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migawari de kekkonshita jamamono no omega ha, toshishita mahoushi no alpha ni dekiaisareru
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
悲しさと不憫さと切なさがいっぱいの物語冒頭から、次第に幸せの道すじが整っていくエンディングまでの圧倒的高低差がサイッッッコウ!!((((〃∀〃))))))
めちゃくちゃ面白かったです!
めためたに主人公を不憫のドン底に落とし込んでからの、スーパーハッピーエンドのプレゼントがスゴイのひと言。読み応えという点では文句なしですし、次のページへとめくる手を止めさせない物語展開が素晴らしいと思いました。
読者が積極的に読みにいこうとしなくても、作品の方から読ませにくるストーリーは、面白さに加えて、かゆいところにちゃんと手に届く気遣いが素敵。主人公が幸せになったとて、セシルに酷い態度をとっていた意地悪な脇役たちの制裁や懲罰をも忘れないところは拍手喝采でした( ´∀`)
こうしたザマァ展開にほくそ笑みながらも、エドワードとセシルとの両片想いを見守るドキドキ感はもちろん一番の見どころです。
この2人、お互いを想ってるのにすれ違ってばかり。エドワードの幼き日からのセシルへの年季入った片想いは執着めいていて、それこそがこの物語の萌えポイントだと言えるでしょう^ ^
エドワード視点から語られるセシルへの想いがそれを物語っているのは言うまでもなく。セシルが、エドワードは自分のことを好きじゃないと思っているネガ思考が、超絶バカらしくなるほどにエドワードのセシルラブは、すんごいです(´∀`*)
セシル視点だけだと悲しみで胸が押しつぶされそうになってたところ、エドワード視点が悲しみと切なさを帳消しにしてくれていたので、安心してニヤニヤを堪能できました。
そんなエドワードの愛を信じられずにいるのは、セシルの生きてきた境遇と結婚の経緯を考えれば仕方ないないこと。というのも、エドワードの元婚約者はセシルの妹で、駆け落ちした妹の身代わりで仕方なくエドワードと結婚することになったと思ってるからです。セシルの方がエドワードより11歳も歳上だし、離婚歴あるしで、悲観的になるのも無理はないんですよね。
それもあってか、セシルとの出会いからセシルへの募る気持ち、セシルと結婚するための根回しといった一連の流れは必見です。水面下ではこの結婚がエドワードの計画によるものだと分かると、彼の執着愛の凄さをより実感できると思いますヽ(´▽`)/
この作品の楽しさは、不憫な主人公を愛の力で救っていく溺愛ストーリーっていう側面の話だけではなくてですね、その設定の面白さにもあります。"見えざるモノ"によるセシルへの見守りっていうのかな……セシルを慕う"精霊"たちの存在がこの物語をより盛り上げていました。
セシルがピンチのときにさりげなく手を差し伸べる精霊たちや、セシルを愛おしむ竜たち……エドワードが側にいなくてもセシルを助けてくれる心強い存在の魅力度が最高です。セシルには見えない精霊たちなので、セシルからすると不思議な現象に過ぎないのですが、"愛し子"のセシルのために力を尽くす愛がとっても温かかったです( ´∀`)
前半部のセシルへのツラい仕打ちには怒りしかなかったので、こうして優しく寄り添ってくれる精霊たちの存在は私の胸にも響くものがありました。セシルが愛される姿は、読むモチベーションにも繋がりますしね。
切なさや悲しみでいっぱいの前半部のストーリーが、後半にかけてどんどん幸せエンドに加速していくワクワク感はとんでもなく楽しくて、この作品の世界に酔いしれました!
その後のエピソードとしての番外編も大満足。2人の幸せがマックスに次ぐマックスで、最高の読後感でした♪( ´▽`)