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作家さんの新作発表
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ふゆの先生のシリーズものって評価が高いですよね。
こちらも初期のシリーズもの。
受け攻めのキャラが秀逸で、とても面白かったです。
≪高慢な天使と紳士な野蛮人≫
代々強運の持ち主の「槇哉千里」は、金持ちで美貌のカジノオーナー。
女王様・千里は横のモノを縦にした事が無いが、カジノ経営ではそのカリスマ性で上手くやっていた。
横に控えるは、12才から教育係として傍に居る「猪狩」で、カジノも猪狩に助けられていて、腕の良いディーラー「大門」を他店から引き抜いたのも猪狩だった。
話は、従業話員の「大門」の首元のボタンが外れているのを注意するところから。
実は、槇哉は叔父と行ったラスベガスで、射撃場のインストラクターの大門と出会っていたんですね。
そして、この雄々しくて傲慢で魅力的な男に、男のバージンを捧げて2日間やりっ放しだったという過去があったんです。
取り敢えず、今はオーナーと従業員という仲での、ついばむ様な触れ合いで済んでいるけど、大門って何者?最後の方で開かされるまで、胡散臭い男でした。
槇哉を崇拝する猪狩がした事が、アホで切なくて残念だったな。
槇哉の天然な高慢さが招いた事と言えばそう言えるけど、槇哉のショックは相当だったろうなと思います。
≪甘えん坊な天使と下戸な野蛮人≫
薬を運搬するマグロ船を追っている大門に、逢えなくて寂しい槇哉千里。
それが、突然姿を現わしたのが歌舞伎座で、ヒゲボーボーで凍ったマグロを手に(それ持てるのかっ?)、笑って声を掛けてきた!
寿司屋での「何を飲む?日本酒?」「お茶」・・野蛮人風の大門、実は下戸だったっていう・・・それを揶揄されて耳を赤くしているっていう落ち。
(その反対の槇哉はザルで、この時も1升!)
2人になった時の酒に酔った槇哉の甘えっぷり、皆さんにもご堪能頂きたいな。
いつもは女王様な槇哉も、大門の好みに合わせようとにゃんにゃん言葉?を使ってみたり。
大門が気持ち悪がったら、どうしてそうしたかをマジメに説明する槇哉。
その天然さが可愛かったです^^
あとがきを読んでから知ったのは、≪憎みきれないろくでなし≫≪勝手にしやがれ!ろくでなし≫が本編で、本作はスピンオフだと言う事。
こちらだけ読んでも大丈夫でしたが、本編も気になるんで捜そうと思っております!