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anatomii
二部構成で、一部目は学生と教授で関係が始まるお話、二部目は付き合う二人に別れの危機が訪れるお話。久遠がとにかくあほのこで、なんとも気の抜ける終わり方。とはいえ最後まで引き込まれる面白さで、キャラも魅力的だった。
序盤の久遠は、甘やかされて育ったお坊ちゃん感丸出しで、イライラさせてくるタイプ。でも根は素直で単純なので、一つ気付けば更生(?)し、宇佐の手のひらの上で転がされても気付かず懐いて可愛らしい。
宇佐は一見真面目で堅物に思えるが、腹の中では久遠をイイ男に育てて手に入れる策を練っている。大人の経験値で久遠を泳がせるシーンは読んでて楽しい。負けない強さを身につけていく久遠を見るのも楽しい。
が、二部目の久遠はあほのこに逆戻り。宇佐の出張中、ぼーっとしてたら婚約してた、状況的に破棄は無理、で、本人は病んでるって何してんだか……。
第三者の暴露で結果的にどうにかなったけど、久遠は何も動いていないので、もし放っておけばそのまま結婚の流れになっていた。そんな状況で戻ってきた久遠を笑って受け入れる宇佐に、それで良いのかと問いたくなった。
めでたしめでたしのお話ではあるし、とても面白かったけど、最後に少しくらいお仕置きや話し合い等、何かしらあって欲しかった気がする。このカップルは、主に久遠は、大丈夫なのかと心配が残ってしまった。