異世界召喚された聖女(男)、仕事として×××しろとのことなので、前の世界で好きだった男と激似の男を指名します

isekaishoukan sareta seijo, shigoto toshite ××× shirotonokoto nanode, mae no sekai de sukidatta otoko to gekini no otoko wo shimei shimasu

異世界召喚された聖女(男)、仕事として×××しろとのことなので、前の世界で好きだった男と激似の男を指名します
  • 電子単話
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神4
  • 萌×23
  • 萌0
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

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レビュー数
1
得点
33
評価数
8
平均
4.3 / 5
神率
50%
著者
箱根ハコ 

作家さんの新作発表
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作画
木村タケトキ 

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媒体
小説
出版社
Jパブリッシング(ジュリアンパブリッシング)
レーベル
ブルームーンノベルズ
電子発売日
ISBN

あらすじ

幼馴染みで初恋の男に「ゲイは気持ち悪い」とフラれた省吾は、失意の中異世界に聖女として召喚される。そこには省吾をフッた男と激似の兵士ミロがいて!? 誰かと週一回“お務め”することでこの世界を救うことを求められた省吾は、その顔に惹かれてミロを指名する。優しく抱いてくれて、お務め以外での何気ない日常も共に過ごしていくうちに、いつしか彼自身を好きになっていて――。しかし、異性愛者であるミロが、省吾を抱く日は、いつも精力剤を飲んでいたことを知ってしまう。男だけど自分相手だから興奮してくれてたと思ってたのに、そうじゃなかった……? 「俺もお前が好きだ。ずっと好きだった」一途な兵士と聖女(男)の切なすぎる恋。

レビュー投稿数1

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省吾は卒業式の日に、ずっと片思いしていた幼馴染の蓮に告白するも「気持ち悪い」とフラレてしまう。
父親はおらず、母親は省吾を顧みず男遊びばかり。
自分は誰からも必要とされていない。
絶望した省吾は、ベランダから飛び降りた。
しかし落ちた先は異世界で、「世界を守るために、ヒジリ様として定期的に誰かとセックスをしてくれ」と驚きの頼みごとをされる。
拒否権などないと悟った省吾は、召喚の場にいる兵士達の中に自分をフッた幼馴染に瓜二つの男・ミロを見つけ、セックスの相手に指名する。

という所からストーリーは始まります。
正直「異世界に召喚されて、世界を守るためにセックス」というあらすじだけ読むと、異世界ファンタジーとしては軽い、BLご都合主義設定作品かなー?みたいなイメージを持つ人もいるのではと思います。
でもこの作品は、読み始めてすぐにその予測は違うだろうなと察しがつきます。
省吾が置かれた状況があまりにも悲しいからです。

しかし、省吾をフッた蓮に瓜二つの兵士・ミロが登場するとすぐに、読者としては希望の光が胸に宿るのを感じました。
ミロがとてもかっこよく、魅力的なキャラクターだからです。
とにかく省吾に優しく甘い。
口調は友達のような、仲間のようなフランクさを持っていて、良い意味でエリート兵士らしさを感じさせません。
ミロなら、どうにかこうにか省吾を幸せにしてくれるのではないか。
省吾も、蓮を忘れてミロを好きになるのではないか。
そう期待させてくれるキャラクターです。

と、真面目な語り口はここまでにして、ちょっとミロの魅力を語らせていただきます。
……省吾に対して「かわいい」って言い過ぎじゃない!?いいぞ!もっと言え!ᐠ(˶ᐛ˶)ᐟ←
いやだって、省吾との初めてのお務め(H)の時から「かわいい」って言うんですよ
その後のHの時もですね、「かわいい」「かわいかった」言いまくりなんです。
もうね、「かわいい」連呼してるシーンとかありますからね!( ˶´⚰︎`˵ )キャー
具体的に「こういう所がかわいい」みたいに言う時も多く、それがまたミロが本心からかわいいと言っているのが伝わってきます。
例えば「涙目で睨んでるのかわいい」とか「奥ついた時震えるところ、気持ちよさそうでかわいい」とか。
そんなん本心じゃないと言わんやん!(˶ᐛ˶)
とにかく省吾を気持ち良くしてあげようと(省吾が好きだから)甘々に可愛がりながら、省吾が気持ち良いか優しく確認しながら抱くんです。
省吾とミロのHは最中の会話が多く、それがまたとても良い。
ミロの喋り方はかなりフランクで、紳士口調や騎士口調ではありません。
そんなフランクな口調で甘々なのがまた良い。
何かね、年下の子を甘やかすようにお兄さんキャラで抱くんですよ。

