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首にかけた鎖は愛か憎悪か──。
fragile
いや~・・・ 何と言うか読んで疲れました。正直、「軽く明るくハッピーになりたい」人は読んじゃいけませんね。
元々木原さんと言う作家を知ってる人は絶対そんな事しないと思いますが、表紙だけ見て「あれ?監禁もの?」と興味本位で読んだら、痛い目に遭うこと間違いなしです。
私はライトキハラーなので、全ての木原作品は読めてないのですが、これは大丈夫でした。好きの部類です。
とにかく痛い。お互い血がどくどく流れ出てそのまんまな感じです。
気持ちがすれ違うにも程があるだろう!?ってくらいのすれ違いっぷり。
きっかけは、とても好みのノンケ男性にゲイの男が惚れてしまったというありふれた出来事だったのに、大河内(受け)の性格の悪さと、青池(攻め)の執着が相乗効果でここまで悪化させてしまったんですね。
多分、青池が粘着系ゲイじゃなければここまで悪化する前にお互い離れて事なきを得たんでしょうが・・・
殺したいほど憎んでたはずなのに、やはりどうしても最後には甘い青池が切なかったですね。
どうしてそこまで惚れたのかなんて、結局は本人にしかわからないですから。
そして、大河内の性格の悪さは、BL界では珍しいですが、フツーの現実社会には結構いそうな人です。
したたかで、自分の保身以外には興味がなく、それで周りを傷つけても切り捨ててもお構いなしの男が、監禁によりひどい状態になっていくさまが痛々しいです。
しかもそれを見た青池も不快に思ってるし!
監禁ものの新機軸!? とも言えるかもですね。BLの監禁は何だか閉じ込めた瞬間からエロ展開になるんですけど、これは本当に生きるか死ぬかという、ギリギリの所を汚い所まで見せちゃいますからね・・・
とりあえず救いはあります、今回は。
・・・そこまで頑張って読んでみてください。
ず~っと前に一度読んで、心に傷を付けた一冊です。
好き嫌いは確かに分かれると思うんだけど、読んだ人の心には必ず残り続ける作品だと思うのです。それくらい衝撃的。
他は結構ポロポロ忘れるんだけど(若年性アル…いやいや)、これは忘れられないです。
恋です!なんて言葉で表せないんだけど、青池の執着心と、二人がお互いを貶めるための執念は…どこかで愛にも近い何かな気もしなくもない…(曖昧な言葉になるけど、読んだ人なら誰しもそうなるはずです)
萌えるか、萌えないかって言ったら、萌えません。なんだかそういう感覚とは対極の気持ちを持ちました。一冊を通して、狂気じみてる…。
でも、読んで良かったとも思うんです。
こんなに人を憎んだり、執着する感覚は普通に人生で味わう人は少ないんじゃないかな。
クライマックスの青池に対する大河内の一言には、鳥肌が立ちました。
上手いなぁ…木原先生は。
例えば、どちらかがこの先家庭を持つことになったとしても、二人の歪んだ関係は長く続くんだろうなと思います。
絞め殺しの木みたいに、お互い絡み合って、人生を歪めていくんだろうなぁ…。
これ、怖いもの見たさで音声化して欲しいです。
帝王×遊佐さんとか、良い作品に絶対なると思うんですよね。
宝くじ当たらないかなぁ…、BLの神様!お願いします!オラに力を!
読んでみてください。
。
上の人間に媚びへつらうことしか能がなく
罪のない真面目で有能な部下を執拗に苛めたおし
プライドを踏みつけた上司。
元上司を犬のように鎖をつけ裸で監禁し
人間としてのプライドを毟り取る元部下。
最後まで読み終えた後、自分がどちらに肩入れしているか
それが知りたかった。
ま、どっちも酷いんだけどねーw
「FRAGILE」=脆い
で、はじまり
「ADDICT」=中毒者
で、終わる。
ADDICTとなったのは、青池でも大河内でもなく読者である自分。
やっぱり青池に肩入れして読んでしまったから
異様なシチュエーションで繰り広げられる愛憎劇に
酷いとは思うけど、よかったな・・・
なんつー気持ちになってしまったよ。
木原先生の作品の真価は、読後感なんですよね。
読んでる間も、もちろんおもしろいんだけど
読後、悶悶とエンディングのその先を考えてみるのが楽しい。
そんでもって、同じ本を読み終えた人の感想がまちまちなのも
木原先生ならではなのではないだろうか?
