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keikoku no narisokonai
今回は連理国の王と医療魔法使いのお話です。
攻様に恋した受様が攻様の伴侶となるまでと
王族に掛けられ呪いに迫る顛末と後日談を収録。
庶民の受様はお披露目で目にした
幼い攻様に一目で恋をします。
少しでも攻様の近くで
役に立ちたい一心で勉強と研究に励み
「男でも妊娠する医療魔法」を作り出し
王宮付医療練勤務となります。
しかしながら攻様は多忙で受様も研究室に籠りきりで
王宮内ではすれ違う事すらありませんが
この国の王族は身分や刑罰を問わず
性行為を実地で教える性的指南役を選ぶ風習があり
受様が攻様の性指南役に任命されるのです!!
受様は平民で21も年上の自分が指名されて驚きますが
受様に拒否権はありません。
受様は監視付きで自室に帰るとそんな諸々を整理すべく
長年の文通相手に手紙を書きだします。
相手は王宮敷地内の研究練に努める年下の男性で
受様の論文を称賛する手紙をくれた事で始まった関係は
顔を合わせた事がなくも友として強い絆を作っています。
式典までの3か月で性指南のための性指南を受けますが
実際に相対した攻様は簡単に受様に快楽を与えるほど
とても性指南が必要な相手ではありませんでした。
その結果受様は攻様の子を宿す事になり!?
WEB小説サイト「ムーンライトノベルズ」掲載作を改稿し
書き下ろしを加えての商業誌化で
唯一を求める攻様と攻様に恋して王宮勤務する受様の
ラブファンタジーになります♪
サイト掲載作を第1部、
書き下ろしの2部、後日談番外へと続くのですが
あらすじが第1部だけの内容なので
面白かったけど印象がだいぶ違うお話でした (^-^A)
受様が攻様に恋したように
攻様も受様に恋していて受様の文通相手も
予想を裏切らず攻様です。
普通に考えたら受様が考えたように
庶民で21も年上で男である受様が
国王である攻様の相手になるはずはないのですが
王族はある強い能力故に
生まれた時から伴侶となる相手が決まっていて
攻様も幼い時に受様を己の伴侶だと見抜いていましたが
受様同様、年の差故に歯噛みしていたのです。
受様の研究で次代問題も片付いて攻様は勇んで
指南役に指名したのに受様は妊娠した結果
国外逃亡を企てるという流れで
受様が攻様の伴侶となるまでドキドキ&ワクワク
とても楽しく読ませて頂きました (^-^)/
あらすじの1部をもう少し膨らませてかけたのでは!?
とも思いましたが
伴侶を失うと狂っていく王族にとって
受様より年下で長く生きる攻様の問題を解消する事が
明るい未来での幕引きとなり
第2部のボリュームを増したことは
1冊の構成としては良かったと思いますが
最後まで思っていたのとは違う感が否めず残念でした。
本編
おぉ…、41歳のヒロインかあ。しかも一目惚れの相手は若き国王のエレフセリア20歳。
表紙でもアレスの顔に年齢があわられてます。
文通の相手エル、突然の国王の夜の指南役抜擢、そしてその当日。とてもスピード感がありますね。
冒頭へ戻り…。
ここまでの設定はとてもうまいなあと思います。
アレスの作った魔法や王族のすごい力。
まさかお互いが!?な新事実。
なにこの美味しい話?何したらこんなに若い王様にここまで?
そしたらすぐ本編が終わり。
妊娠編。尽くす王様。
なんかBLなんだけど、なんだけど…。
求めているものではないかも。
運命なんて軽い言葉で片付けないで!な新しいお話でした。
蓮川先生だったので購入。攻めはさておき、受けがちょっと範囲外でした。範囲狭くて申し訳ありません。執着攻めがお好きな方でしたらよいのかも。web発部分が80Pほど+書き下ろしが150Pほど+書き下ろし2編+あとがき。
王宮医療棟に勤務するアレス。21歳の時に、0歳の攻めが披露目されたのを見て恋に落ち?それ以来、国王となったエレフセリア一筋です。ある日突然、20歳になるエレフセリアの性指南役に指名され・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
レックス(二人の子♂)、リベルタス(連理の王国の初代王)、赤毛の亡霊の方、ミクロス(攻め妹)ぐらい?
