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shinonometorao ha kataomoi wo shiranai
今巻もスゴかった……
虎雄と禮一郎の2人以外の登場人物たちもしっかりと主人公です。
どの人物の視点に立っても、手抜き一切なしのストーリー構築がえげつない。サブキャラなのにサブキャラじゃない濃厚な視点展開がこの3巻になっても衰え知らずでした。
虎雄と禮一郎に関して言えばもうこの2人の仲は盤石です。
なんの心配もなく、ただただあまあまイチャイチャを楽しむのでOKです。
あ、もう一組いました。薫と清士郎カプも虎雄たちに負けずとイチャってます^ ^
注目すべきはその周辺部ですね。
彼らの後輩や家族、同級生、バイト先の人たち……恋愛模様がかなり複雑です。
今巻の感想を言うならば。
あそことあそこはカップルになったんだ……
予想だにできなかったまさかのあの兄弟の出自!
あのイケメンくん、あのヒトに惚れちゃったかー…
です。
いや、これは結構衝撃なんです。めっちゃビックリして目ん玉飛び出そうでした。3巻にしてもグダつかない見せ場だらけのストーリーに、作者さん。一体どれだけの引き出しがあるのかとビックリでした。
驚きの真実と驚きの恋心に、これから先どうなっていくのか全く見当がつきません。
諦めて散っていく恋心もあれば、新たに芽吹く恋もある。
長年の想いが遂げる恋もあれば、叶わない恋もある。
想いを伝える恋もあれば、秘めたままの恋もある。
"恋"ってひと言で片付けてしまうには忍びないたくさんの種類の恋に触れ、そこに蔓延るたくさんの想いは様々な景色を見せてくれます。
かなり入り組んだ人間関係図なので、1巻から読み込まないと理解できないストーリーは、未だに人間関係図増築中です。また新たな新キャラが出てきますし、そんでもってあっちとあっちが繋がっていく世間の狭さにも更に驚きです。
東雲虎雄は〜…のタイトルの意味からも手を離れ、次世代へと繋がっていく片想いの卵たちがどんどん育っていくのは、ワクワクもしますが切なくもあります。
皆がそれぞれの好きな人とくっついて幸せになって欲しいと思っているのですが、そうはいかないシビアな状況もまたリアル。リアルだからこそ先の行方が読めないのも1つの楽しみとして、この作品にどっぷりハマっている私です^ ^
男女間の恋愛も夫婦間の愛憎も、女の子同士の独特な友情も、BLに限定しないストーリーも大きな見どころといえる作品。多角的な人物視点の描写が本当に素晴らしいです。
なぜ電子のみの配信作品になっているのかサッパリ分かりませんが、いつか紙書籍になって欲しいなと思っています。
とても素敵な作品だけど、物足りないところが1つだけ。
イケメンなキャラクターたちが多いので、ぜひ挿し絵が欲しい(笑)
どんな男前な顔をしてるのか(特に藍田と薫)妄想するしかないので、イラストが拝めたら最高に嬉しいです!
次巻が最終巻とのこと。視界は既に4巻に向いてます!( ˃̶͈̀∀˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