好みからすると「しゅみじゃない」なのですが、
そんな、自分のものさしや尺度を捨てざるを得ないような、圧倒的な力のある作品です。
まず、自分の中の「鬼畜」のイメージがいかに甘かったかということを実感。
驚愕の連続で、心臓がバクバクいいっぱなしでした。
特に後半激しくネタバレします******************
自分本位で人を見下し、職場の後輩の青池(攻め)を徹底的に苛め抜き、青池がゲイであることをバラした上、退職に追い込んだ大河内(受け)。
いつか大河内に復讐をすることを誓い、そして彼に対する暗い愛情を心に秘めた青池。
二人の愛憎劇です。
監禁。
凌辱。
小スカあり。
大河内の
「ひぃぃぃぃ!」
「ぎゃあああ!」といった
色気のない断末魔の叫びが、行為の異常性を物語っています。
鎖で監禁され、絶望する大河内。
大河内を掌握し、凌辱を繰り返す青池。
その場面は目を覆いたくなるくらい酷いもので、読んでいて、精神的にきつくなったほどです。
やがて、お互いの計算や思惑、心の機微や、相手の態度に心を動かされる様子などが見えるようになり、物語が動いて行きます。
印象的だったのは、
鎖で繋がれ自由を奪われた状態で、長時間たった一人で放置された大河内が精神的に追い詰められ、シェーバーで自身の全身の毛を剃ってしまうくだり。
「だって…何もすることがないから…」と涙をためて訴える様子は邪気がなく幼子のようで、思わず心を揺さぶられました。
ご褒美(本)を与えると嬉しそうに笑う大河内。
帰宅の遅い青池を責め、しがみついて涙をこぼす大河内。
いけ好かない会社員だった頃の面影はなく、どんどん可愛くなって行く大河内に完全に萌え☆でした。
そのため、
“大河内側の心情の描写が一切ない”という伏線を見落としました。
案の定、青池は大河内を心から愛してしまいます。
凌辱している相手を愛してしまったことの葛藤。
一方、大河内は抵抗をしなくなり、青池に身をゆだねるようになるのです。
凌辱ではない、愛のあるセックス。
抱き寄せて髪を撫で、初めての口づけを交す二人。
大河内は、手錠を外しても逃げません。
青池も、一抹の不安を抱えながらも、大河内の心を疑おうとはしません。
私が好きなシーンは、初めて手錠を外した日の朝。
逃げることを選ばず、自由になった手で大河内がまずしたことは、青池の鼻をつまんでいたずらっぽく笑うことでした。
そしてそれを抱きしめる青池。恋人同士のような風景に、胸がいっぱいになりました。
どうかこのまま終わってくれ!と思いましたが、ここで終わってしまったら、この作品がここまで支持されている理由が弱く、終盤は、ヒヤヒヤしながら、「何かが来るぞ…来るぞ…」と思いながら頁をめくっていました。
うわぁぁ!そして来たぁぁぁぁ!!
