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heibon na Ω ouji ha reiri na α shougun ni kakowareru
『可憐な皇子殿下のお相手は』のスピンオフ。
キラキラ系Ωの嶺藍の兄・香蓮と、嶺藍の夫候補の1人だった北凍将軍とのお話になります。
本編の嶺藍のお話にも登場していた2人で、北凍将軍が香蓮に惚れてる匂わせがあったこともあり気になってたので購入。楽しみにしてたスピンオフですが、何だろう……香蓮が思った以上にウジウジ系で、応援したいのに応援する気がなんとなく起きないキャラクターが私にはヒットしなかったです。
萌える以前の問題で、キャラに共感出来ないのは読んでるこちらもツライ……。自分なんか自分なんか…ってずーーーっと言ってて、また自分サゲしてるよと( ̄▽ ̄;)
弟へのコンプレックスからネガティブになる気持ちは理解出来るけど、それにしてもなって感じでした。
お相手の北凍将軍は、かなり香蓮に執着してて、香蓮に間違いなく惚れてるし、普段の行動からも好きって言ってるようなことばかり。言葉で伝えず、行動で示すタイプの将軍サマの言動は香蓮に1ミリも伝わっておらず、何なら別の方向で勘違いさせる始末です。
長く香蓮の身体をひっそりとコントロールしてきた策略家で、実は香蓮が発情しにくい身体の原因を作った張本人。ゴリゴリの腹黒系で敵に回したくない相手とはこの人のことです(笑)
周囲も認めるほどのド執着なのに、当の香蓮本人だけは気付かないっていうすれ違いが何とももどかしく、香蓮自身の自己肯定感の低さも相まって、わたし的には萌えより萎えの気持ちの方が強かったです。
弟の嶺藍との関係もですね、嶺藍の兄を思う気持ちが一方通行的でいたたまれない。最後こそ仲良くなった感じですが、嶺藍がちょっと可哀想でしたねー…。
嶺藍と香蓮のキャラクターが真逆で、本編との違った雰囲気を面白いと感じる方もいると思いますが、私にはうーん…でした。
想いが通じ合った安心感からか素直な一面が最後にちょっと見えたのは良かったですが、香蓮の可愛さに浸ることができるシーンがもっとあれば良かったなと思いました