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milliondollar agent
最初は面白く拝見していましたが、途中からの展開には正直モヤッと。
純にとって都合の良すぎる終わり方に喝!
なんだろなー…ニコラスへの態度が酷いなと思いました。
ニコラスの愛人みたいなポジションに居心地の悪さを感じているならちゃんと言うべき。ニコラスの最後の引き際を見る限り、言えばちゃんと分かる人だと思うんですよね。
それを、ニコラスと付き合ってる限りは自分の実力が正当に評価されてないみたいなさ、自分もちゃんと独り立ちしたいみたいなさ。そんな本音も言わんと、マテオに惹かれて浮気行為とは……ニコラスに不誠実すぎると思います。
これまでニコラスの恋人の座にいたから美味しい思いもいっぱいしてきたはず。例え、自分は愛人のようだと思っていても、そこに乗っかって甘い蜜を吸ってきたのは自分。不満があるなら…何よりニコラスのことを好きなら、自分を甘やかすなとか主張出来たと思います。
ニコラスが純を愛人のように扱ってきたことに不満があるとは言っても、自分もニコラスをパトロンのように思ってきたことを考えれば、純もニコラスのことをどうこう言う資格がないのではと感じました。
純がエージェントとして、ここまで上り詰めることができたのは、ニコラスというパトロンがいたのは事実。どんなに実力があっても、チャンスがなければ、このニューヨーク・マンハッタンでは成功しません。
純が実力あるのは分かります。クライアントへの誠実な態度とギリギリの水面下での交渉術は彼の努力の賜物でしょう。ニコラスという年上の恋人への不満は、きっと純が"持たざる者"から"持てる者"になったからではないでしょうか。
今はエージェントとして大きな額面を動かせるほどのポジションにいる純。ある程度自分に自身もついたし、気持ちに余裕も出来てきたが故に考えるところもあるんだろうなと推察しました。
そんな悶々とした日々を送っていたときに出会った、才能あるエージェントのマテオに惹かれていくのは、彼が自分の理想像的な人物だからなのか、単純に性的な魅力なのか……。ぶっちゃけ、すぐに体の関係も持ってしまうし、色んなことをすっ飛ばしてる感じもしなくないけど、どこに惹かれたのか2人ともよく分かりません。
マテオに関して言えば、恋人のいる純に手を出してしまうだけの想いの強さを知りたかったし、純に関して言えば、マテオに身を委ねるほどの気持ちがあったのか知りたかったです。
お互いに本気度がよく分からなかったのが少し残念。そこに気持ちはなくとも、雰囲気と勢いとタイミングでいってしまうのも、まぁ大人の世界ではあるのかもですが、こんなにゴージャスな男たちの三角関係なのですから、心理描写や複雑な心情模様を丁寧に描いて欲しかったなと思います。
ニコラスの最後の見送りには切なくなってしまいました……
純のためのマンション購入とインテリア改装をしたというのに、この終わり方は切ない。もっと純が真摯に向き合っていたらと思って止みません。
元カレとなったニコラスとの別れのあとに、すぐマテオに抱かれにいく純の強靭な精神力はやはり並の心臓じゃないと思いました。
やはり一流のエージェントは割り切りも上手いのでしょうか。何だか色んな部分でモヤモヤいっぱいになった作品でした。