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kyou mo houkago toomawari
今回は都会からきた転校生と地元民の同級生のお話です。
受様の地元に転校してきた攻様が初恋を実らせるまでと
後日談短編を収録。
攻様は自身が誰よりも美しいと思っている高2生です。
注目される事が大好きな攻様はSNSに写真をアップしたり
読者モデルや企業コラボをこなして順風満帆な人生でしたが
田舎暮らしに憧れた両親とともに佐里山町民となります。
佐里山町にあるのは田んぼと畑と山のみで
携帯の電波はちょくちょく切れる有様ですが
目下の一番の問題は高校まで徒歩で2時間もかかる事です。
攻様は小3で自転車に乗れるようになったと
嘘をついていたため、今更乗れないなんて言い出せず
夜な夜な家を出ては近くのぢんまりとした広場で練習しますが
攻様も自転車も土まみれになるだけで上手くいきません。
泣きたい気持ちで帰宅の途に就いた3日目の夜
攻様は同級生である受様に声を掛けられました♪
人懐こい受様に自転車がパンクしたのかと
声をかけられてパニクった攻様は急いでいると逃げるも
そこで乗らない時点でバレバレです。
しかも翌朝学校で
受様に自転車に乗るのが苦手かと訊かれ
わかりやすく固まってしまい!?
ナルシストイケメンな攻様と田舎育ちで素朴な受様の
学園ラブコメディになります♪
攻視点が主軸ですが受視点も入っているため
読者はそれぞれの気持ちの変化と思い込みを
楽しめるお仕立てです。
攻様は優れた容姿をもち
文武両道を努力で実践してきた自信もあって
自分大好き人間で自信満々で自画自賛するのですが
ちょっと思考回路が独特で
上から目線でなく↑を至極当然と口にするため
受け入れられている面白い男子です(笑)
受様に自転車に乗れないと知られた時も
ゆする気か? 大人しそうな顔をして恐ろしい!
お小遣いはないからSNSにゲスト出演させてあげるしか・・・
なんて思考回路でおかしすぎ ヾ(≧▽≦)ノ
受様は地元が大好きで自分と皆のために
いつも笑顔を絶やさない優しく頼れる男子で
攻様に自転車のことを聞くときも苦手とか
都会の人は自転車を使わないから乗れない人もいるって
攻様への気遣い満点ですっごく良い子です。
攻様の自転車の練習に付き合って仲良しになって
家族ぐるみのお付き合いになっていきますが
受様が誰にでも優しくてもやもやして重い病気!? って思ったり
受様の前では誰よりかっこよくいたいと思ったりして
受様へ向ける好きを自覚していくのですが
好きだからこそかっこよくいたい攻様の姿が
とっても可愛くて応援したくなるし
そんな攻様が恋した受様も湾頭に良い子で
ピュアピュアな2人の恋の進展にドキドキ&ワクワク
まさに壁から覗く気分で楽しませて頂きました♡
だいぶクセの強い攻めの男子。
都会から田舎に引っ越してきた設定ですが、読モ経験のあるキラキラ系イケメン男子とはいえ、さすがにこの自画自賛キャラは都会だろうが田舎だろうが浮まくりでは?(笑)
なのに、周囲の皆がすんなりと受け入れている許容の深さは、田舎暮らしの穏やかな気質の表れでしょうか。嫌な人たちもいない、スローライフなのんびりとした田舎町の中で、恋が芽生え、ゆっくりと恋心を育てていく物語です。
イケメンで成績もいい攻めの天舞は、一見するとスパダリです。
本人もそれを自覚していて、やたらめったら自信満々。自分大好きで自信があるのは結構ですが、うーむ……たまにチョイうざい(笑)
口を開けば少々ザンネンな男ですし、自転車に乗れないところとかの隙あり感はスパダリになりきれていないけど、でもそんなところが彼の魅力にもなっています。
そんな自分大好きな天舞が、同級生の文に恋をするところからBL展開がどんどん加速。恋に一生懸命な天舞が可愛くって面白いです。
自信満々でナルシストなのがそれまでの天舞らしさでした。しかし自分の心の中に文の存在感が増していくと、少しでも距離を詰めたいと頑張ったり、プレゼントを貢いだり、ああ……なんて健気なこと。
文との関係を進めることに関しては、ヘタレな一面が多々見受けられるギャップが良きでした。
都会慣れしたキラキライケメンも恋の前では少々カッコ悪くなりますが、でもその直向きな感情がとっても眩しかったです。
想い人である文との時間を大切にするための行動が見ていて分かりやすいのが良いですね。恋心への向き合い方がとてもピュアで、高校生BLの甘酸っぱさがいっぱいでした。
攻めの天舞視点で話が進む一方、文サイドの視点からも物語が進み、両者の気持ちが手にとるように分かるシーン展開がグッドです。
2人の気持ちが同じ方向へ向いていくその時その時を見届けるドキドキ感たるや。すれ違いも含めた恋愛模様から目が離せませんでした。
好きすぎるが故に臆病にも不器用にもなってしまう彼らの近くて遠い距離感に切なくもなりましたが、青春の風が吹く恋の嵐にいっぱいの萌えをもらいました。
文が意外と積極的なところも、ムフフ…(〃∀〃)でしたし、初々しい高校生2人の恋を余すとこなく楽しむことができて満足です。