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作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
日本軍が中国侵攻を進めていた時代。
小説に、特に大きな歴史的事件が出てくる訳ではないのですが、混沌とした背景の中、英国貴族と身分的に許されない中国人男娼の恋バナです。
この時代にあっても不思議じゃない、清朝の血筋を掲げて新政府樹立をたくらむ組織が、2人の恋の1番の邪魔者ってところ。
その主要メンバーの「季明敏(リーミンミン)」は、記憶を失くし彷徨っていた孤児「月花(ユエホア)」を保護してくれたから、月花はその恩に報いたいと思っていて、恋に燃えているウィリアムに英国行きを言われても・・・っていう切なさがありました。
上海の実力者・明敏が経営する「青雲楼」は上海一の遊郭で、そこに出入りするのはセレブばかり。
ウィリアムも月花に首ったけで連日通い、そこで「渡邊真澄(帝国海軍中尉)」に出会う。
渡邊は、英国貴族のウィリアムの奔放さが気に入ったかで、何かと目を掛けてくれ、帝国軍人らしからぬ飄々としたもの言いな人。
でも、渡邊の任務が実は明敏一派の壊滅だっていうんだから、明敏と月花にとっての直接の敵だし、ウィリアムも月花を守りたい、明敏にはウィリアムが月花を迷わせる敵だし・・・って相関図がなかなか面白いのです。
渡邊の任務遂行後。
ウィリアムとは出会ってすぐ恋に落ちた月花のそれまでは、明敏の世界しか無かったから、明敏の死の噂をどうとっていたんだろう?
生き延びていると確信出来るほど、胡散臭い男だし、男娼の技や拳法も生活全般も、月花は明敏に教わったから、明敏×月花の方も面白そうです!
あとがきにプラン有ると書かれていたけど、活字になったのかな?
≪蘭は純愛に浸る≫
2人の2番目の邪魔者は、身分差。
アヘン戦争以来、英国人は中国人を下に見ているから、恋人なんてとんでもない話です。
月花は一緒に居られるなら下僕として・・と思っているけど、ウィリアムはそれは嫌なんですね。
身分制度の厳しい英国貴族の中で、少しでも月花が良くなる方法は?と考えてくれるウィリアムに、月花はもっと可愛くなってくる!
その月花に、ウィリアムの幼馴染みで親子揃って伯爵家に仕えているアレックス(中国系)が、厳しく接してきて。
アレックスが3番目のジャマー?
≪ティーパーティー≫
ウィリアムの父の伯爵と兄とのお茶会。
月花は受け入れられるのか?
硬派な1話目から話が進むにつれて甘々な展開に。
ちょっと少女マンガですよと、ふゆの先生に言いたい位でした^^
自分は、表題作が好みでした。