読んで気に入ったBL小説をまた読み返す時、好きなシーンを読み返すじゃないですか。
私の場合、大抵それは攻と受の想いが通じ合う告白シーンのことが多いんですけど、この作品に関してはHシーンを読み返しちゃいますね!(๑•̀ㅁ•́๑)✧←
だってミロのHって、そのまんま省吾への告白みたいなものなんだもん。
読んでいてものすごく幸せな気持ちになる。
こんなに「かわいい」「かわいい」言いながらHする攻も珍しいぞ!
どんだけかわいいんじゃ!(˶ᐛ˶)
受に対して「かわいい」と声に出して言う溺愛攻が大好きなので、ミロのキャラクターはもうドツボでした。
そして…!
初めてのお務めの時、省吾は自分の喘ぎ声を「汚い男の喘ぎ声」と思って抑えようとして、ミロが「聞かせろ。興奮する」みたいなことを言うシーンがあるんです。
でもミロ視点の章を読むと「子猫のような喘ぎ声」と書かれているんですねぇ、これが(˶ᐛ˶)
ふーん、ミロは気遣いで省吾の喘ぎ声が興奮すると言った訳ではなく、シンプルにかわいいと思って言っただけなんだー(*¯꒳¯*)ムフフ

省吾はねー…本当に不憫な目に遭うんですが…。
幼馴染に「気持ち悪い」とフラれ、親から愛情をもらえず、異世界に来てからもヒジリとしての能力が衰え新しいヒジリが召喚されたら城から追い出され、親しくなった友人達から騙され。
正直この騙してきた友人達より、王様にねー!腹が立つけどねー!(๑`罒´)キィー!!
突然異世界に召喚されて、二年半もヒジリとして国に大きく貢献してきた省吾を、ヒジリとしての役目が終わったらあっさり冷遇。
最低限の生活は保障されてたけど、あれは完全に冷遇ですよ。
何かこの、ヒジリをあくまで道具・消耗品としか捉えていなさそうな王様だけは最後まで嫌いでした(王様の出番めっちゃ少ないけど)。
でもまあ、省吾と結婚したミロに世帯持ち用の宿舎(城内にある)を与え、省吾がまた城に住めるようあっさり認めたのは褒めてあげよう(それが王様の決定かは知らんけど)。
省吾の次のヒジリとして召喚された(あくまで偶然)蓮も、思っていた以上に嫌な奴で腹が立ったけど、最後には良い奴の一面を見せてくれて良かった。

一つだけ苦手な所を挙げるとしたら、省吾とクリスのお務めがあったことですねぇ…。
攻と受がお互い以外の第三者とヤる描写がものすごく苦手なので…。
省吾とクリスのお務めは具体的には書かれず、あくまで「した」とわかる程度にしか書かれていないのですが、やっぱりモヤモヤズーン…ってなっちゃう。
ストーリーに必要なものではあったのでしょうが。
ミロは省吾と出会う前はそれなりに経験が多く(何せモテるので)、でも省吾と出会ってからは省吾以外では勃たず省吾一筋だったので、それは救いでした。

途中かなりシリアスな展開が多いものの、ミロの省吾に対する愛情がとても甘々で、幸せな読後感を味わえる作品でした。
今のところ電子書籍しかないのかな…?
ぜひ紙で出版していただきたい!
買うから!( ˃ ⌑ ˂ )
とりあえず、この作者さんの他の作品も読み漁りたいと思います。
それくらい好みな作品でした。

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