空っぽの部屋。
「死ね」のメッセージ。
大河内の心情が描かれなかった理由。
鋏で、自らの喉をかき切る青池。
容赦のない怒涛の展開です。
心身共に健康な方以外にはおすすめ出来ません(-_-;)
そしてエンディングを迎えます。
このエンディングがとても不思議。
青池は、大河内と一緒に食べようとぶどうを取り寄せしているし、大河内は、ぶどうの実を食べさせてもらうために口を開けている。
そして、大河内は「こんな自分は不幸だ」と思っているという、まんざらでもない余韻を残すラスト。
これは作者さんのあとがきで補完されます。
そっか、やっぱりそうなんだ!!という、安堵と嬉しさがありました。
あぁ、このラストで良かったなぁ…。
誰にでも気軽におすすめ出来る作品ではありませんが、鬼畜モノが苦手という方にも、ぜひ一度読んで頂きたい作品です。
初めて読んだときは過激な描写に圧倒されて、あとがきの「ハッピーエンド」が納得できなかったのですが、繰り返し読むうちに、傷つけ合い、相手の嫌なところも体も全て知り尽くした男二人がたどり着いた結末と考えれば、これはありだと思うようになりました。
表題作「FRAGILE」は、優秀な広告プランナー・青池が卑劣な上司・大河内に凄まじい復讐をする話。
大河内が犬のように裸で首輪につながれ、辱められ、プライドをズタズタにされる描写には背筋が凍りました。青池の怒りの凄まじさ。中でもドッグフードの場面は吐き気を感じるほど。
大河内の視点で書かれているので、途中までは青池がただ恐ろしく残酷な男にしか見えなかったのですが、大河内が入院した時には大慌てしたり、お粥を大河内にかいがいしく食べさせたりするあたりから、何かあるような気がしてきました。そして大河内に「愛していますよ」と言う…。青池の中に隠されている感情がほんの少しだけ暗示されて、この話は終わります。
人の自尊心は壊れやすく(=FRAGILE)、理不尽に傷つけると痛い目にあうという教訓は感じても、続く「ADDICT」を読まなければ、なんだか消化不良で。
一転して、青池視点で語られる「ADDICT」では、真面目で繊細な青池の人間性が浮き彫りになり、驚きました。卑劣な男と分かっていても、好きと言う気持ちをどうしても手放せない。大河内の反応にいちいち傷つく青池が哀れです。
憎しみが薄れ大河内を性的にいたぶるようになると、青池は心を手に入れられない虚しさを感じ始めます。この「調教」が後に大河内の中でじわじわと毒のように効いてくる仕掛けが面白い。
たまらず青池が「好き」と口にした時から、大河内は密かにそれを利用して復讐の機会をうかがい、強烈な仕返しをします。しかし、傷ついた青池が自爆するような行動に出て…。渡辺淳一の「失楽園」を思い出しました。若い人はしらないかもしれませんね(笑)。失楽園は合意の上でしたが、こちらは青池の強制。そんなに大河内がよかったのか。青池も「自分は頭がおかしいんだろう」と言っていますが、有能な男が卑劣で臆病な男にここまではまるのは、まさに中毒(=ADDICT)。
一方、大河内の体も、知らないうちに青池の「調教」で青池中毒に。物語の最後、大河内の視点に切り替わり、青池に付きまとわれる自分は最高に運が悪い、不幸、とつぶやくのが、まったく説得力がなくて、笑えます。青池に「もう一個」とブドウを催促する言葉のなんと甘いこと!汁気たっぷりのブドウがまたエロティックで。体の相性が良く、取り繕う必要が全くないないなんて、青池は見栄っ張りな大河内には最高の相手だと思います。本人は認めていませんが。
一番面白かったのが、大河内が女性との普通のセックスが激辛料理の後の豆腐料理のように味気なく感じるというくだり。お豆腐、おいしくてヘルシーですが、辛い料理のおいしさを知ってしまったら、戻るのは難しいですよね。すごい説得力です。
この作品が激辛料理のようだと思いました。辛さに慣れると、酸味、旨味、甘みをじわじわ感じて。その混然一体のおいしさを、読み返して何度でも味わいたくなります。
そんな作品。
私にとって、大河内に驚くほど感情移入ができないお話でした。
