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翔は、たった一人の肉親、俊樹を助けるためだけに、彼の父親の家、資産家の幣原家に俊樹のふりをして乗り込むのです。
俊樹は、幣原の愛人関係にある子なので、本家では決して歓迎されない立場ですが、それ以上に、俊樹のふりをしている翔が気の毒ですが、それ以上に、たった一人の家族だから、失いたくない、何としてでも助けたいという思いが伝わってくるようでした。
一方、翔たった一人の肉親である俊樹はずっと目を覚まさず、病院のベットにいるのですが、彼が目を覚ますのはいつのことになるのか分からないのです。
幣原家で俊樹のふりをしていることを真っ先に見破ったのは、同じく愛人の子でである信威ですが、それを脅迫材料に無茶な体の要求を迫るのです。
「お金さえあれば」こんなに傷つくこともなかったのかなと思う度に、胸が痛くなります。最後は、ちょっとびっくりするような終わり方ですが、嘘から始まった二人の関係も気になります。
事故で意識不明のまま眠り続ける父親違いの弟のために、弟の実の父親である資産家の男の家に、弟と顔が似ていることを利用してもぐりこんだまでは良かったけれども、そこに悪い大人がいて結局は嘘がばれてしまい、嘘をばらされたくなかったら俺の言うとおりにしろ・・・・と脅され大人の良い様にもてあそばれてしまう健気な高校生
BL陵辱モノの王道と言えば王道パターンですね(笑)
嘘が嘘を呼んでどんどん深みに嵌っていく主人公、翔(かける)若さゆえの浅はかさなのですが、そこには亡くなった母に代わり弟を何とかして助けたいと言う健気な想いが隠されているので、もっと違う方法もあったんじゃないの?なんて翔を責めてばかりもいられない。
弱みがあるから漬け込まれてばかりに見える翔なのですが、それでも負けまいとがんばる姿は胸を打たれる物がありますね。
自分のことを辱め陵辱した男なのに、親の愛情を知らないで育った信威(のぶたけ)の事を気遣う懐の深い部分もあって、だからなのか、大の大人の信威が翔にだけは気を許し子どもの我侭のような幼い部分を見せたりするところがなんとも言えずほほえましいと言うのかおかしかったですね。
信威が自分の気持ちに疎すぎて、愛の告白も何も一切無いままラストを迎えたお話ですが、割れ鍋に綴じ蓋とあとがきで作者様が言ってるように、今後も何だかんだ言いながら続いて行くのでしょうね、弟思いの翔の行いが報われる日がいつか来ると良いなと思います。