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kyou mo houkago toomawari
だいぶクセの強い攻めの男子。
都会から田舎に引っ越してきた設定ですが、読モ経験のあるキラキラ系イケメン男子とはいえ、さすがにこの自画自賛キャラは都会だろうが田舎だろうが浮まくりでは?(笑)
なのに、周囲の皆がすんなりと受け入れている許容の深さは、田舎暮らしの穏やかな気質の表れでしょうか。嫌な人たちもいない、スローライフなのんびりとした田舎町の中で、恋が芽生え、ゆっくりと恋心を育てていく物語です。
イケメンで成績もいい攻めの天舞は、一見するとスパダリです。
本人もそれを自覚していて、やたらめったら自信満々。自分大好きで自信があるのは結構ですが、うーむ……たまにチョイうざい(笑)
口を開けば少々ザンネンな男ですし、自転車に乗れないところとかの隙あり感はスパダリになりきれていないけど、でもそんなところが彼の魅力にもなっています。
そんな自分大好きな天舞が、同級生の文に恋をするところからBL展開がどんどん加速。恋に一生懸命な天舞が可愛くって面白いです。
自信満々でナルシストなのがそれまでの天舞らしさでした。しかし自分の心の中に文の存在感が増していくと、少しでも距離を詰めたいと頑張ったり、プレゼントを貢いだり、ああ……なんて健気なこと。
文との関係を進めることに関しては、ヘタレな一面が多々見受けられるギャップが良きでした。
都会慣れしたキラキライケメンも恋の前では少々カッコ悪くなりますが、でもその直向きな感情がとっても眩しかったです。
想い人である文との時間を大切にするための行動が見ていて分かりやすいのが良いですね。恋心への向き合い方がとてもピュアで、高校生BLの甘酸っぱさがいっぱいでした。
攻めの天舞視点で話が進む一方、文サイドの視点からも物語が進み、両者の気持ちが手にとるように分かるシーン展開がグッドです。
2人の気持ちが同じ方向へ向いていくその時その時を見届けるドキドキ感たるや。すれ違いも含めた恋愛模様から目が離せませんでした。
好きすぎるが故に臆病にも不器用にもなってしまう彼らの近くて遠い距離感に切なくもなりましたが、青春の風が吹く恋の嵐にいっぱいの萌えをもらいました。
文が意外と積極的なところも、ムフフ…(〃∀〃)でしたし、初々しい高校生2人の恋を余すとこなく楽しむことができて満足です。