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本編は、とても面白かった。
お互いに後継者を作らなければならない、王位に就く者同士の恋愛なので、
仕方ない割り切りを双方がしていることの確認をお互いがする。
そして、天帝としての立場、立ち位置を莉央自身が認識を深める。
月花は、噂だけで、登場しなかった。
2007年の作品に2021年の今、感想を書いても仕方ないけれど、
残念なのは、著者が何を書いていいのか分からない完成後の虚脱状態だったみたいで、あとがきがとってもつまらなかった。
続篇でないかな、いまの著者ならもっと違う筋書きが湧いてくるんじゃないかと期待。
残念。
前作「太陽と月の背徳」がなかなかよかったので、この作品も読んでみました。
前作カップルの続編かな~と思ってたのですが、違った~(笑)。
でもよかったです。
今回のカップルは二人ともトップに立つ立場、しかも住んでる国も違うということで遠距離恋愛(?)なわけですが、それがもどかしい~。
こういう状況でさえ恋愛を続けていくのは難しいのに、叡帝が亡き弟に似た女の子を引き取り大事にしているという噂を莉央は聞くわけです。
叡帝からは何も便りがないし、会ってもそっけない態度・・・。
ほんとに素っ気ないので、叡帝が心変わりしたと思う莉央。
ここがとてももどかしかったですね。
あと、水名瀬雅良さんの挿絵が美しいです。こういう時代物&ファンタジーはあまり描かれたのを見たことないのですが、とっても合ってると思いました。
水名瀬さんのファンとしては、こういう絵もたくさん見てみたいです。
なんともまぁ……肩透かしというか、なんいうか……
前作の続き、というか、スピンオフなんですが、それにしてもお粗末。
前回生き延びた昴顕とか、旅に出ている月花とか、
いくらでも話は膨らませられたろうに!
てか、続編のためのあの振りだったんじゃないんだ?
どんな展開になるんだろうと、ワクワクと手にしたのに、
え?! これで終わり?……って、
思わずページ数確認しちゃいましたよ。゚(゚´ω`゚)゚。
ホント、昴顕の復讐とか、月花と悠仁の恋の結末とか、
莉央と叡帝の話を中心に描かれるのかとおもいきや、
ただの痴話喧嘩なお話でした。
まぁ、書かれる方にも色々事情はあるのかもしれませんが、
期待してしまっていた分、肩透かし感は半端無い……
高岡さん、どうしちゃったの?って感じで。
10年も前の作品なので、もう続きは望めないんだろうなぁ……
前作は結構面白く読んだのに……
しゅみじゃない、わけではないので、辛うじての「中立」