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kowaku no kyouhakusha
ある殺人事件の鍵を握る高級会員制クラブ・アポロクラブに潜入捜査に入った刑事の塔也。
だが、呆気なく正体がバレてしまい、オーナーの東郷の手によって男娼として強引に犯され続ける羽目に陥る。
媚薬盛りに始まり強引な凌辱、ビデオに撮っての衆人披露、受けをいたぶる言葉責めとエロシーンは一冊丸ごとかなり濃厚。
それでも本来の潜入捜査を続ける塔也に男の意地が表れている。
こんな調子でヘビーな展開が続くのかと思ったら途中で東郷の心境に変化があったのか、厳しい責めの手が緩むような場面も出てくる。
そこで気になるのは塔也の上司で警察官僚でもある兄・謙一の弟に見せる尋常じゃない束縛ぶりで、彼が警視庁捜査一課に所属していながら捜査経験が皆無だったのは謙一のせいでもある。
塔也の中でそんな兄の束縛を断ち切りたいという思いが芽生えた時に、東郷にも弟がいたという事実が重なって彼の真の目的が見えてくる。
そうすると、読んでいくうちに東郷の仕打ちよりも兄・謙一の醜さが勝ってくる不思議さも感じる。
元のきっかけとなった殺人事件の捜査の行方よりも、謙一と東郷の心情からブラコン故の執着心のほうが気になって萌えた。
*ちなみに私はブラコンと言えば、弟側より兄側のほうが欲望に悶々としているほうが個人的好みだったりする。
この話もそうなのだけど最初は無理矢理の陵辱だったのに、いつしか愛が芽生えて「割れ鍋に綴じ蓋」みたいにカップルとして落ち着くって関係が、ご都合主義でも結構好きだ。
警察の捜査とかなんとなーく堅苦しそうで奥深そうな作品なのに。
なぜか頭の中には嫉妬深いお兄さんといじめられてるのに逝っちゃうMな受けのことだけ…(汗)
どんだけMやねん!!って思わずいいたくなるよー。
結局いやだいやだいっても淫乱だったなぁー彼は。
首輪とか踏まれるとかそんなのが好きなんだね。
お兄さんもいいねー嫉妬深いね!