傾国のなりそこない

keikoku no narisokonai

傾国のなりそこない
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神4
  • 萌×21
  • 萌2
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
3
得点
31
評価数
8
平均
4 / 5
神率
50%
著者
梅したら 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
蓮川愛 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784344855144

あらすじ

「嘘だろ……妊娠、してる……」 執着強めの年下国王攻×一途に恋するおっさん研究者の、大人気・ネット発ファンタジーBL! 若くして賢王と称されるエレフセリアに一目惚れをした研究者アレスは、その想いが報われることはないと分かっていながらも、遠くから見るだけで満足と思い、片想いの日々を送っていた。しかしそんなある日、突然王命が下る。『エレフセリア国王陛下の性指南役に任命する』面識などなかったはずの王からの突然の指名に混乱しながらも、なんとか役目をこなすアレス。しかしその数カ月後――ありえないはずの変化が起こった。アレスはなんと、王の子を妊娠していたのだ。愛した男の子を守るため、アレスは密かに、国外に逃亡しどこか遠い場所で子供をひとり産み育てようと決意するが……?

表題作傾国のなりそこない

20歳→25歳、若くして賢王とされる連理の王国の国王
41歳→46歳、王宮医療棟に勤務する平民出身の博士

その他の収録作品

  • 番外編 傾国になりたくない
  • 番外編 寄り添い睦む鳥達よ

レビュー投稿数3

運命よりも強い片想い

本編
おぉ…、41歳のヒロインかあ。しかも一目惚れの相手は若き国王のエレフセリア20歳。
表紙でもアレスの顔に年齢があわられてます。

文通の相手エル、突然の国王の夜の指南役抜擢、そしてその当日。とてもスピード感がありますね。

冒頭へ戻り…。
ここまでの設定はとてもうまいなあと思います。
アレスの作った魔法や王族のすごい力。

まさかお互いが!?な新事実。
なにこの美味しい話?何したらこんなに若い王様にここまで?

そしたらすぐ本編が終わり。
妊娠編。尽くす王様。
なんかBLなんだけど、なんだけど…。
求めているものではないかも。

運命なんて軽い言葉で片付けないで!な新しいお話でした。

1

範囲外だった

蓮川先生だったので購入。攻めはさておき、受けがちょっと範囲外でした。範囲狭くて申し訳ありません。執着攻めがお好きな方でしたらよいのかも。web発部分が80Pほど+書き下ろしが150Pほど+書き下ろし2編+あとがき。

王宮医療棟に勤務するアレス。21歳の時に、0歳の攻めが披露目されたのを見て恋に落ち?それ以来、国王となったエレフセリア一筋です。ある日突然、20歳になるエレフセリアの性指南役に指名され・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
レックス(二人の子♂)、リベルタス(連理の王国の初代王)、赤毛の亡霊の方、ミクロス(攻め妹)ぐらい?

++

各種設定を少々。
比翼:連理の王国の王族の番みたいなもの。見つからないと狂ってしまう王族もいるらしい。ずっとくっついていないと嫌ってぐらいな様子。
王族には異能あり。

++
攻めは比翼である受けが大好き、6歳のころに惚れたらしく、14年貯めた執着を性指南役に指名してぶつけてます。受け本人がつぶやいてますが「性指南いらんやん」です。優秀な王様らしいんですが、それを示すようなエピソードは見つけられず、受けと子を守る行動が多かったかな。戦闘シーンも無いし。カッコよ♡と目が♡になるところはあまり無かったでした。

受けは攻めが大好きだったので近くに行きたいと一生懸命勉強し王宮勤めとなった方。年の功で冷静に対処する部分はありましたが、うーん?魅力?は分からず。41歳とかなり年上だし、それなりに目元にはお疲れあるような様子で描かれてましたし・・

お話は後半になってあれこれ出てきて「わあそうなったか」という展開でしたが、攻め受けにシンクロできなかったので、最後までさらさらと読んでしまった一冊でした。年下執着攻めが好きな方だったらもっと違う評価になるんだろうけどな。

0

BLに教えられたことがまた1つ増えました

こりゃまた、すんげー年の差カプきましたね。
なんと21歳!驚きです。しかも出産妊娠もします。

オニーサン攻めとオジサン受けのBLですが、比翼連理設定がかかってるお陰で攻めのエレフセリア(エル)からの求愛と執着がすごい(・∀・)
表紙の帯に、「俺が国王の性指南役!?」との記載が確認できると思いますが、これはこの物語の序章中の序章にすぎません。
あらすじから分かるように、このあと不覚にも妊娠してしまったアレスは、1人で出産しようと心に決め、逃亡を決行。どこぞやの人目のつかない奥地で子どもと2人ひっそりと過ごすのかなと思いきや、あまり日が経たずにエルに見つかります。

この作品、帯のキャッチコピーやあらすじから想像できる展開はほんのちょっと。性指南役のシーンなんか実にあっさりと終わりました。(わたし的は、そこもっとじっくり攻めて欲しかった)
大事なのは2人が夫婦となってから後の部分で、比翼がどんなものか、どれほど執着するものか……といったことを、まざまざと見せつけられていくことになります。
年下攻めのあどけなさ感とか、隙がある感じとか。ツッコミどころのある激しい愛が一周回ってギャグっぽくなってる少々のザンネン感がめちゃオモシロイ。王族ならではの特異能力とやらで、愛する伴侶と息子をグズグズに構い倒す若き国王のヤンチャを、困り顔で嗜めるアレスのやれやれ感が実に良い対比となっています。


比翼連理って今までちゃんと読んだことなかったけど、"相思相愛の仲"、"睦まじい夫婦仲"って意味があるんですね。この四文字熟語なに?って思いながら今までスルーしてきたけど、好きかも。またBLに教えられたことが1つ増えました^ ^
この作品の世界観では、オメガバースでいうところの「運命の番」的な要素もちょいありで、2人で1つ……つまりニコイチ的な繋がりで求め合っていくところに壮大なドラマを感じました。

年齢が離れていても、時空を超えても、相手を失ったとしても関係のない唯一無二の繋がりに比翼の奥深さを実感。後半以降、王族にかけられた"呪い"の解明などなど、ストーリーが掘り下げられていくにつれて増していく読み応えは抜群です。
王族の謎、比翼の謎、過去から繋がる現在への歪み…といったミステリー要素も楽しく、先祖たちの姿を通して自分たちのルーツに触れていくストーリー展開は面白いアプローチでした。


年下攻めの執着を楽しむだけに止まらないストーリーがとても良かったです。あらすじだけでは分からない世界の広がりをめいっぱい楽しみました。
オジサン受けキッカケから手に取ってみた作品だったけど、それ以上に楽しめる要素がいっぱいあってワクワクした一冊でした。

5

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