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yomigaeri kasen ha saijoushin no ai de amasaku
初めての作家さんでしたが、めちゃくちゃ面白い!
壮大な天界ファンタジーの世界観を背景に描かれるドラマチックな再会劇にドキドキワクワクしました!
およそ300年の時間をかけた超ド級の執着心は、これまでの私のBL歴の中で最長の片想いです。攻めの輝幻の年齢は三万歳なので(攻めの年齢も過去最高齢 笑)、そう考えるとそこまで長くはない執着愛なのかも知れませんが、本来の輪廻転生のサイクルに干渉してまで潤香を側に起きたがった輝幻の拗らせ愛がビリビリと刺さりました。
元は主従関係にあった2人が、天界においても主従関係となって、再び時の流れを動かしていく見応えあるドラマが素晴らしかったです。
潤香は新人の神仙として、耀幻は最上神として、その身分差は圧倒的な開きがあるのにも関わらず、耀幻の寵愛をこれでもかとドロドロに受けていく潤香への甘さが美味です♪
神仙のトップで厳しいことで有名な輝幻が、なぜか新人の神仙を側に置いて溺愛しているようだとの噂話すら楽しいBGMで、直接的な可愛がりにもプラスしてニヤニヤが、と…止まんねー(//∇//)
潤香はかつての主と今の主が同一人物だと分からないので、何でこんなに良くしてくれているのか意味不明って感じですが、輝幻は全部分かってやってるんですよね。ましてや300年の片想いの重さですから(笑)、会えなかった時間の分の寵愛を潤香に向けてくる甘やかしが最高に楽しい眺めです。
そんな2人の関係を良しと思わない存在もいて、耀幻に惚れてるやっかみからすごい敵意と嫌がらせをしてきて、すげームカつきます。よくそんな性格で神仙になれたなと思わなくもないですが、その嫌がらせさえもプラスの状況に転じさせる潤香の機転には感動と興奮でいっぱいでした。
作者さんの高貴で鮮やかな背景描写がとても素晴らしく、文字を追いながら潤香の艶やかな剣舞シーンを思い浮かべてはひたすらその景色の広がりをただただ堪能するばかりでした。あの意地悪小娘をギャフンと言わせるのもスカッとしたけど、潤香が自分自身の力によって周りを認めさせたという事実の方が嬉しかったです。
これまでは輝幻を始めとする周りの高位神仙に助けられていたけど、この剣舞だけは潤香の実力。この瞬間でもって潤香は確かに耀幻の寵愛を受けるだけの存在なのだと周りに示すことができたことが良かったなと思いました^ ^
中華ファンタジーはこれまで何度も読んできたけど、あまり読んだことのない設定だったこともあり、先が読めないからこそ新鮮な気持ちで読み進める楽しさがありました。
何でこれが電子のみの配信なのか信じられません。こんな上質な逸品はぜひ紙書籍でも、と思わずにはいられませんでした。
想いを通わせてからの耀幻とのイチャイチャがあまりなく、キス止まりってのがちと物足りなかったですが、とにかくストーリーが素晴らしいのが一番でしたので、神評価にしました!