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恋したあの人は「若殿さま」!?
面白かったー!
現代でロミオとジュリエットとかどうなのかなーと思っていましたが、急ぎ足展開でとりあえず身体の関係から、ではなく二人の過程が丁寧なので私まで甘酸っぱい気持ちになりながら自然に受け入れられました。
芳野は電車内で以前から誉を見ていて、誉が読んでいる本を自分も買って電車で読んでいてでも声をかけるつもりはなかったとか、誉をソファに座らせて芳野はその前で膝をついて話しかけるところなど、さりげないシーンでキャラを立てるのが上手いなと感じました。
文面から芳野の紳士で誠実な性格や、誉の人のよさが伝わってきます。
作品全体を通して、二人の揺るがぬ信頼関係が
とても萌えました。
理屈抜きで芳野を信じている誉、誉と目を合わせただけで何もかも察す芳野。
芳野が常に貫禄の安心感を与えてくれるので、余計なことを考えず最後まで楽しめました。
あとがきに「ロミジュリ風」と書かれていましたとおり、イマドキ・ロミジュリ!?な一作であります。
そもそもの出会いは通学電車。
征服姿の俺をチカン!?っちょ・・・そんな中助けてくれたのが、美貌の攻。一目ぼれよろしく、その日から会えるのが楽しみになる。
仲良くなった二人ではあるが、なんとその攻、名家のお坊ちゃまなわけで、平民の俺なんて・・・・。
ところがどっこい、なんとその俺がなんとこれまた名家のお坊ちゃん!?
攻との身分を同じにしたい。ただそれだけだったのに、なんとなんと、この二つの家、昔からの因縁ヨロシクな、敵対同士だったのです!!!
そんなわけで、すきすき大好きな二人が、家のために引き離されて反対されて~な出会いからを描いたストーリーであります。
両思いまでのスパンがみじかいので、ちょっともったいない感じもしましたが、まとめて最後まで読むと納得。
めんどくさい家の争いだとか、憎みあいとか。
結局かんたんに解決されちゃったりとか。
もろもろを深く考えなければ楽しくかわいいお話でした。
夢乃センセイの作品は相変わらずかわいくて読みやすいので好きです。
深く考えちゃいけません。
理屈なんてないのですwwww←ぇ
痴漢にあったのを助けてくれたのは芳野さん。彼は名家の若殿様だった。
誉も、突然若殿様になった。始めは喜んだが、芳野さんとは、いがみあっていて、なかなか近づくことができない。
二人の心が通じあい、仲違いしていた問題が解決していく。
これ、あらすじに『若殿』とか書いてありますが、
意味するところは跡取り息子くらいで、
そんなに『殿』って言葉は重要じゃないと思っていたんです。
だけどその、物語にあまり関係ないだろうと思っていた部分が、
大いに関係ありました……。
しかも攻めだけではなく、実は受けも『若殿』だったという設定!
びっくりです。。。
最初は、電車から始まる高校生同士の恋愛だと思っていたのに!
でもそんな予想外のお話ではありますが、
時代もの好きなんで面白かったです。