。
……そんな風に願う転生妃の思惑が見事に外れ、皇后のポジション争いの渦中に呑まれていく"こんなはずじゃなかった"ストーリーがめちゃくちゃ面白い…!!

一応魔法が使える世界の設定なので、男妃であっても魔法を駆使しちゃえばお世継ぎ関係も問題ナッシング。男だろうが女だろうが、皇后の座に座れちゃう門戸の広さはご都合主義的かも知れないけど、現実的なしがらみに囚われずにワクワクやドキドキの色んな設定を楽しめるのはファンタジーならではですね。
男女問わずの側妃たちの皇后ポジ争奪戦をベースに巻き起こる、嫉妬と駆け引きと嫌がらせのバチバチバトルの後宮ストーリーは、まさに大奥。分かりやすく嫌がらせをする者もいれば、姑息な手を使う魔性の者もいる……マジでやっけーです( ̄▽ ̄;)

派手に皇帝への好意をアピールする者ほど、お呼びでない感がたっっっぷり。皇帝であるアシュヴァルドの御心には1人しかいないのが分かるだけに、この側妃たちの争いがなんとも意味のない無駄なものか……読めば読むほど低俗で、"じゃない方"のキャラたちには失笑フェスティバルでした。
政略結婚で皇帝アシュヴァルドの下に輿入れすることになったオルガは、そんな皇后レースには無欲でしたが、そんなオルガが逆にアシュヴァルドに目をつけられてしまい、皇后争いの中心に引き込まれていく"大誤算"な展開がこの作品の一番の見どころでしょう。

ワンコに姿を変えたアシュヴァルドとの出会いをキッカケに、次第に親密になっていく2人の秘密の逢瀬は、モフモフほっこり。このまま穏やかに過ごせたら良いんだけど、そうはいかないんですよねぇ。。。
それこそがまさにこのストーリーの面白いところで、争いを避けるための政略結婚が、まさに争いの揉め事に飛び込んでいくことになろうとは思わなんだ(笑)オルガを皇后にしたいアシュヴァルドと、皇后争いが面倒でアシュヴァルドとの関係に躊躇してしまうオルガとの恋愛の駆け引きはBLでの注目ポイントです。

アシュヴァルドの好意に押されながらも絆されていくオルガ。
身体を隅々まで暴かれながらも絆されていくオルガ。
強引で執着心の強いエンペラーに目をつけられたら最後、オルガが辿る道は1つしかありません。しかしながら超〜〜陰険な側室の嫌がらせもワンセットというのが非常に厄介。
そんな嫌がらせを横目にしつつ、アシュヴァルドとの仲を深めていくオルガの心情変化にはワクワクいっぱいでした^ ^


アシュヴァルドとの恋愛も、ライバル側妃たちとのバトルも、どちらも目が離せない展開ばかりで最後の1ページまで楽しかったです!
後宮で繰り広げられるネチネチにウヘェ…となっても、アシュヴァルドとのラブラブで全てリセットされる陰陽のバランスがとても良かった。皇后候補の筆頭株のレオニールがあそこまでのイタイ系悪役を担ってくれたおかげで、物語も随分と盛り上がりました。
アシュヴァルドの作戦勝ちのようなところも若干否めませんが(笑)、ずっとオルガに一途だったアシュヴァルドの想いが報われて喜びいっぱいの読後感でした。

文章も読みやすく、ストーリーも明瞭で分かりやすい。オススメの作品です♪

1

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