++
各種設定を少々。
比翼:連理の王国の王族の番みたいなもの。見つからないと狂ってしまう王族もいるらしい。ずっとくっついていないと嫌ってぐらいな様子。
王族には異能あり。
++
攻めは比翼である受けが大好き、6歳のころに惚れたらしく、14年貯めた執着を性指南役に指名してぶつけてます。受け本人がつぶやいてますが「性指南いらんやん」です。優秀な王様らしいんですが、それを示すようなエピソードは見つけられず、受けと子を守る行動が多かったかな。戦闘シーンも無いし。カッコよ♡と目が♡になるところはあまり無かったでした。
受けは攻めが大好きだったので近くに行きたいと一生懸命勉強し王宮勤めとなった方。年の功で冷静に対処する部分はありましたが、うーん?魅力?は分からず。41歳とかなり年上だし、それなりに目元にはお疲れあるような様子で描かれてましたし・・
お話は後半になってあれこれ出てきて「わあそうなったか」という展開でしたが、攻め受けにシンクロできなかったので、最後までさらさらと読んでしまった一冊でした。年下執着攻めが好きな方だったらもっと違う評価になるんだろうけどな。
こりゃまた、すんげー年の差カプきましたね。
なんと21歳!驚きです。しかも出産妊娠もします。
オニーサン攻めとオジサン受けのBLですが、比翼連理設定がかかってるお陰で攻めのエレフセリア(エル)からの求愛と執着がすごい(・∀・)
表紙の帯に、「俺が国王の性指南役!?」との記載が確認できると思いますが、これはこの物語の序章中の序章にすぎません。
あらすじから分かるように、このあと不覚にも妊娠してしまったアレスは、1人で出産しようと心に決め、逃亡を決行。どこぞやの人目のつかない奥地で子どもと2人ひっそりと過ごすのかなと思いきや、あまり日が経たずにエルに見つかります。
この作品、帯のキャッチコピーやあらすじから想像できる展開はほんのちょっと。性指南役のシーンなんか実にあっさりと終わりました。(わたし的は、そこもっとじっくり攻めて欲しかった)
大事なのは2人が夫婦となってから後の部分で、比翼がどんなものか、どれほど執着するものか……といったことを、まざまざと見せつけられていくことになります。
年下攻めのあどけなさ感とか、隙がある感じとか。ツッコミどころのある激しい愛が一周回ってギャグっぽくなってる少々のザンネン感がめちゃオモシロイ。王族ならではの特異能力とやらで、愛する伴侶と息子をグズグズに構い倒す若き国王のヤンチャを、困り顔で嗜めるアレスのやれやれ感が実に良い対比となっています。
比翼連理って今までちゃんと読んだことなかったけど、"相思相愛の仲"、"睦まじい夫婦仲"って意味があるんですね。この四文字熟語なに?って思いながら今までスルーしてきたけど、好きかも。またBLに教えられたことが1つ増えました^ ^
この作品の世界観では、オメガバースでいうところの「運命の番」的な要素もちょいありで、2人で1つ……つまりニコイチ的な繋がりで求め合っていくところに壮大なドラマを感じました。
年齢が離れていても、時空を超えても、相手を失ったとしても関係のない唯一無二の繋がりに比翼の奥深さを実感。後半以降、王族にかけられた"呪い"の解明などなど、ストーリーが掘り下げられていくにつれて増していく読み応えは抜群です。
王族の謎、比翼の謎、過去から繋がる現在への歪み…といったミステリー要素も楽しく、先祖たちの姿を通して自分たちのルーツに触れていくストーリー展開は面白いアプローチでした。
年下攻めの執着を楽しむだけに止まらないストーリーがとても良かったです。あらすじだけでは分からない世界の広がりをめいっぱい楽しみました。
オジサン受けキッカケから手に取ってみた作品だったけど、それ以上に楽しめる要素がいっぱいあってワクワクした一冊でした。