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やっと見つけた俺の運命
yukihyoukun ha maousama ni dekiai sareru
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
今回は竜族の長の魔王と雪豹族の生き残りのお話です。
一族を失った受様が魔族の王で運命の番である攻様との
出会いでゆっくりと哀しみを埋めていくまで。
遥かな昔、魔族と人間は壮絶な戦いを繰り広げてますが
魔族の王によって世界を分けることで収束します。
受様は生後半年の雪豹族の子どもです。
雪豹族の里は
1年のほとんどが雪で覆われた高山にありますが
雪豹族は豊富な魔力を巧みに使って
不便なく暮らしています。
受様の父は受様が生まれる前に亡くなりますが
愛情深く優しい母に大事に育てられていました。
ところが里に静かに雪が降る闇夜に人間達に襲われ
受様は母に名前を呼ぶまで出て来てはいけない
声を出さずに隠れていないさいと言われて
家の地下の穴倉に押し込まれます。
受様は里が襲われていると理解しますが
幼過ぎる受様は無力で蹲る事しかできず
里の獣人や人間の気配がすべて消えても
受様は静かに涙をこぼしながら
隠れている事しかできませんでした。
そんな受様を救い出してくれたのは
里の急襲を知って駆け付けた攻様でした♪
攻様は竜族の長にして魔族を統べる王で
魔族の住む領土は全て攻様乃支配下にあり
本来なら魔法によって九州の情報が伝わるはずですが
傲慢不遜な人間が何かおかしな技術を生み出して
攻様の能力を阻害したようです。
里の唯一の生き残りは人型にもなりない様子の子どもで
攻様の腕の中でぽろぽろと涙をこぼしながらも
鳴き声一つあげません。
攻様は声を失った受様の名さえ知るすべもなく
同族を失った悲しみをどう慰めるべきかもわかりません。
果たして受様が再び声を取り戻す日はやってくるのか!?
WEB小説サイト「アルファポリス」掲載作を
改稿加筆しての書籍化で魔王である攻様と
最後の雪豹族の受様のもふもふファンタジーです♪
表紙絵がほんわか可愛いイラストで
もふもふ設定に惹かれて手にした1冊でしたが
里の襲撃から始まるかなりハードなスタートで
どうなるのかと思っていましたが
とても楽しく読ませて頂きました (^-^)/
魔族の王は魔族で一番の強者であり
ほとんどは竜族の長が王となります。
強大な力を持っていた攻様は感情が薄く
何事にも無関心になりがちで魔王の役目を
こなせていればいいと思ってきますが
受様の存在が攻様を変えていきます。
攻様が雪豹族の里の壊滅に気づけたのは
攻様の運命の番だった受様が助けを求めたからであり
攻様は保護した番によって初めて心の痛みを知り
心が動くていくのです。
攻様の人間達への報復方法は痛快だし
受様が立ち直っていく様はウルウル&キュンキュンだし
受様が成人前なために本能と戦う攻様の様子は
かわいそうなほどおかしくて面白かったです。
受様が成人してからの続きも読みたいです♪