普通主人公に少なからず共感してしまうのに、冷めた感情しか湧きませんでした。
大河内がライバルである植木の部下というだけで、青池に存在を無視するように酷くあたった。その事実が明らかにされた時点で、大河内に同情しようという思いは最後までありませんでした。
青池が可哀相で仕方がなかったです。青池好きな私の意見ですが。
抑え切れないほど恨みを持った青池は、大河内を犬として扱い、放尿、全裸に首輪、ドッグフード、嘔吐、素晴らしい調教に拍手でした(笑)
大河内も「やっ…やめっ…」ではなく「うわぁぁあああああああ」。
調教系が苦手な方には本当にオススメ致しません…(^_^;)
青池の「愛しています」にゾクッとしましたね。木原先生怖いです。
本当に木原先生の攻め様は魅力に溢れています。
後半「ADDICT」にて。
青池が大河内を好きで好きで、優しくしたいのに受け入れてくれない事に不安がってなかなか監禁道具を外せない。
段々好かれているかも…?と思い始める青池。
初めて枷を外した時の青池のドキドキっぷりと言えば…。本当に健気なんです。誰よりも。
それから二人のラブラブっぷりに知らぬ間に涙が出ていました。ラブラブというより、青池の想いが溢れていた、という感じですが。
しょうもない大河内がどうしようもなく好きな青池。
今まで犬のように扱ってきたのに、いざ本番の時はすごく優しくしようとするのが伝わって、涙がぼろぼろ零れました。
痛い表現が多い分、このシーンは最高でした。
二人は本当恋人だなと思い、幸せモードでラストに突入。
私も青池と同じで完全に気を抜いていました。今読んでるのは木原先生の作品だということを忘れて幸せに浸っていました…。
家に帰ると大河内の荷物が全て無くなっていて焦る青池。
私も信じていなくて、「お母さんがどうかしたのかな…大丈夫かな」と思っていました。
しかし大河内が書き残した
「死ね」
この言葉が目に入った瞬間、「あ、木原音瀬先生だ」とふと思いました。最後数十ページになっても。普通には終わらせてくれない。
前に読んだのが「薔薇色の人生」だったもので!
当然の如くラブラブエンドだろうと浮かれたのが、ガーンと殴られた感覚です。
ラスト、あの憎しみが戻って来ました。
大河内が憎い。大河内が好きな自分も憎い。それでも狂うほど愛している。
大河内も自分を否定して、青池への憎しみで自分を守ろうとしている。
この作品は、ただ感想を述べろ、と言われても何て言えばいいのかわからないのです。
魂ごっそり持って行かれました。他にはない作品です。
正直、萌えに期待はしていなかったのですが、いやいや・・・非常に萌えました。
レビューや前評判から、そうとう精神的にヤバイのはわかっていたので、ビクビクしながら読み始めました。
覚悟してたぶん、衝撃は少なかったです。監禁・調教シーンはエグかったですけどね・・・
前半はBLということを忘れて読みました。
大河内は卑怯でどうしようもない男だと思うのですが、なぜか嫌いになれなかったです。
というか、リアルに人間っぽかったです。
青池に感情移入しちゃったのでしょうか。
大河内に出会って好きになって、中身を知って幻滅して、それでも好きで認められたくて頑張って、最悪の形で傷つけられて。
殺したいと思うほどに憎んで、みっともない姿も晒させて、なのに諦めきれない恋心、異様な執着。
・・・自分、大好物なのです(笑)
短い蜜月のあいだ、大河内に「愛してます」と囁く青池に、目頭が熱くなってしまいました。
愚かで愛おし過ぎる・・・
後半、伝説的な衝撃シーンの連続ですが、一筋縄ではいかないところが木原先生ですね。
するっと大河内が懐柔されて終わりじゃ萎えちゃいます。
ラストシーンは個人的に幸せそうに見えました。
もうお互い無しでは生きていけない所まで行ってしまったんだな、と。
仕事もしていて、外の世界も持っているけど、行き着く場所はマンションの一室の二人の閉じた世界なんですね。
万人に進められませんが、いろいろな人の意見が聞きたくなる作品です。
むつこさんへ
ひえ~!ほんと、2のラストだったらトラウマ決定です!
