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husky to kare no shironeko shizun
中華ジャンルでもかなり定評が高く、日本語版を待つ声も多かった二哈。誇張なしで海を越えて世界中に愛されている作品です。(海外版で完結まで読了済みですがネタバレは避けて感想を)
▽個人的二哈の見どころ2つ
『愛憎劇』
私は攻めが受けを『大嫌い→大好き』になる展開が大好きですが、肉まん先生の作品はまさにそれです。前世、墨燃は恩師の楚晚寧を尊敬していましたが、冷たい態度やある事件をきっかけに憎むように…。人界を牛耳った墨燃は楚晚寧を軟禁や凌辱し、最終的に楚晚寧を殺して自分も自害するところから物語は始まります。十数年前の自分にタイムリープした墨燃。徐々に明かされていく墨燃の楚晚寧に対する狂気的執着と独占欲が闇深く刺さる人にはたまりません。
今世の墨燃は軟禁時代楚晚寧と長く時を過ごしたので、楚晚寧好みから寒がりな一面まで受けのことを一番理解しています。随所で見せる墨燃の楚晚寧の詳しさや行動から憎悪だけではない感情が垣間見えるのが萌ポイント。さらに、前世では気づかなかった楚晚寧の優しさに今世の墨燃が気づき、少しずつ心情が変化していく過程が魅力的です。
『肉まん先生の表現力』
骨太ストーリーでありながらしっかり盛り込まれたえちえち展開、情景描写、比喩表現、文末の締めくくり、伏線回収、どれをとっても天才的でとにかく筆の力が強い作家様です。
楚晚寧の名前を使わずとも、楚晚寧を指す何かを仰ぎ見る墨燃をみれば今彼がどう言う気持ちなのか理解できたり、情景描写が鮮明に浮かび上がります。読者の心を揺さぶるのが本当にお上手です……。全てを書き切らないことで読者に想像の余地がありそれがまたエモエモで良いです。
すぐに甘くなるわけではなく、重厚なストーリーである為長いお話ですが、だからこそ人生に残る読書体験が出来る作品です。
たくさんの人に届いて愛されて欲しいです。