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kiseki no objet
攻・田中宗春(53) 芸術大学の教授
受・恵照(20) …仏像
えーと、年齢ですが…作中でいろいろあって確定できないので、とりあえず初期設定です。
(個人的には53歳のままでいて欲しかったのですが(笑))
芸術大学で教授職にある宗春(むねはる)は、5年ほど前に妻を亡くしています。
若い頃から、結婚し子供ができ、妻が亡くなるまでも、男女を問わずの遊び人でした。
しかしここ数年は「身体をあげるから単位ください」なんて女子大生の据え膳に興味が沸かなくなるほどの枯れた日々を送っています。
そっち方面は枯れはじめてますが、その代わり数年前からとある寺の仏像に入れ込んでいます。
何度も通いつめてその仏像を求める宗春。
寺が火災になり、仏像を助けるために火の中に飛び込んだ宗春。
その熱意に負けて、仏像を借り受けることが出来ました。
歴史的価値のない仏像に執着する…欲情しちゃってる宗春でしたが、満月の夜に仏像が人になり、宗春を「ソウシュン」と呼びます。
目の前で仏像が人間になる不思議を目の当たりにして…パニックになるどころか、宗春はそのまま仏像=恵照を押し倒すんですよ(笑)。
恵照が仏像であった頃から欲情して妄想(夢というか、前世の反芻になるのかな)をたぎらせてたくらいですから。
恵照は何百年も昔の僧侶でした。
寺稚児として生きていた頃、密かに思いあっていた年下の僧侶がソウシュン(宗舜)といい、2人は結ばれること無く、恵照は結核で亡くなっていました。
宗舜は恵照を想って仏像を彫り後を追うように亡くなっています。
転生モノ+αな物語です。
年齢の表記が難しいのは…宗春は53歳ですが、恵照の執念か、あるいは仏の御心なのか、恵照と抱き合うたびに若返ります。
過去の2人は、恵照が20歳で宗舜が16歳…年下攻なんですよ。
2人が愛し合えるのは満月までの1ヶ月間と予想し、大学教授の宗春は失踪したことに。
どんどん若返ってゆく宗春ですが、中身には53歳の部分も残ってる感じかな。
個人的には53歳のままでラブラブになってほしかったのですが(苦笑)。
現世では節操なしの悪い男として生きてきた宗春ですが、仏像の恵照に出会った瞬間から一筋というのが何とも健気。
脇の宗春の親友とその恋人もいい感じです。
設定だけ見るとトンデモな話に思えますが、ファンタジーであることを前提にすれば読みやすくてラブで萌える作品です。
僧侶受…色っぽいです。
水無月さん、さすがです。トンでも設定なんですけど、なぜか納得して読み進めてしまいました。先が気になって。
摩訶不思議なお話なんですが、一気に読み終わりました。
表紙を見てもらったらおわかりのように、受けは美貌の僧侶。
何か罰が当たりそうなお相手なんですが、お稚児さん育ちなのでエロいったらありません。
見た目と内面のギャップ萌え~ってやつでしょうか。
ライバル同士の寺の僧侶だったために邪魔されて成就しなかった恋が、800年も経って生まれ変わり、また同じ二人が恋に落ちる。
なんともロマンチック。
なんと都合のよい設定だ!と思わなくもありませんが、これはこれで面白いかなと。
そんな設定をよく思いついたなと。
現在の二人の恋も、過去の悲恋も、キャラが魅力的で読ませるんですよねぇ。
日中はストイックな恵照が、夜ともなると淫らに田中を誘う。このギャップに萌えるんです。
円陣さんのイラストも、その萌えを倍加させてます。