やっぱりあれは希望と妄想の余地のある終わり方ですよね。
大河内が最終的にツンデレ風味に思えてしまって・・・
愛と憎しみは表裏一体ということで、自分を納得させています(笑)
私もこの小説の、いけすかない受けのことが、妙に愛しくなってきちゃったクチですw
これ、どこをラストにしても良かったと思うんですよ。
1、「死ね」の伝言を読む場面がラスト
2、縛り付け+喉かっさばきセックスがラスト
どっちも余韻残りまくりの壮絶バッドエンド。(とくに2がラストだった場合は、夜な夜な夢に見てうなされそうw)
けど、木原さんはちゃんと希望のあるラストにしてくれた♪
愛、あると思います!
かわいさあまって憎さ百倍。
一言で言うなら、FRAGILEはそういう作品です。
木原先生の作品の根底には「好き」と「嫌い」は紙一重だという心理があるわけですが、
それがもっとも端的にあらわれた作品だと言えましょう。
片思いとはいえ、好きな人にこきけなされ、罵倒された反動は大きい。
自己の精神を揺るがすほど、殺したいほど憎い。
それを体現してしまう青池の行動は、およそ容認できるものじゃありませんが、
ちょっと胸のすく思いでした。
それにしても、木原先生作品で、本当に恐ろしいのは「追いかける側」、つまり「攻め」ではなく、
平気で相手を傷つけたまま「嫌い」と言い放つ「受け」のほうです。
愛されてほだされても心折れないどころか、容赦のない反撃をしてくる。
まったく、どっちがSでどっちがMなんだかわからなくなる。
監禁し、人間としてのプライドを剥ぎ取るような青池は、一見、鬼畜ですが
それ以上に大河内は精神的な超鬼畜なのです。
後半での大河内の去り方たるや、めまいがする。
こんなド鬼畜な去り方ってあるだろうか。がけから突き落とすとはまさにこのこと。
また、はじめて二人が肉体関係を持つ際の丁寧な描写はエロスを超えたエロス。
木原先生の作品っていうと、あまりエロさはなさそうな印象ですが、
非常にストレートかつ緻密な表現が生々しい。
やおい穴もなければ、勝手にアナルが濡れちゃうとかトンデモBL表現は皆無。
「広がるっ!」っていうのは名言ですな。
リアリティ重視の方は作中のエロ描写必見でしょう。
木原作品は ムショウに読みたくなります。中毒性が強いです。
この本は 何十回読み返したかわからないほど 読み込んでいる。いつも鞄に持ち歩いているくらいだ。近々 名作が文庫になるが 全国民に素晴らしさが伝わると願いたい。
まさしく 鬼畜の所業!
どっちもどっちなんだけど この2人。
放尿・スカトロ・汚物などなど いろんなモノがオンパレード。これでもか!と次々技を繰り出してくる。
流石だな。読者からどうにも為らない感情を引き出す 恐るべし!木原先生!
まだまだ この本から 逃れられないのです。
胃に来る一冊。
体調が良くない、精神的ブルーな方は、健康になった時に読まれたほうがいいと思われます。
既に方々でレビューや感想を読んでいたんで、コワイモノ見たさ半分の気持ちで私は読み始め。 タイミング的に、ちょうど自分の中で、『BL』とはなんぞやと考えてた時だったんで、凄い極論見たなって気分でした(笑)
人を好きになる、そのことで臆病になる、振り向いてくれなくてつい強引な手段を使ってしまう…それが、よじれて拗れたら、こうなるのかなと。
正直受のような上司の態度は、身に覚えが非常にあり(笑)
愛がなかったから、憎しかなかったけど、その人には。
ストレスと愛憎とがごっちゃになったら、そりゃあ人間どこか壊れるよなぁ、と。
私は非常に、攻に同情的でした。
結末含め。
ヤンデレやら、監禁・凌辱、なんて言葉で釣り上げられるお嬢さん向きの、望む内容の斜め上いく展開ですが。
人と人が生身で向き合う、愛と憎を垣間見たい人には是非。
人が人を簡単に好きにはなれないこと、同時に簡単に嫌いになれないことを、ありとあらゆる手段を込めて描かれた作品だと思いました。
そういえば、タ〇リさんが『愛』て感じは心をがんじがらめにして、身動き出来ない状態だと言ってましたが。
そんな感じです。