きれい。

kirei.

きれい。
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×21
  • 萌0
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
1
得点
4
評価数
1
平均
4 / 5
神率
0%
著者
冬木真魚 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
小説
サークル
サバクノバラトウミノホシ*<サークル>
ジャンル
電子発売日
価格
ISBN

あらすじ

「きれいな顔」のおかげで、今まで良いことなんか一つもなかった。 そう言われるのも、思われるのも、ずっと嫌だった。 〜『きれい。』

 無表情で一見冷たそうに見える村野の中の、焼け付くような熱さ――。その熱に、初めて触れた気がした。
 〜『温度。』
 

 高校2年生になる熊崎剛毅は、とびきり綺麗な容姿とは裏腹に、人見知りで愛想がなくて他人と付き合うのが苦手。クラスでは席が隣のサバサバ系女子、安藤くらいしかまともに喋ったこともない。 
 剛毅と同じクラスの村野瞳は、無口で無愛想、顔が怖いと女子から敬遠されるような厳つい見た目に反して、料理が特技。
 二人はふとした出来事がきっかけで打ち解け、いつも一緒に村野の手作り弁当を食べる仲になった。
 ところが、村野を好きになったという安藤が彼にアプローチし始め、剛毅にも夏休みが終わるまでに絶対落としてみせる!と宣言したことから――。

 本編「きれい。」「温度。」と、村野視点の番外編「瞳。」「愛撫。」
 書き下ろしとして、番外編(迫田スピンオフ)「スミレ。」剛毅の二十歳の誕生日を描いた短編「ずっと。」を収録。

表題作きれい。

高校生
高校生

レビュー投稿数1

高校生とは思えない溺愛彼氏

姉の彼氏に強姦された過去を持つ主人公が、恋人ができてから自身のトラウマに気付き、克服していくお話。剛毅の彼氏村野の見えない熱さと奮闘も良かったし、友人たちの温かみもとても良かった。

容姿端麗な剛毅は、幼いころから変質者に狙われながら生きてきた。そうした視線には慣れていると言い、かつて強姦された記憶も、自分の中では忘れたものだと思っていた。人見知りで、友人付き合いは狭く深くなタイプ。

村野は厳つい見た目と無口かつ表情もあまり変わらないせいで、見た目は怖い。内面は面倒見がよく料理が得意で、懐が深い。剛毅視点で見る村野は、おそらく顔には出ていないだろうに、感情豊かで可愛かった。

二人が付き合い始めるまでは、初心なムズムズはありながらもスムーズ。だがいざそういうことになった瞬間に、剛毅の中で過去のトラウマが蘇る。

そうして事情を知った村野は、高校生とは思えない忍耐力と冷静さと包容力と精神力を発揮し、自分なりのケジメを付けに行く。まあ瞬間的に沸騰してしまったが、その後の剛毅への接し方は大人すぎる優しさで、すごいとしか言えない。

また、忘れてはいけないのは、剛毅の友人たちの協力。熱い感情のままに行動する高校生たちの姿に、ちょっと泣きそうになってしまった。

少々村野が過保護気味になってしまったところはあるが、剛毅との仲は一生続きそうな安定感。というか村野が絶対剛毅を離さないだろうと思える。
シリアスなテーマだが、剛毅の周りの人たちが皆善良な精神を持っている感じで、安心して読める。村野の溺愛ぶりは感動ものだった。

1

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